前回ほど本好き、映画好きが来なかったので、今回はほとんどが病院からAmazonで購入。
せめてカバーの裏表紙でも見てればここまではずさなかったんだろうけど、やっぱネットショッピングは難しい。
【BOOK】
●項羽と劉邦 上・下(司馬遼太郎)
項羽と劉邦の話って、何でオレ知ってるんだろう? 本宮ひろしのマンガかなあ? 横山光輝ではない。人物伝系の本で項羽だ劉邦だ張良だ韓心だ登場人物のエピソードなんかはたいだい読んでるんだけど。とにかく初めて読んだけど初めてという気がしない本だった(もともとおさらいの意味で買ったんだけど)。
●覇王の家 上・下(司馬遼太郎)
英雄色も独創性も感じられない徳川家康という人物は好きではないのだが、このひたすら地味で忍耐強くて律儀そうな男がいつごろからなぜ覇権を狙いはじめたのか。その辺を知りたくて読んでみたのだが、小牧・長久手の戦いが妙にくどいと思ったら、次はもう晩年。肝心の秀吉臣従時代から豊臣氏を滅ぼすまでがすっかり抜けている。長い割につまらん。
●果心居士の幻術(司馬遼太郎)
フィクション系短編集。つまらん。
●馬上少年過ぐ(司馬遼太郎)
ノンフィクション系短編集。まあまあ。
●幕末 (司馬遼太郎)
幕末の暗殺事件を題材にした短編集。まあまあ。それにしても、昔は幕末の話も司馬遼太郎も好きではなかったのだが、『峠』を読んで以来、頻度が高くなったなあ。
●これがビートルズだ(中山康樹)
名著『ビートルズを笑え』がシングルベースなら、こちらはアルバムベースの全曲解説(感想?)。こちらも笑える。それにしても、この人の文体にはオイラすっかり影響受けてるなあ(元来、話し方も文章も影響されやすいタチなのだが)。歌詞(引用)のカタカナ表記が相変わらずステキ(一部異議を唱えたいところがあるが)。
●ビートルズの謎 (中山康樹)
というわけで、中山康樹ならはずさないだろうと思っていっしょに買ったら思いっきりはずした。どうでもいい謎、裏付けが弱い割にくどい考察、重箱の隅本。
●幕末裏返史(清水 義範)
『偽史日本伝』みたいなパロディの短編集かと思ったら長編だった。幕末の日本にシオンという日本好きのフランス人が来て日本のために活躍するという、史実と実在の人物を使ったフィクション。まあまあ面白かったが、シオンに何かモデルがいるのか、なんでこんな話を書こうと思ったのかと「あとがき」を読もうと思ったら、「あとがき」がなかった。
●疑史世界伝(清水 義範)
『偽史日本伝』みたいなパロディの世界版かと思ったら、“偽”ではなく“疑”。ひと昔前のヨーロッパ中心の世界史を疑って、イスラムなどヨーロッパの外から見た歴史を楽しく描くというテーマなんだと「あとがき」にあった。まあまあだが、オイラが世界史に疎いのでピンと来ないところ多数。一度系統立てて世界史を勉強せねば(と昔から思ってるんだけど)。
●一日の終わりに50の名作一編(清水 義範)
Amazonに載ってた「評価」を読んで面白いかもと思ったのだが、イマイチ。よくある名作のあらすじではなく、原文の一部(古典は意訳付き)を紹介して、ひとことコメントを加えるもの。原文を読むのがうっとしいのでコメントだけ読んでたら、あっと言う間に終わってしまった。『徒然草』の吉田兼好評は自分のブログのことを言われてるようで笑えた。
●博士の異常な発明 (清水 義範)
発明をテーマにした短編集。まあまあ。
●愛と日本語の惑乱(清水 義範)
短編集かと思ったら、長編だった。いちお章毎にまとまりはあるけど。イマイチ。
●知に働けば蔵が建つ (内田樹)
内田樹のブログは読んでいるが、たまには本も読んでみるかと思ってテキトーに選んだら、なんとブログの再録だった。ちゃんちゃん。
【DVD】
●真田太平記(4~12)
20年以上前にNHKで水曜8時に放送されていた時代劇のDVD。日曜の大河ドラマに対抗していたのか、出演者が結構豪華。しかし、予算は少なかったのか、これくらいロケしてくれよというところでもチャチな合成が多い(ロケが全くない訳ではない。まあ、当時の技術として合成がチャチなのはしょうがないが)。また、色っぽいシーン(もちろん濡れ場そのものはないが)が多いのも、傍流(家族みんなで楽しむ大河ドラマを本流とすれば)だからなせる技か。なお、1~3巻は入院前に見つけられなかった。
●仮面ライダー電王vol.12特別編
映画でも雑誌の原稿でもそうだけど、決められた時間や量にちゃんと収めてこそ作品。言い尽くせないからってダラダラ何でも詰め込むのはアマチュアのやることだと個人的には思っている。だから、DVDとかで「特別版」とか「ディレクターズカット」とか、通常のリリースとは違うやつは基本的に見ないのだが、あまりに暇だしAmazonで見たらちょっとだけ安くなってたので買ってしまった。で、やっぱり買わなくても良かった。まあ、たいして期待もしてなかったが。
【CD】
●Electric Arguments(the Fireman)
お馴染みぽ~ちゃんとユース(誰や?)の覆面プロジェクト(覆面なのに“お馴染み”!)、the Firemanの10年ぶり3枚目のアルバム。ハウスだかダンスだかは知らんが、アンビエ~ントな感じで1枚目は買ったけどほとんど聞かず、2枚目はハナっから買いもせず。ところが今回はボーカル付きで過去2作よりはるかにポールっぽいという評判だったので買ってみたのだが…、やっぱFiremanじゃん。
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![]() | 馬上少年過ぐ (新潮文庫) 司馬 遼太郎 新潮社 詳細を見る |
![]() | 幕末 (文春文庫) 司馬 遼太郎 文藝春秋 詳細を見る |
![]() | これがビートルズだ (講談社現代新書) 中山 康樹 講談社 詳細を見る |
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