適材適所の会 新着活動状況

私たち適材適所の会は、「国産材の持続的活用と環境の両立」の大切さを
「木育」を通して訴えていく活動をしています。

【新しいトコと古いトコ】

2009-12-25 11:46:43 | 木の話し
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



木の外側は新しい部位です。髪の毛は根元から伸びている・・というのはとてもユニークな面白いたとえですね。

 木は光合成をして、デンプン層が形成されてまだ新しいところが外側の白太(しらた)です。杉やヒノキは水分がとっても多く含まれています。その白太が安定化・角質化したのが赤身と呼ばれる部位です。白太がやがて赤身になるんですね。

 OO2を吸収してそれを体内に固定化したばっかの生まれたばかりのとこが白太で、それがやがて赤身になって、赤身もやがてはCO2を放出する側にまわって朽ちていきます。朽ちるという事はCO2を放出するということでもあります。あと燃やすということもそうです。

 老木はその内部から朽ちていくんですね。外側の白太はいまだにCO2を吸収していても内部はCO2を放出する側にまわっているというのが老木、大木ということになります。相殺すると、吸収んしている量より、それまでため込んだCO2を放出する方が多くなっているのが老樹ということになります。

 白太はボジョレーヌーボーで赤身は熟成されたワインみたいなもんかな。杉なんかは白太の水分はそれなりに最近できた新しい水分でしょうが、赤身となってからは赤身に含まれる水分は木の内部でほとんど移動しないらしいです(だから動かない水分だから木材となっても乾燥しづらい水分になるんでしょうね)。

 「じゃあ樹齢200年の杉の赤身の水分って200年前の水分なの?100%じゃないとしても半分とかは200年前の水分なの?」ということになりますが、その真実まではわかりません。ただ杉の水分の液化した水を密閉した容器にいれといたところ、約1年たちますがまだ腐ってはいませんね。  (加藤)

【きおもとてきうら】

2009-12-24 10:57:54 | 木の話し

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



木表(きおもて)と木裏(きうら)ですが、丸太の外側に向いている面が木表。丸太の樹芯部に向いている面が木裏といいます。写真に写ってるマジックで書いた板の断面に木表と木裏って書いてあるでしょ。

 仮に本当にここで材料をとっても木表と木裏じゃその年輪分だけ木になった年が違うんです。このマジックで書いたとこだって7年くらい違うでしょ。木裏は木表の7年くらい前にできたトコってことだよね。





 下に書いた点線の材は→の向きが木表ってことになります。こんな感じで木表と木裏の方向とそのタイムラグ(その部位が木として形成された時期の違い)を認識しといてくださいね。

 写真では樹芯部にマジックで点を打ってます。だからそこに向かってどういうふうに材をとるか?で「きおもて」と「きうら」が決まります。  (加藤)

【エコはエコノミーのエコ】

2009-12-19 07:33:15 | 自然の話し
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!


 グリーンランド人に「お前んとこ氷溶けて大変なんだって。」と言ったら「レアリー!!」

と返事があったとかないとか。現地では、氷が溶けると石油が採掘できて大金が入ると喜んでいる。

など、情報が乱れ飛んでいるようですが、それはおいといて。

ある講演会で「温暖化を防ぐために木を有効に使いましょう」なんて話を聞きました。

温暖化の主な原因は二酸化炭素の増加とのこと。その時はあまり深刻には感じませんでした。

しばらくして、世間で道路特定財源問題が騒がれだし、税金納めるの馬鹿らしいなと思ったのと

走行距離9万㎞を超える自家用車が車検を迎えるのをきっかけに、自家用車の無い生活が

どんなか体験したくて一旦手放すことにしました。必要なら電気自動車でも買えばよいし。

それからは近所へは仕事用のトラックを利用、バスや電車やタクシーを以前より利用するように

なりました。終電まで帰らないといけないので、無駄な外出と夜更かしが激減しました。

都市間は高速バスや電車を使い、公共交通のない場所へはレンタカーを利用しています。

自家用車を手放して一年半経ちますが全く不便を感じません。

とは言うものの、昨今ネットは常時接続、携帯電話はパケ放題や家族間通話無料、

それに加えてTwitterを最近やり始めたら一日一回充電している始末。自動車手放して

二酸化炭素の削減ノルマ達成した気でいましたが、温暖化防止に貢献出来ているのでしょうか?

少なくともエコノミーな生活にはなっているのですが。


皆さんも「廃車でエコ!」いかがですか?   (高梨)


【ひどい話】

2009-12-18 10:39:32 | 家の話し
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



 欠陥住宅問題や大地震がきっかけで、住宅を建築する際の法律が改正される事があります。

地元ではリフォーム詐欺や欠陥住宅の話はあまり聴かないのですが、

気の毒な話を久し振りに聞いたのでご紹介します。

お施主さんは、吸いかけのたばこの火を消すと、捨てずにポケットにしまいこみ、

また次回吸う程の倹約家でお金持ち。前回建築を依頼した時に雨漏りを直してもらえず

懲りたと思ったら、悔しい思いを忘れたのか又同じ業者に関わる羽目に。

まだ契約もしていないのに、「山から木を切り出したから五百万欲しい。」

「屋根工事で見積もりより良い材料を使ったから追加分百万円出してくれ。」

「材料買いに行くから○百万円欲しい。」と言われるがままに支払ったそうです。

完成したものの間もなく雨漏りが発生。電話をしても代金全額貰ってしまった建設業者は、

現場に来やしません。たまたまホームセンターで会った時に「雨漏りを直して欲しい。」

と言ったところ「現場で一時間作業しても一日分の人件費を頂きます。」と言われたそうで、

おいおい自分の現場だろ!って感じなのですが、仕方なく別の職人さんに見てもらったところ、

外壁の水切りが外壁材の上にあり、隙間はコーキングで処理してあったそうです。

お施主さんも少々迂闊だと思いますが、未だにひどい業者がはびこっているとは。

法律が厳しくなるのは仕方ないなと思うと同時に、お金の為とはいえ、悪質な業者との取引は

控えてほしいです。大工職人一人では家は完成しないのですから。 (高梨)

【柿の木とイチジクの木には登ってはダメ!!】

2009-12-10 16:16:28 | 木の話し
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



 先日、営業先の材木屋さんで柿を採らせていただきました。

柿を枝から採った時に昔お婆ちゃんから言われた一言を思い出しました。

「柿とイチジクは枝が簡単に折れてしまうから木登りはダメだよ!」と、

自分で枝から実を採ってみると、子供の力でも枝が簡単に折れて実が採れ、

木の上にある実を採るためには、竹を採ってきて先を二つに割れば、

枝を間に挟めば簡単に柿の実を採ることが出来ると教えられたのを思い出しました。

昔は近所に実のなる木が沢山あり、それを学校の帰りなどに食べて帰った思い出があります。

今の子供達は、この様な知識を大人から教わる事が出来るのかな?

このブログを読んだ方は、子供達に「木育」して下さいね。  (鈴木)