ずっと、玄米をお買い上げのお客様。
「虫が出たんだけど」とのご相談。
普通は、
「クレーム」
というのかもしれないが。
「虫が湧いたぞ」
という文句のつもりだったのかもしれません。
でも、
どんなに流通段階で保管を良くしたところで、
虫は根絶やしには出来ません。
昔、米屋は、
虫とネズミと同居していたようなものです。
精米所は、そりゃすっごいところでした。
その後、
温度15度以下、湿度約70%などの低温倉庫が
当たり前になり、
虫の出現もはるかに少なくなりました。
でも、どんなに条件が良くなっても
虫を殺すことはできません。
以前、倉庫や作業場には、
農薬を吸い込ませたプレートを
吊るしておきました。
そこにいると、人間様が参ってしまう強さです。
頭が痛くなり、気持ちが悪くなり。
でも、虫を徹底的に駆除できません。
そんなものです。
しかも、家庭に入った瞬間に、
それまでの業界スタンダードの保管条件は
一気になくなってしまいます。
「虫さん どうぞ どうぞ」と言っているようなものです。
ですから、
本当にそうは思っていないのに、
「申し訳ありません」とかは言いたくないのです。
その場しのぎのご機嫌伺いで済ませることなく、
「一緒に問題解決」
というスタンスでご相談できればと思っています。
保管場所、容器、手入れ、虫の対処などなど。
本当なら、
台所チェックをしたいところですが。
勿論、虫の発生はザンネンですので、
威張って 「当たり前です」というつもりは毛頭ございません。