適材適所の会 新着活動状況

私たち適材適所の会は、「国産材の持続的活用と環境の両立」の大切さを
「木育」を通して訴えていく活動をしています。

【企業が森林整備】

2009-11-26 18:03:39 | 自然の話し
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



自治体と企業が協力して森林整備をする取り組みが進んでいます。

参加企業にとっては、イメージアップと二酸化炭素排出権のゲットなど、

財政難の自治体にとっては、森林の整備が進むという双方にメリットがあるようです。

私が住む千葉県では、「法人の森」という名称で活動が進められています。

先日植えられた苗木は品種改良された花粉の少ない杉でした。品種改良するくらいなら

杉を植えなければよいのにと思うのですが、いろいろ事情があるのでしょう。

全く個人的な希望なのですが、杉や桧の植林はもう程々にして、

蜜源樹木や蜜源植物を植えて欲しいです。

昆虫、特に私にとっては蜜蜂に有益な樹木・植物を増やして欲しいのです。

針葉樹ばかりの山林になって養蜂家も大変らしいですし、千葉県の房総半島は蜜蜂の越冬地

でもあるので。なかなか良いアイディアだと思うのですが・・・。  (高梨)




【たらい舟】

2009-11-25 18:41:35 | 木の話し

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



かつて身の回りに普通にあった桶や樽は、今ではプラスチックや金属製に変わってしまいました。

船もFRPが殆どで、観光用は別として現役で使われている木造船なんて殆どない感じです。

新潟県の佐渡島で観光用にも使われている「たらい舟」と呼ばれる乗り物があります。

杉で作られていて、周囲には竹がまかれています。もちろんサザエやアワビ、ワカメなどを

獲るためにも使用されます。

知人に木造船の素晴らしさに見せられて、数年前、桶職人にたらい舟の製作を依頼して

個人所有している人がいます。先日、東京湾に浮かべてたらい舟に乗る機会がありました。

櫂の使い方が難しく全く前に進みません。その場でくるくる回るか、

後進することしかできません。

山の木を利用しようというと、住宅関連での利用を考えがちですが、

市民レベルでは木造船の復活を試みる人もいたりして感心します。 (高梨)



【天竜新月センター訪問】その3

2009-11-21 22:26:29 | 活動状況

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!


 
二橋さんの現場を跡にした我々は次に“天竜新月材センター”を訪れました。

倉庫を拝見して驚きました。全ての材料がそうではありませんが屋根の中で乾燥させています。

自然のエネルギーを使う天然乾燥は木材に優しい感じがします。

しかし、植物の細胞に影響をあたえる紫外線量が年々増加しているのです。

そんな中、昨年まで自動車の部品工場だった屋根付きの倉庫の中で木材を乾燥させている

製材所というのは少ないのではないでしょうか。



ガードルールの向こう見える屋根の中で木材を乾燥している。




杉の丸太に囲まれて。  左から森下さん。加藤。鈴木。

【天竜新月センター訪問】その2

2009-11-20 19:45:47 | 活動状況

『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



榊原さんと合流して最初に案内されたのが“天竜T.S匠の会”に加盟されている

二橋建築さんの現場でした。匠の会とは、葉枯らし天然乾燥材にこだわる

工務店・設計士・大工さんなどで静岡県を筆頭に関東・甲信越や愛知・三重といった

エリアで現在24社が加盟しているそうです。

現場に入るや否や杉の甘い香りがしてきました。床板は養生がされていましたが杉の無垢材です。




左から榊原さん、二橋さん、加藤


二橋さんは、榊原さんの所より丸太から購入。自らが木取り・製材までこなされており

接着剤などは使用しないそうです。



はめ込んでいるだけなので、取り外せる階段。

いろいろお話しを聞きましたが、最後に二橋さんは

『お客様に引き渡した後も大工が立ち寄れる家を作りたい。』とおっしゃってました。

確かに作り手と住まい手、お互いの顔が見えない住宅というのもありますし、

その言葉を裏付けるのが、まだ完成していないお家ですがお施主様が『もう住みたい!!』

と二橋さんに豪語するそうです。

【天竜新月センター訪問】その1

2009-11-19 21:54:21 | 活動状況
『木育』から『共育』へ。

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!




11月13日(金)朝6時半に東京を出発しておよそ3時間。

目的地である静岡県浜松市天竜区にある「天竜T.Sドライシステム協同組合」の

榊原さんにお会いしました。

榊原さんとは昨年の春頃に新宿OZONEにて“新月の家”の展示を行っていた際にお会いした

事があり『是非、天竜きてくださいよ!』とお誘いがあり今回、1年半越しで実現しました。

[天竜地域は日本3大人工林の1つ(奈良県吉野・三重県尾鷲)なんです。]


さて、榊原さんの所では木材のトレーサビリティーを行っております。

山で木を伐採した直後にバーコードを貼り付けています。そして伐採に関しては新月伐採。

乾燥方法は葉枯らし乾燥(3ヶ月以上)・天然乾燥(最低でも1年以上)というこだわり。

木を生かし精油分を保つという意味で人工乾燥はしないそうです。

続きは、その2で。




左から榊原さん・加藤・鈴木・森下さん
森下さんの右、木材の木口にはバーコードが。




** 「いまのところは適材適所の会はいっさいの何の補助金もいただいていない会です。

それはとっても大変なんですが、頂いてしまうと物言えなくなる事多くなりますから、

ピーピー言いながら頑張っています。

収入源は講演の報酬と自らおさめた会費がほとんどなんです。

今回の視察も昼食・夕食はごちそうになってしまいましたが、自費での視察です。

天竜の方々に報酬を頂いての(わざとらしい)賛美報告ではありませんので、

その点だけはお含みおきください。

経済的に大変ですから、このスタイルがいつまで続くかもしれませんが今しばらく頑張って

いきたいと思います。ですから、正直なレポートだと思って読んでくださいね。」