寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2796話) 新時代への思い

2019年06月06日 | 活動

  “令和になった。月初めの恒例で、五月用の中日春秋書き写しノートを新たに出した。表紙に一冊目からの通しナンバー、「57」を記入。書き写しを始めて四年と九ヵ月目に令和になった。書き写しをきっかけに、「一日千字を直筆で」を目標にした。ノートの他の欄も記入すると約八百字。あとはパソコンからのプリントをやめて、名刺、領収書、はがきなども手書きに徹した。今まで読めても書けなかった漢字がスラスラと書けるように。初めて知る言葉や知識も多く、人とのコミュニケーションが膨らみ、楽しい。
 いつまで続くか知れないが、百歳まで元気であったとして、あと三十年弱か。ほかに私の人生にやり残しはないだろうか。あるある、あるぞ。令和を目前の四月に、若いごろから気になっていた麻雀とタップダンスの教室を体験した。麻雀は脳トレで高齢者に人気だが、タップダンスは超少人数。初めて体験した日の夜、就寝中に足の嫌な引きつれに目覚めた。八時間以上立ちっ放し、動きっ放しでも平気な私が。何ということか。使う筋肉が違うのだ。甘かった。リズム感とともに、無理せず筋力をつける努力をしよう。タップの音が、動きが、私を待っている。ただいま、ワクワク中。”(5月14日付け中日新聞)

 名古屋市の自営業・梶原さん(72)の投稿文です。中日春秋の書き写しを始めて4年9ヶ月、また「一日千字を直筆で」を目標にされている梶原さん、こんな目標もあるのだ。実はボクは「天声人語」の書き写しを数年前に始めたが、月に数度で終わった。天声人語では少し長すぎるということで「平成のことば」の書き写しを平成30年3月から始めた。月に半分ほど、これは今年の4月まで続いた。ところが令和になると共に「平成のことば」は終わってしまった。何か続きが始まるかと期待しているが、まだ何も始まらない。先日、中日新聞に要望を伝えた。ここはそれまで中日春秋かと思っている。
 梶原さんのこの文でアッと思ったのは「百歳まで元気であったとして、あと三十年弱か」と言う箇所である。百歳まで元気であることを想定されている。「人は考えた通りの人間になる」という言葉がある。人間はその人の思考によって形作られているという。考えない限りそのようにはならないのだ。100歳まで生きようと思わなければ生きられない。高齢となったらまずは意欲である。ボクは100歳を考えていない。梶原さんは同年代である。まずは負けている。さらりと100歳と言ってみようか。後30年ある。30年はひと人生である。そうなるとできることは増えてくる。やらねばならないことが増えてくる。今月くらいから今までにない余裕ができてくる気がする。考えねばならない。


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