吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

ルーシーのスゴいとこ発見!

2016-04-19 23:11:18 | 日記
先日、ルーシーのバイオリンの発表会に、さっちゃんと行ってきました。

ルーシーは、実は、アルゼンチンタンゴよりもクラシック音楽が好きで
バイオリン歴は、約10年、ピアノ歴は11年になります(ピアノはもう辞めてしまいましたが)

私も、そんなに詳しくはないけれど、クラシック音楽が好きなこともあり
何かの機会に、私たちはお互いにそのことに気付き、更に親しくなったのです。

そうなると、是非ルーシーの演奏を聴いてみたい。
ですが、ルーシーは内向的な性格なので、発表会があっても、絶対に教えてはくれません。

かなり頻繁に連絡を取り合っているというのに、いつも、いつも、いつの間にか発表会が終わっていて
「この間終わったよ」
と、事後報告をするのです。

なので、今年は私も頑張りました。

年が明けてから、かなりマメに
「今年の発表会はいつ?」
と、聞き続けたのです。

そして、ついに、発表会の日程をゲットしたのです!

滅多にない機会なので、さっちゃんもヒラヒラふわふわのワンピースを着せて連れていったのですが
美人でお洒落なルーシーに
「さとみちゃん、可愛い!!」
そう言われて、さっちゃんは嬉しそうににっこにこ。

プログラムは順調に進み、次は
いよいよルーシーの番です。

緊張しいのルーシーのことだから、きっと物凄くドキドキしているはずです。

ルーシーの名前と、演奏曲目が紹介されました。

ルーシーがステージに向かって歩き出しました。
長身で細身の身体に、紺のタイトなドレスがよく似合います。

白いハイヒールで、ステージへのぼる階段をあがり・・・

こけっ!


えっ!?

ルーシーが、「きゃっ!」という小さな声と共に階段でずっこけ
なんと、右足のハイヒールが片方脱げてしまいました。

ああ・・・

静まり返っていた会場が、小さくざわめきました。

まずい、これではルーシーが益々緊張してしまう…。
かと、思いきや。

ルーシーは、「ぷっ!」と、軽く吹き出して笑うと、脱げたハイヒールを拾って階段をのぼりきり
ステージの上で、履き直しました。

その表情は、照れ隠しに微笑んではいるものの、緊張している様子には見えません。

そして、ピアノの伴奏と共に、ルーシーの演奏が始まりました。

さっちゃんと私は、ルーシーがよく見えるように、会場の前から4列目の中央に座っていたのですが
ルーシーは、敢えてこちらを見ないようにしているように見えます。
その証拠に、うっかり目が合いそうになると、ふっと笑って目をそらすのです。

なかなかの余裕っぷり。

やがて演奏が終わると、ルーシーはほっとしたように、いつもの自然な笑顔に戻りました。

どんなに緊張しても、ずっこけてハイヒールが片方脱げても、きっちり演奏しきったルーシーに
さっちゃんと私は、いっぱい、いっぱい拍手を送りました。

なのに、後で聞いたら
「緊張して、途中で何処を弾いているのか分からなくなっちゃった」
ですって。

ルーシーったら、全くそんな雰囲気を感じさせなかったじゃない。

ちょっとスゴいぞ!