寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3554話) ラジオ体操

2023年09月13日 | 行動

 “毎朝、六時半になるとラジオ体操が始まる。「新しい朝がきた」という歌を聴くと、清新な気分になる。ただ、おじさんはこの時間は洗面所でひげを当たっている時なので、体操はしない。はじけるような元気な掛け声とおなじみのピアノを聴くだけだ。
 おじさんの代わりというわけではないが、妻が毎朝一生懸命にせっせと体操をしている。体調が悪いときはしないので、おじさんは「ああ今日は体調が良いんだな」とひげを当たりながら安心している。
 昔(おじさんたちが子どもの頃)は、夏になると、各町内の子ども会で広場などに集まってラジオ体操をした。夏休みなのにいつもより早起きをして、走って会場に向かう。みんなランニング(今はタンクトップという)姿で、体操が終わると大人に「○」のハンコを押してもらう。夏休みの間、通い続けるとハンコの数に応じてノートや鉛筆の褒美がもらえるのだ。
 今は学校で催すこともあるというが、子どもたちは旅行などで出かける日も多く、忙しくてラジオ体操どころではなさそうだ。おじさんは妻のラジオ体操ノートを作り、夏の間、毎日「○」のハンコを押そうかとひそかに考えた。”(8月20日付け中日新聞)

 エッセイスト・飛鳥圭介さんの「おじさん図鑑」からです。ラジオ体操については、この「話・話」 でもう何回も触れてきた。何しろボクはラジオ体操の信奉者であるから。そのきっかけは妻のラジオ体操からである。妻が長年しているのを見て、ボクも一緒に始めた。半年でその効果を知った。妻は今も継続しているが、ボクも時折休みながらも続いている。そして夏休みの子どものラジオ体操である。ボクの村では今も続いている。今年も3週間あった。ハンコを押し、飲み物や鉛筆を出した。今は老人会の役割が大きくなっている。こうしてみると、わが家と夏休みのラジオ体操は、飛鳥さんとよく似ている。ただ違うのは、ボクはやっていることである。この違いは大きい。飛鳥さんに伝えたい気持ちである。


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