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a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『銀河鉄道の夜』稽古場より その八 女の子:仙石貴久江

2022-08-16 12:00:00 | 稽古場ブログ
今回のブログ担当の仙石貴久江です!


劇団に入って、研究生として初めて旅公演についていく文化庁の巡回公演。
その初めての旅公演の演目が、この『銀河鉄道の夜』でした。

大掛かりなセットだし、体育館を農業用の黒ビニールで養生して真っ暗にしたり、
めちゃめちゃ仕込みが大変だったけど、
「すごい!!!」と入って来る生徒の反応だけでも、
やって良かった!!って嬉しくなったのを今でも思い出します。



新たに始まった『銀河鉄道の夜』の稽古場は、
宮沢賢治の他の作品を読んでみたり、広渡さんの思いを聞いたりしながら進んできました。
思いが溢れ、なんだかいつもより興奮している先輩たちを見て、とても大事にされている作品なんだと改めて思いました。


私は「女の子」という役ですが、
乗っていた船が沈んで、弟の「男の子」と家庭教師の「青年」と一緒に、銀河鉄道に乗ってきた、
ということ以外はあまり描かれていないです。


仮面もあってとても難しいけど、私の見えた世界が伝わるように勉強中です。

毎年観ていたこの『銀河鉄道の夜』に、自分が役者として出ることはとても緊張するけれど、
いろんな思いをたくさん考えて挑んでいきたいと思います。


ブログどうしようと言っていたら「男の子」役の冨山さんから、
弟が可愛いと書けば良いとアドバイスを頂きましたので書きます!



私の弟とっても可愛いです!!

是非劇場でお待ちしてます!!


*撮影時のみマスクを外しています



東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念

東京都 夏の児童演劇祭参加

作=宮沢賢治
脚本=広渡常敏

音楽=林光

演出=小森明子

舞台美術=岡島茂夫 三木元太

衣裳=八重田喜美子

衣裳協力=稲村朋子

映像=高橋啓祐(Nibroll)

舞踏=西田堯 三東瑠璃

音響=田村悳

照明=真壁知恵子

歌唱指導=吉村安見子

宣伝美術=スズキコージ 奥秋圭

舞台監督=浅井純彦

制作=太田昭

照明オペレーター 真壁知恵子

音響オペレーター 大場神 今西工

音響スタッフ 井上尚美

映像オペレーター 革崎文

演出助手 細谷巧 藤井夕奈

舞台スタッフ 篠原祐哉 

協力 株式会社 K Productions (株)エス・シー・アライアンス

世界初演から、40年……
東京の夜空に
ケンタウルス、つゆをふらせ


2022年 8/26(金)・8/27(土)・8/28(日) 
  各日19時開演


池袋西口公園野外劇場・グローバルリングシアター

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

ケンタウルス祭の夜、

ジョバンニは不思議な旅をする。

決して引き返すことのない

軽便鉄道にのって、

本当のさいわいを

見つけだす旅をする……。


語り手   奈須弘子

ジョバンニ 山﨑智子

カムパネルラ 永野愛理

ザネリ   永濱渉

母/尼僧  洪美玉

学者    浅井純彦 

赤ひげ   三木元太

灯台守   小田勇輔

車掌    浅井純彦

青年    和田響き

男の子   冨山小枝

女の子   仙石貴久江

信号手   雨宮大夢

サソリ   青柳万智子(Co.Ruri Mito)

影たち   鈴木貴絵 福井奏美

Web申し込みは下のゲッティのロゴをクリック!


協賛 ケンタウルスの会 (TEE友の会) 

助成 文化庁舞台芸術創造活動活性化事業
 
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】





銀河鉄道の夜 HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より その七 演出助手:藤井夕奈

2022-08-15 12:00:00 | 稽古場ブログ
こんにちは☀️こんばんは🌙
そして、はじめまして!
今年5月に研究生として、入りました藤井夕奈(ふじいゆうな)です。

私が東京演劇アンサンブルに出会ったのは、今年の3月でした。
こんなに短期間で、既に沢山の経験をして、これからどんなことが待っているのだろうと、楽しみです!


『銀河鉄道の夜』の稽古場では、主に音出しをしています。
稽古が始まる前、先輩からの
「銀河鉄道の夜の、音出しは大変」という一言で、私に出来るのかなと少し不安でした。
実際稽古がスタートして、目の前で進んでいく話に、音でついていくのに、必死です。

「この動きに入る前の、ここ!」
「この人が2歩半か、3歩半進んだ時に」
「曲の間奏の、3回目のちゃちゃちゃで止める」
沢山の歌と音、もちろんその全てにタイミングがあって、初めは頭がパンクするかと思いました。
稽古が進んでいく中で、必死だった音出しが、楽しくなりつつあります。

今稽古場で、私の特等席からの景色です。



私にとって、稽古から携わっている初めての公演であり、初めての野外公演です。
初めてが野外公演で『銀河鉄道の夜』って、なんだかロマンチックだな、なんて思っています。

きっと、8月26.27.28日の3日間は池袋に、素敵な世界が広がることでしょう。


東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念

東京都 夏の児童演劇祭参加

作=宮沢賢治
脚本=広渡常敏

音楽=林光

演出=小森明子

舞台美術=岡島茂夫 三木元太

衣裳=八重田喜美子

衣裳協力=稲村朋子

映像=高橋啓祐(Nibroll)

舞踏=西田堯 三東瑠璃

音響=田村悳

照明=真壁知恵子

歌唱指導=吉村安見子

宣伝美術=スズキコージ 奥秋圭

舞台監督=浅井純彦

制作=太田昭

照明オペレーター 真壁知恵子

音響オペレーター 大場神 今西工

音響スタッフ 井上尚美

映像オペレーター 革崎文

演出助手 細谷巧 藤井夕奈

舞台スタッフ 篠原祐哉 

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ケンタウルス祭の夜、

ジョバンニは不思議な旅をする。

決して引き返すことのない

軽便鉄道にのって、

本当のさいわいを

見つけだす旅をする……。


語り手   奈須弘子

ジョバンニ 山﨑智子

カムパネルラ 永野愛理

ザネリ   永濱渉

母/尼僧  洪美玉

学者    浅井純彦 

赤ひげ   三木元太

灯台守   小田勇輔

車掌    浅井純彦

青年    和田響き

男の子   冨山小枝

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『銀河鉄道の夜』稽古場より その六 灯台守:小田勇輔

2022-08-14 12:00:00 | 稽古場ブログ
こんにちは。
今回『銀河鉄道の夜』で、“灯台守“役をやります、小田勇輔です。
雨ニモマケズ、夏ノ暑サニモマケズニ、毎日稽古をやっております。

僕が初めて東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』を観たのは10年前、2012年のクリスマス公演です。
まだ東京演劇アンサンブルの劇場が練馬の武蔵関にあった頃でした。
暗闇から突如現れるジョバンニと影たちに、衝撃を受けた事を昨日の事ように覚えています。
あの時は訳もわからずに泣いていました。


僕が挑戦する灯台守は、見守り人と言うのでしょうか。
ジョバンニや列車の乗客たちを見守っているようなとても魅力のある大人です。

灯台守が喋る中で、特に好きな言葉が「思うことはねうちになる、形になる。大切なのは実行することだけじゃないよ。」です。
自分が思ったり、願ったり、夢を持たないと何も叶わない。
思う事が大事。
当たり前だけど、心にぐっと来る言葉です。
思いが形になるって素敵です。
だから僕は、この言葉が好きです。

稽古では、壁にぶち当たる事がたくさんありますが、それも含めて楽しく挑戦しています。

初めての野外公演!正直不安もありますが、とても楽しみです!!
是非皆様、8月26日~28日池袋での『銀河鉄道の夜』に足を御運びください!よろしくお願い致します。



東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念

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『銀河鉄道の夜』稽古場より その五 演出助手:細谷巧

2022-08-13 12:00:00 | 稽古場ブログ
初めまして、今年5月に研究生として入った細谷巧と申します🍛
よろしくお願い致します!

昨年まで会社員とフリーの俳優を並行させていましたが、
俳優の方をもっとやってみたいと思い、門を叩きました。
小さい時から東京演劇アンサンブルの公演を見る機会があり、
ホールや芝居小屋の座席に座りながら、
泣いたり怒ったり打ちのめされたりしている側だったのですが、
あの東京演劇アンサンブルの稽古場へ通って芝居を作る側にいることが今でもどきどきしています。

今回、『銀河鉄道の夜』の公演では演出助手で携わっています。
稽古が円滑に進むよう稽古場を整えたり、
作品がより深まるよう下調べをしたり、
公演当日は舞台裏に入ってのお仕事があります。
演出助手とはこういう仕事するんだなと、
教えてもらいながら必死についていって学ぶ日々です。

現在は主に毎日の稽古を見ながら先輩方の姿を見ています。

『銀河鉄道の夜』は登場人物たちが会話しているようで噛み合ってないような不思議な場面が多いので、
字面でみると「正直、よくわからん…」という印象のところがあったのですが、
稽古での先輩方の役を掴もうとしている姿、
セリフや動きの一つひとつに意味を考えて自身の身体へ落とし込むような作業の繰り返しを経たものを観ていると、
なんだか納得させられてしまうのです。

言葉にするのが難しいのですがこの「納得させられる感覚」、
これを感じるときが本当に面白くて、
はじめに感じていた「よくわからん」という気持ちがすっとなくなって、
字面の会話は噛み合っていなくてもその人の思考が伝わってくる感じがあって、
この感じがなんとも面白いのです。
約2週間後の本番では一体どんな姿になるのか、
稽古場の端に座りながらとってもわくわくしています。

2018年のクリスマス公演から3年半を経た『銀河鉄道の夜』、
僕にとって野外での芝居は初めてになります!
野外ということもあり、入場の際に配る予定のうちわも完成しました!





約100年前に宮沢賢治の描いた理想を、夏の池袋の夜空へ解き放ちますので、
皆様ぜひ足をお運びください!!



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『銀河鉄道の夜』稽古場より その四 学者/車掌/舞台監督:浅井純彦

2022-08-12 12:00:00 | 稽古場ブログ
うちの劇団で、最初に野外公演をやったのは、八ヶ岳の別荘地での公演だった.
作品はやはり『銀河鉄道の夜』。
山の天気は変わりやすく、昼間ピーカンだったのに、ゴロゴロ雷が鳴る中での本番になり、
イントレの上でピンスポをやっていた先輩が「死ぬかと思った!」と本当にビビっていたのを思い出す。

それからは2〜3年にいっぺんくらいの割合でやっていた。作品も、
銀河はもちろん、『走れメロス』もたくさんやった。
ブレヒトの『コーカサスの白墨の輪』も倉敷の市庁舎の中庭でやった。
京都の梅小路の蒸気機関車の転車台の上、
弘前のりんご畑の中の公園、
北海道の斜里町に近い牧場の草原、
水俣病の患者さんたちと一緒に活動している集団の甘夏の畑の中でも。

一番最近は横須賀の港のきわの公園で銀河。
この時は台風と重なり、みんな大変だった。
強風で体温が下がり、歯の根が合わない、手が震えて衣裳のボタンが止められない、
お客さんはカッパを着て鑑賞と野外の公演は天候に左右される。

今回は半分野外。天気はどうなるのかやはり心配だ。
そしてネオン 街灯 都会の喧騒の中での公演。どうなるのか、どんなことが起こるのか予想がつかない。
都会のど真ん中で「ケンタウルス つゆをふらせ」の声がどう聞こえてくるのか。楽しみだ。
学者/車掌役 浅井純彦


初演からの道具



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舞踏=西田堯 三東瑠璃

音響=田村悳

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『銀河鉄道の夜』稽古場より その三 ザネリ:永濱渉

2022-08-11 12:00:00 | 稽古場ブログ
「ジョバンニ、お父さんからラッコの上着がくるよ!」

どうも、今回のブログ担当、永濱渉です。
『銀河鉄道の夜』では、上記のセリフを喋るザネリを演じています。
ザネリのセリフはこれだけです。覚えやすいですね。

新座への移転以前には、『銀河鉄道の夜』は毎年のクリスマス公演の他にも学校公演の作品として全国巡演を行っていました。
7トントラックいっぱいに積まれた舞台装置や機材を、公演の度に荷下ろしして組んで、
本番後にバラして積んでというのは本当にハードでした(笑)
ハードな分、体育館仕込みのときなんか本当に凄くて、体育館が完全な劇場になるんです。
それを見た時の子どもたちのリアクションときたら。
その反応があるから俺たち2階だろうと4階の体育館だろうと頑張れる!ってなってました(笑)

さてさて、思い出話もこれぐらいにして今回の話をしましょう。
なんと言っても今回は"野外公演"!!
これは僕にとっては初めての経験になります。
今までのしーんとした劇場の空間から飛び出て、
池袋の街の喧騒の真っ只中でやるというのは一体どんな風になるのか…。
不安3割ワクワク7割と言ったところでしょうか。

きっと今までとひと味違った『銀河鉄道の夜』になると思います。
野外公演というのもそうですが、今まで出演したことがある人、無い人含め、"今"の僕たちがやる、"今"の『銀河鉄道の夜』というのを稽古で模索していると思います。
大切なことは受け継ぎつつも、決して過去をなぞるだけにはならないように。

僕の好きなシーンはたま踊りと呼ばれている銀河鉄道に乗る直前の踊りのシーンです。
暗い中手に灯りを持った影たちがジョバンニを囲んで客席の中にある舞台で踊るのが最高にかっこいいんです!

最後に移転前の最後のクリスマス公演のときの舞台の写真を添えて終わりにしたいと思います。
是非皆さまも池袋での銀河の旅にいらして下さい、お待ちしております。





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『銀河鉄道の夜』稽古場より その二 影たち:鈴木貴絵

2022-08-10 12:00:00 | 稽古場ブログ
「肋骨が埋まっているじゃないか」
2日目を担当させて頂きます、研究生2年目の鈴木貴絵です。
大好きな『銀河鉄道の夜』に影として携わることができ、
とても嬉しい反面自分の筋力と体力の無さに不甲斐なさを感じながら、
筋肉痛と戦う日々を送っています。

今回このブログで、ある博物館の特別展でみた展示が、
個人的にプリオシンでの発掘の場面に繋がったなと思ったので、
その事を書こうと思います。



この絵は私が展示室でみたツチクジラの全身骨格の一部です。
(権利的に撮った写真をそのまま載せるのは…と思ったので、撮ってきた写真をそのままトレースしました。)
なぜツチクジラと思うかもしれませんが、
この骨格標本が個人的に「プリオシンの白い化石」だと思ったからです。
この骨格の展示と共にこのような内容の解説がありました。

東京帝室博物館(現在の東京国立博物館)時代に「トックリクジラ属種不明(Hyperoodon sp.)」と表記されたクジラの標本があった。
1910年アメリカの動物学者がこの標本を観察しに博物館を訪れ、
帰国後この標本は「ツチクジラ(Beraradius bairdii)」であることを初めて指摘した。
その後この標本は国立科学博物館の前身である東京博物館に移され展示されていたが、
第二次世界大戦末期、展示室が取り壊され標本も埋められてしまい、現在その姿を確認することはできない。
もしこの標本が現存していたら、この展示室に飾られていたかもしれない。

私はこの解説を読んだとき、脳裏にプリオシン海岸での場面がよぎり、
今まで自分のなかで掴み切れなかった歴史の歴史が掴めたような気がしました。

ここまで長々と書かせていただきましたが、私自身は発掘の場面には登場しません。
ですがこの場面の最後に歌われる「プリオシンの海辺」を歌うとき私の思う白い化石に思いを馳せながら歌いあげたいです。



発掘の場面にでている同期のごんちゃん!後ろ姿がかっこいい✨



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『銀河鉄道の夜』稽古場より その一 語り手:奈須弘子

2022-08-09 12:00:00 | 稽古場ブログ
本日から『銀河鉄道の夜』稽古場ブログ、スタートします!

初日の担当は、語り手とプリオシン海岸で発掘をする助手を務める奈須弘子です。
この助手の役がブログ順番決めで、眼をつむった演出の小森明子の指にささりました🎯

『銀河鉄道の夜』は1982年初演以来、学校公演、おやこ劇場公演、海外公演、野外公演と全国を駆け巡り、
練馬のブレヒトの芝居小屋で、2018年までほぼ毎年クリスマス公演として上演されてきました。

現在の新座、野火止RAUMに移転してからは、
銀河の舞台装置たちは稽古場の一画に、
綺麗に化石のように収まっていました。



そして今度の、池袋西口公園野外劇場での公演を機に、
また新たなメンバー編成で掘り返し始めました。



今私たちは改めてこの作品を掘り返しながら、
自身も掘り返されようと、
日々稽古に取り組んでいます。

劇中に出てくるプリオシン海岸では、
目に見えない、
形にならなかった人々の思いや願いも化石となって埋まっています。

「掘りかえせ、掘りかえされろ」

天井がなく空が見える空間で、
私たちの祈りや願いを、
劇場に集まった人たちとともに打ち上げたいと思います🎆
今日からブログは毎日更新されます、
公演までの間、是非お付き合いを!お楽しみに🌌




東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念

東京都 夏の児童演劇祭参加

作=宮沢賢治

脚本=広渡常敏

音楽=林光

演出=小森明子

舞台美術=岡島茂夫 三木元太

衣裳=八重田喜美子

衣裳協力=稲村朋子

映像=高橋啓祐(Nibroll)

舞踏=西田堯 三東瑠璃

音響=田村悳

照明=真壁知恵子

歌唱指導=吉村安見子

宣伝美術=スズキコージ 奥秋圭

舞台監督=浅井純彦

制作=太田昭

照明オペレーター 真壁知恵子

音響オペレーター 大場神 今西工

音響スタッフ 井上尚美

映像オペレーター 革崎文

演出助手 細谷巧 藤井夕奈

舞台スタッフ 篠原祐哉 

協力 株式会社 K Productions (株)エス・シー・アライアンス

世界初演から、40年……
東京の夜空に
ケンタウルス、つゆをふらせ


2022年 8/26(金)・8/27(土)・8/28(日) 
  各日19時開演


池袋西口公園野外劇場・グローバルリングシアター

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

ケンタウルス祭の夜、

ジョバンニは不思議な旅をする。

決して引き返すことのない

軽便鉄道にのって、

本当のさいわいを

見つけだす旅をする……。


語り手   奈須弘子

ジョバンニ 山﨑智子

カムパネルラ 永野愛理

ザネリ   永濱渉

母/尼僧  洪美玉

学者    浅井純彦 

赤ひげ   三木元太

灯台守   小田勇輔

車掌    浅井純彦

青年    和田響き

男の子   冨山小枝

女の子   仙石貴久江

信号手   雨宮大夢

サソリ   青柳万智子(Co.Ruri Mito)

影たち   鈴木貴絵 福井奏美

Web申し込みは下のゲッティのロゴをクリック!


協賛 ケンタウルスの会 (TEE友の会) 

助成 文化庁舞台芸術創造活動活性化事業
 
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】





銀河鉄道の夜 HP

『彼女たちの断片』稽古場より 番外編

2022-04-07 15:30:00 | 稽古場ブログ

「ごはん食べながらこんな話するの?」
『彼女たちの断片』の稽古は、こんな状態から始まった。

 『彼女たちの断片』――この石原燃さんの新作は、劇団にとって20年ぶりの書き下ろし作品。わたしにとっては、生きていて、日本人で、電車で行き来できる距離の作家と仕事するのは初めてのことだった。30年以上翻訳劇とつきあってきて、時代や文化や宗教の違いから作家の書きたかったことになかなかたどり着けないことも多々あった。が、日本語は得意だと思っていた。それが、稽古場で燃さんに解説してもらうまで、読めない掴めないことがたくさんあった。
 なかでも「ごはん食べながらこんな話するの?」というのは、結構大きな違和感だった。
なぜか? 多分、母から教わってきた「躾」みたいなものだと思う。ごはんの席でシモの話はしちゃいけない、みたいな。生理も中絶もシモに分類されていたってことだ。

 この芝居はそこへのチャレンジだったんだといまわかる。
 生理のこともセックスのことも、学校も親もあまり教えない。まして中絶なんて。自分の身体のことなのに、こどもは自力で性を開拓して、失敗して、身をもって知って、後悔したり罪悪感に苦しめられたりしながら、でも次の世代に教えない。これが連綿と続いてきたのだ。女が女に教えない、伝えない。秘め事だから。
 石原燃さんは、そんなばからしいことはやめようと言っている。自分の身体のことをもっと知ろう、情報交換しよう、基礎的な知識を学んで自分をコントロールしよう、と。
 稽古場では、生理のことから始めた。俳優たちは旅公演にも行っているし、割とフランクに話しているのかと思っていたら、違った。わたしに近い年齢の俳優たちは、こんなこと人に話したことない、と言っていた。生理でさえ、である。みんな驚きながら、こんなことが互いにもっと話せていたらね、と残念に思ったのだ。若い人たちはさすがにもっと口にしていたが。
 葉子による歴史のなかでは、国家による人口政策が語られる。その時々の都合によって「産めよ増やせよから人口抑制へ」(逆も然り)生殖が管理される。性の解放をたしなめる(上から目線!)ために「水子供養」が生まれ、「水子の祟り」で中絶の罪悪感を植え付けてきた。中絶はいつの時代にも行われてきたが、必要悪、タブー、後ろ暗いことという烙印が押された。
 大日本帝国時代の日本人は、国家の都合のいいように洗脳されて戦争に動員された。そうなるまい、と、なるわけがない、と思っていたが、同じことじゃないか。中絶に限らず、自分の身体を知らず、女同士でも喋れず、ということもまた、国家に都合のいい考え方で考えていたということなのだ。
 
 食べながら話して何が悪いのか? しかも女しかいないあの食事の席で。
 わたしたちは話すこと聞くことに慣れていった。母の世代が躾けたことから解放されていった。だって母の世代だって、その上の世代から受け継いできただけなんだから。それを不謹慎としたのは「誰か」なんだと知ったから。
 女が集えば、食べたり飲んだりしながら喋る。テーブルセッティングしたりお茶を淹れたり片づけたりしながら喋る。ほんとうは皿を洗いながら拭きながらもやりたかった。そういう日常のなかで、普通に語られる。上の世代の話を聞く。若い世代の新しい在り方を知る。こんな形で情報が飛び交うと、どんどんタブーが打ち破られていくし、自分を縛っていた檻を眺めてみることもできる。
 
 観劇後のアンケートや感想で、啓蒙的、と言われた。普通、芝居のことを啓蒙的と評されたらいい意味には受け取れないけれど、やはりこの作品は女が女の蒙を啓くものなのだと思う。
 石原燃さんは女たちに向かってチャレンジした、或いは提案した。そのチャレンジをわたしたちは真っ向から受けた。よしやってやるぜ、と。そして身体をとおしてその言葉を口にした。考えた。口にしていいんだと確信できた。楽しめるところまでいけた。そして啓かれた。(香坂奈奈さんの舞台装置も開かれた!)観客のなかには、受け入れがたいという人もいたし、それもわかっていた。わかっていても辛かったけど。

 公演期間はあっという間に過ぎ、こんなに稽古したのにこれで終わりか……という寂しさもある。けれど、終わった。でも、これに関わったすべての人にとって大きな経験となったと思うし、決して後戻りはしないぞと思っている。そしてこんな本をわたしたちに託してくれた石原燃さんに心から感謝している。

 最後になりましたが、たくさんのみなさんのご来場に心から感謝します。
 スタッフにも俳優たちにも、フェミニズムのたくさんの団体に紹介してくれた黒川アンナさんにも感謝を。
 ありがとうございました。

2022/4/6
小森明子(演出)


配信のお知らせ
配信期間 2022年4月10日~5月31日
チケット料金 2000円(3日間視聴できます)
申込ページへ   









『彼女たちの断片』稽古場より9

2022-03-22 19:00:00 | 稽古場ブログ

『彼女たちの断片』野火止RAUMでの稽古最終日、作者石原燃さんが、通し稽古に。



なんだか生まれたばかりの赤ちゃんが、お母さんに初めて会った時のようだななんて、ドキドキしました。7人の女優たちが、それぞれの人生の中での曲がり角だったり、傷あとだったりが、フラッシュバックしたり、書かれた科白を口にする中で、よぎり、たじろいたり、赤面したり、涙を流したり。
戯曲は既に何作も舞台化され注目されている石原燃さんが、2020年に初めて書いた小説『赤い砂を蹴る』をご自身のお母様に捧げた生きていく決意のように感じている私は、この芝居をその姉妹篇だとも感じています。私たち東京演劇アンサンブルに書き下ろされた芝居、それを演じる喜びを今噛み締めています。芝居の稽古ばかりでなく、道具つくり、舞台の仕込み、当然のようにこなしていく女優たち(私以外)は凄いエネルギーです。そしてコロナ、ウクライナ、現実世界の動きに、大きく揺すられながら、今芝居をすることを問われ続けている中での初日ご期待ください。スタッフ、作業に携わってくれている出演しない他の劇団員、男性たちにも感謝。
女性であるために抱えてきた悲しみや、他人に言えなかったこと、声に出してみたことで、拓けた世界。あらゆる性の観客の皆さんと劇場で出会える時間が楽しみです。

志賀澤子







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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

   当日/4500円
 TEE Webチケット

助成:文化庁舞台芸術創造活動活性化事業

協賛:ケンタウルスの会(TEE友の会) 

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

—スタッフ—
音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

照明/真壁知恵子

音響/川崎理沙・島猛

映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP