適材適所の会 新着活動状況

私たち適材適所の会は、「国産材の持続的活用と環境の両立」の大切さを
「木育」を通して訴えていく活動をしています。

【木材マイスターチャレンジクイズ回答&解説】最終回

2010-06-12 11:01:36 | 木の話し


『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



 昨日で「木材マイスターチャレンジクイズ」全20問の回答&解説をさせていただきました。

気になる結果ですが・・・・・








残念ながら今回は、全問正解者はいませんでした。

18問正解者は2名  30代 男性 一般 間違えた問題(3問・17問)
    
              20代 男性 学生 間違えた問題(5問・8問)

19問正解者は2名  30代 男性 施工業者 間違えた問題(9問)

              年齢記入ナシ 女性 設計 間違えた問題(2問)


82名のご参加で平均点は、13.2点でした。



チャレンジいただいた皆様、いかがでしたでしょうか。今回の“木材マイスターチャレンジ”ですが、

大変ご好評いただいきましたので、次回も開催したいと思います。

【木材マイスターチャレンジクイズ回答&解説】5回目

2010-06-11 18:03:21 | 木の話し

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!


 
 残すところあと4問になりました。はたして、全問正解者がいたのでしょうか。



17.問題 木を鉈(なた)で割る時に、割りやすい方向があります。どの方向から割るのが一番割りやすいでしょうか?

① 「うら」から鉈を入れる。        26人
② 「もと」から鉈を入れる。     正解 53人 正解率65%
③ どちらでも良い。            2人
                   未解答 1人

[答え] ②番
[解説]
昔から「木もと竹うら」と言う言葉があり「木はもとから割り」「竹はうらから割る」と割りやすい。



18.問題 杉・桐・楠 この三種類の木の中で一番香りが強いのはどの木でしょう。

① 杉                   37人
② 桐                   15人
③ 楠(くす)            正解 29人 正解率35%
                    未解答 1人
[答え] ③番
[解説]
楠の木は、葉っぱから樟脳油が取れます。香りが強く防虫効果が強い木です。



19.問題 木材の乾燥方法で誤った乾燥方法が1つ有ります。間違った方法は何番でしょうか?

① 自然の風で乾燥させる。         5人
② 日陰で乾燥させる。           11人
③ 50度以上の高温で乾燥させる。   正解 66人 正解率81%

[答え] ③番
[解説]
50度以上の温度を上げた人工乾燥釜だと水と一緒に木の油分も抜けてしまいます。
油分が豊富にある木だから、腐りにも強く、虫にも強く、地震にも強い日本の木造住宅が出来るのです。
人工乾燥でも45度以下の乾燥釜「愛工房」であれば油分が豊富に残っています。



20.問題 古来より木こりさんから大工さんと、木にとって一番大切なあるものを守るために、
植林から伐採、製材、乾燥、木材の施工まで時間と手間を掛けてきました。そのあるものとはなんでしょうか?

① 木の油分            正解 48人 正解率59%
② 木の水                25人
③ 木の葉っぱ              9人

[答え] ①番
[解説]
昔から油を守るために伐採時期にこだわり、時間を掛けて温度を上げずに乾燥させ、木の癖をみて大工が木組みをし、
高温多湿で地震の多い日本で永く安心て住める住宅を造ってきたのが日本の伝統的な木造住宅でした。
同じ山から切られた木でも、木を切る時期や、乾燥方法を誤ってしまうと1000年生きた木も台無しにしてしまう事は、
木材業界の者は誰でも知っている事です。



以上で全20問の回答&解説となります。


気になる全問正解者は・・・・  明日のブログにて発表させていただきます。

【木材マイスターチャレンジクイズ回答&解説】4回目

2010-06-10 17:01:05 | 木の話し

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!




13.問題 3m×120㌢角の基礎の上に置く土台で一番水に強い木はどれでしょう。

① 40年生の桧               38人
② 120年生の杉の赤身        正解 32人 正解率39%
③ 25年生の桐               12人

[答え]  ②番
[解説]
杉の赤身は水に強いです。樹齢120年生になると油分も豊富なので耐久性がより高くなります。
桧も水に強い木ですが、樹齢40年だと白太が多く白太は水には弱いのです。桐の木は柔らかくて土台には無理です。



14.問題 昔は山で木を切ってから乾燥を速めるために葉っぱをつけたまま、ある事をしました。どんな事をしたのでしょか?

① お祈りをして早く乾く事を願った。        7人
② 山に放置した。              正解 65人 正解率79%
③ ナメクジのように塩を掛けて乾燥させた。     10人

[答え]  ②番
[解説]
昔からの伝統的な葉枯らしの乾燥方法です。葉っぱをつけたまま山に倒して置くと乾燥が早くなりました。
静岡県天竜のTSドライシステム協同組合では、山で3ヶ月以上葉枯らし乾燥させてから製材して、
天然乾燥にこだわっている林産地もあるのですよ。葉枯らしをすると軽くなるので山から搬出も楽になります。




15.問題 昔は山で木を切ってからある事をして木のアクを抜いていました。どんな事をしたのでしょうか?

① 火であぶった。             18人
② お祈りをした。             2人
③ 水につけた。           正解 62人 正解率76%

[答え]  ③番 
[解説]
伐採後の運搬は、川が最も重要な輸送手段でした。丸太でいかだを組んで川を下り河口の町まで輸送し
同時にアク抜きもしていたのです。河口は汽水の為、アク抜きには最適でした。木材の町が河口にあったのはこの為です。
木場もそうでしょ。



16.問題 製材した材木の上(葉のある方)と下(根っこの方)を材木業界用語ではどの様に言うでしょうか?

① 葉のある方を「うら」根っこの方を「もと」    正解 59人 正解率72%
② 葉のある方を「かみ」根っこの方を「しも」       18人
③ 葉のある方を「は」根っこの方を「ね」         5人

[答え]  ①番
[解説]
「うら」「もと」の他に「すえ」「もと」などという言い方もあります。



20問中16問以上の正解者は、82人中15人です。


【木材マイスターチャレンジクイズ回答&解説】3回目

2010-06-09 17:37:01 | 木の話し

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



“木材マイスタークイズ”回答&解説も、いよいよ中盤となりました。

チャレンジされた方からは、「ムズカシイ」という声もいただいております。

20問全問正解者の中から抽選で1名様に≪スギのイス≫が当たるとあって見逃すわけにはいきませんよね。

それでは、問題9~12までの回答&解説です。



9.問題 昔からまな板にイチョウが使われていましたが、イチョウにはオスと実のなるメスがあります。
どちらがまな板に適しているでしょうか?

① メス               26人
② オス            正解 50人 正解率61%
③ どちらも適している        6人

[答え]  ②番
[解説]
メスは、「ぎんなん」の実のにおいが強く食材ににおいが付いてしまいます。イチョウの他に
桧や柳の木などがまな板に使用されます。このような木は硬すぎず、柔らかすぎず、包丁の刃をいためないからです。



10.問題 昔から柿の木には、登ってはダメと言います。その理由は何でしょう?

① 虫がたくさんいるから       5人
② 枝が折れやすいから     正解 73人 正解率89%
③ 木の幹が臭いから         4人

[答え]  ②番
[解説]
柿の木は枝が折れやすいので注意してください。実を採るときは、竹の先を割ったもので枝を挟んで
簡単に取る事が出来ます。その他もイチヂクの木も折れやすいですよ。小さい頃、お婆ちゃんから教わった知恵です。



11.問題 杉の名前の語源は?

① 早く大きくなるから。         24人
② なかなか成長しないから。       3人
③ まっすぐ成長するから。     正解 55人 正解率67%

[答え] ③番 
[解説]
空に向ってまっすぐに伸びる姿から、まっすぐ→すぐ→すぎ



12.問題 木は一年中切れるのではありません。木を切るのに良い時期は何月から何月でしょうか?

① 1月~8月              8人
② 4月~9月              25人
③ 9月~3月           正解 49人 正解率60%

[答え] ③番
[解説]
秋の彼岸~春の彼岸 木は水を上げてない時期に切らないと、でんぷん質が多く含んでいて「虫・カビ」が
多く腐りやすい木になってしまいます。最近は温暖化の影響か、9月でも水を上げていて伐採の時期がずれてきています。


20問中12問以上の正解者は、82人中59人です。

【木材マイスターチャレンジクイズ回答&解説】2回目

2010-06-08 22:28:31 | 木の話し

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



 昨日から発表している“チャレンジクイズ”今日は第2回目となります。



5.問題 昔は女の子が生まれると庭に桐の木を植える事が多かったそうです。何故でしょう?

① 嫁入り道具の箪笥にするために植えた。          正解 60人 正解率73%
② お嫁に出したくない父親が願掛けで植えた。           1人
③ 娘に悪い虫が付かないように願掛けの為に植えた。        21人

[答え]  ①番 
[解説]  
約20年位で太さが直径40センチ程度に生長して箪笥1棹作れる大きさに生長するから娘さんが産まれたときに
植えても間に合ったのです。けして娘に悪い虫が付かないように願を掛けたわけではありません。
21名の気持ちは私も年頃の娘がいるので良くわかります。



6.問題 昔から貴重品は桐の箱にしまいました。何故でしょう?
① 中身が高そうに見えるから。       0人
② 火に強いから。         正解  78人 正解率 95%
③ 泥棒除けの木だから           4人

[答え]  ②番  
[解説]
桐は熱伝導率が低く、発火点は、400度以上といわれています。 今でも金庫の中に使用されています。
水も浸み込みづらいので、火事の時の放水でも桐の箪笥の中は水が入らず、衣類などを守ってくれたのです。
熱からも水からも財産を守ってくれたのが桐の箪笥なのです。
職人さんが作った良い箪笥は引き出しを閉めると別の引き出しが開くのは
密閉率を高めて中の着物や財産を火事から守るためです。



7.問題 木は製材の仕方によって、木目が変わります。①と②の写真でどちらが板目でしょうか?
             
 写真①   正解 51人 正解率62% 



 写真②      31人


[答え] ①番
[解説]
写真の②は柾目です。木の容器で樽と桶がありますが、酒や味噌など液体や塩分の多く含むものには、
その浸透を防ぐ為に板目を使用します。濡れたり乾いたりする桶は、反りの少ない柾目を使用します。



8.問題 幅10センチ・厚み1センチの板があります。横幅が反りやすいのはどちらの目が反りやすいでしょうか?

① 板目        正解 42人 正解率51%
② 柾目           38人
③ どちらも同じ       2人

[答え]  ①番
[解説]
木は表側と樹芯部では水分の量が異なる為に、乾燥時に水分の多い表側に引っ張られていきます。
白太を多く含む板はより水分の差が大きく反りやすい板です。字のごとく、「木が反る目」板目です。
木が反るのが嫌な方は、柾目をお勧めしますが、柾目は板目と比べて高価な商品です。


20問中8問以上の正解者は、82人中79人です。