私は、FeLVウイルスの研究者でもなければ、多くの症例を自分自身が持ってる訳でもない。
私がFeLVについて語れることは、わが子の確かな症例のみ。
ウェブ上では、
あまりにも曖昧でいい加減なFeLVの子に関する情報の語り方、
FeLVキャリアーの子の家族に対する無責任な発言の多さに、激しい憤りを覚えています。(涙)
悲しくて泣けて来ます。
私は、FeLVウイルスについて、自身では何の研究も出来ません。
だから、人の研究結果や、人の体験、経験を、まるで自分のことのようには語る訳には参りません。
だから、FeLVウイルスについて、正しい情報発信など到底できません。
ですので、
私は、せめても私の子どもの、正しい症例だけはきちんとお伝えして行こうと思います。
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ビボ(茶トラ)♂ 2005年12月13日永眠。(推定1~2歳)
2005年9月15日 兵庫県某河川敷にて、某愛護団体さまにより保護される。
当時、推定1~2歳。
保護直後、去勢手術済み / 三種ワクチン接種済み(一度きり)
保護時のウイルス検査にてFeLVが陽性。(アイデックス・ラボラトリーズ社にて検査)
ビボのウイルス検査はこの時一度きり。
ビボは推定でも、ほぼ2歳に近いようでしたので、いつ頃FeLVウイルスに感染したものか、定かではありません。
※ しかも、アイデックスとて、ウイルス検査ミスの症例があったことを最近知りました。
ビボのウイルス検査は、保護時一度行っただけですので、ほんとうにFeLV陽性に間違いなかったかどうかは、今となれば断定して言い切ることは出来ません。
2005年11月10日、我が家へやって来る。
ビボは当初から、PCVが14%しかなく、酷いFVRを煩っており鼻はじゅるじゅる、鼻血も時々、口内炎もとても酷く、貧血・猫風邪・口内炎との三重苦に日々耐えてました。
風邪薬も、ほとんどビボには通用致しませんでした。
食欲が落ちてからのステロイドも、ビボには一切通用しませんでした。
増血剤のドキシーも、増血用サプリのペットチニックも、ビボには全く通用致しませんでした。
インターフェロンでの治療は一切しておりません。
主治医の先生の方から、そのような治療の話は一切出ませんでした。
主治医の先生より、インターフェロンは、FVR・カリシ等猫風邪の治療には有効だと聞いていますが、この時はインターフェロン治療は行われていませんでした。
先生には先生のお考えがあったのだと思っています。
当時の私は、全く何も分からず、何の疑問も持てず、何の質問も出来ませんでしたので、この時の先生の真意は分かりません。
その後、ビボは我が家へ来て1ヶ月めくらいで虹の橋を渡ってしまいました。
重度のヘモプラズマ(猫伝染性貧血)により、最後は多臓器不全であろう苦しみに襲われ息をひきとりました。
ビボの貧血の際も、先生から輸血の話は一切でませんでした。
当時の私は、人から、輸血して少し元気になってる猫ちゃんがいると言うお話を聞き、ビボにはどうして輸血してくれなかったの・・?と言う疑問が沸きましたが、それから4年経ち、少しの経験を得た今、
今なら私も当時のビボに輸血はしなかったと思います。
あの当時のあのビボは、輸血で救える状態ではなかったと思います。
ただしんどい時間を悪戯に延ばすだけの延命治療に過ぎなかったと思ってます。
病院でビボに合う血が余っていたとしても・・・
恐らくあのビボに今の私は輸血はしなかったと思います。
ましてや、よそ様の大切な猫ちゃんの大切な血を頂こうなんて微塵も思いません。
あの時と同じあのビボが今目の前にいたら・・・
ただただ静かに寝かせてやりたいと思います。
当時もそうしました。
そうしてやれてほんとうに良かったとそれだけが救いです。
弱り果ててる猫の子に対し、これでもか!!と言うような延命治療が耐えられないんです。
その子が苦しみもがいているのなら放置はしませんが。
でもビボには後悔だらけです。
当時の私は、サプリも何も知らなかった。
周りには経験豊富で教えてくれる者も誰もいなかった。
猫つながり友達といえるほどの友達もいませんでした。
ネットもほとんどしておらず、ウェブ上で何かを調べる・・と言う考えすら私は頭が回らなかった。
今の私なら、あの時ビボにしてやれたこと・・・
それは、まだ食欲があった時点で、すぐにごはんを毎日a/dにした。
高カロリーごはんに即切り替えた。
仔猫用のドライフードでも食べさせた。
すぐに増血剤も増血用サプリも、子どもレバコールも、口内炎用のサンクロンも与えたでしょう。
今の私でも、あのビボを救うことは出来なかったけれど・・・
もう一月、もう一月だけ長く、ビボに生きる時間を与えてやれたかも・・と思ってしまいます。。。
無理かも知れないけれど・・・
ビボはコロナ抗体価の検査はしていませんでした。
でも、ビボと一緒に保護された仲間が後にFIPの診断を受け、コロナ抗体価を計ったところ、3200倍。
その他の一緒に保護された子たちも、何匹もの子にコロナ12800倍と言う結果が得られ、後に、主治医の先生より、ビボちゃんも、もしかしたら、FIPを発症していたのかも分かりません・・と言う診断が想定されました。
3200倍と言う結果を得た子は、ウチのアニーちゃんで、
検査はアイデックスへ出しました。
他の子たちのコロナ検査はどこへ出されたのか、私は知りません。
他の子はもちろん、アニーちゃんのコロナ検査も一度きりなので、この子たちのコロナ抗体価が間違いなく正しいモノかどうかと言う判断は出来ません。
断言できないことを断言してはいけない。
まだまだ説明不足かも知れません。。。
たった一月だけしか一緒に暮らせなかったビボについてですら、最低でも、これだけの説明は絶対でしょう。
これから私は、
ウェブ上で、これくらいちゃんと説明されずに、
★ウチの子も白血病です。
★ウチの子も白血病ですが、現在12歳で元気にしています。
★私の知り合いの白血病の子も高齢ですが元気にしています。
★ウチにも以前白血病の子がいましたが、20年生き抜いてくれました。
★ウチの子も白血病でしたが、無事陰転しました。
★ウチの子も白血病でしたが陰転したので、○○さん家の猫ちゃんも陰転するかも知れません。
★FIVやFeLVでも、発症しなければ普通の子と同じように長生き出来るそうですよ。
★FeLV陽性の子でも、陰転する可能性は十分にあります。
あきらめないで。
etc・・・etc・・・
こんな一言だけで述べているような、こんなのは、もう一切信じない。
こんなのをウェブ上で何度見かけて来たことか・・・
上記のような一言でFeLVを語り、亡くなったと言われてる方も多々ありますが。。。
生後2~3ヶ月の頃のウイルス検査でFeLV陽性と出た子が、その後ずっとFeLV陽性のまま、10年20年生き抜くのと、
5歳で感染、10歳で感染した子が、同じ年数生き抜くのとでは全く症例が違うのです。
いつ頃感染したものなのか分からないのなら、分からないと、理由も述べ、きちんと明記すべきです。
上記★のような、一言でアドバイスされる方々は、いったいどのケースの子にアドバイスをされているのでしょうか?
その方々の白血病猫ちゃんは、どのケースに当てはまるのでしょうか?
FeLV検査をどこへ出され、
何度検査され、
また、陰転したと言うのなら、その後、その子を何年に渡り追跡されてるのでしょうか?
陰転する可能性は十分にありますよ。
などと断言される方々は、これまで何年、何十年に渡り、どれだけの数のFeLVの子と暮らされ、どれだけ陰転した可能性の高い猫ちゃんの症例をお持ちなのでしょうか?
それとも、
人の長きに渡る経験をあたかも自分の経験のように他人にアドバイスされてるのでしょうか?
私は、アイデックスとて検査ミスがあったことを知った今、
今後もしタイガーにFeLV陰性反応が出るようなことがあれば、
初めの検査のミスをきっと疑うと思います。
タイガーは陰転ではなく、はじめから陰性だったのでは?
でも分からない。
万一奇跡の陰転だったとしても、
私は、
すぐにタイガーが陰転しました!!などとは叫ばない。
初めの検査ミスの可能性や、まだまだ陰転を信じるのは早いこと。
などなどを慎重に伝えて行こうと思う。
タイガーは里親募集の子だからこそ、きちんと慎重に対処して行かねばらないのです。
もちろん、これは現段階で全て仮定での私の意見です。
キャンディに関してでも、
もし目の前に、幼いFeLVの子と初めて暮らし始められたご家族さまがおられたとしても、その方たちに対し、
ウチのキャンディのような子もいます。
あなたのおウチの猫ちゃんも、キャンディのような子かも分かりませんから、あきらめないでがんばって。
なんて無責任な事、口が裂けても言いません。
誰だって希望は持ちたい。
私だって、いつの時も生きる!!と信じ、生きる!!と念じて来た。
人の希望をめちゃくちゃにしているのではありません!!
もっとちゃんとした症例を伝えて欲しい。
もっと信憑性のある情報発信をして欲しい。
そして何より、その子の短いかも知れない大切な時間を、何が何でも豊かな時間にしてやって欲しい。
私はこれからちゃんとしたわが子の症例を伝えて行きます。