適材適所の会 新着活動状況

私たち適材適所の会は、「国産材の持続的活用と環境の両立」の大切さを
「木育」を通して訴えていく活動をしています。

「神代杉」

2009-07-08 14:48:23 | 木の話し
神代杉って、何だか分かりますか?

屋久島の屋久杉や、霧島杉とか、秋田杉と違って産地ではないのです。

数百年~数千年、火山灰や土の中で埋まっていた木です。

石灰や土の成分を吸収し腐らずに半化石化した杉の事です。





この写真は、秋田県と山形県の県境の鳥海山から出てきた神代杉です。

鳥海山が噴火したのが、記録では紀元前466年、今から約2500年前の事、

2500年間埋まっていたものが、腐らずに再び建築材として使用できるのだからすごいですよね!

おそらく杉の油が、2500年間この木を腐らせずに守っていたのかな。  凄い、凄すぎます。

このように土などに埋まっていた木は、地面から出てきて空気にふれると

このような色に変化するんですよ。

私の友人の田んぼから15年前に欅が出てきたんです。

地表から約40センチ程度の所で、埋まっていたんです。

その欅を切った時に、初めて色が変化するのを見ました。

話には聞いてましたが、実際に目の前で変化するのを目撃すると科学の実験を

目の前でやっているようで、友人と何度も削って色の変化を楽しんじゃいました。

この欅は、千葉県の千葉市から出てきた木なので、

ましてや地表から40センチと非常に浅い所から出てきても神代になってました。

貴方の街からも、地面の中から木が出てきたときは削ってみるともしかしたら、

このような不思議な色の変化を見ることが出来るのかも?  (鈴木)