“小さな介護事業所を開設して18年-。自分の天職だと思って頑張ってきましたが、この事業所のために会社を辞めてまで生活相談員を務めてくれている娘をはじめ、事業所スタッフにはどんなに感謝してもし尽くせません。
8月上旬、私は病気で10日間仕事を休まざるを得ませんでした。食欲がなく、疲労感で全身は重く、敷地内にある自分の部屋から出ることもままなりませんでした。そんな中、娘がわが部屋まで届けてくれた、かゆとみそ汁のおいしかったことといったら・・・。また、自室の窓から偶然、いつもは朝が苦手なはずの娘が私の代わりに職場に来てごみ出しをする姿を目にしたときは感激のあまり涙がこぼれ落ちそうになりました。娘は私にとって最高の事業パートナーで、こんな孝行娘は他にいません。「これからも、よろしくね」”(10月5日付け中日新聞)
名古屋市の介護施設経営・吉村さん(女・71)の投稿文です。ことにもよるが、多くのことは自分1人はこなせない。いろいろの人の手助けがあって成り立っているのである。吉村さんは介護事業所を運営されている。それこそ多くの方が働いておられるであろう。そして、自分が病で10日間ばかり働けなかった。そんなとき娘さんが、普通にはしないことまで頑張ってされた。本領を発揮されたのであろう。吉村さんはこのことに感謝されている。娘さんを見直されたであろう。娘さんも母親の常日頃の苦労を実感されたであろう。不運な出来事であるが、お互いによかったのではないか、と思う。
ボクの家も昨年から今年にかけて、妻がコロナに罹り、リンパ腫治療で入院し、ボクも今年、9日ばかり手術で入院した。そして、先日は高血圧で大変な目に遭った。その度に娘らが駆けつけてくれた。ないに越したことはないが、家族の情を知る機会になった。