地元タウン誌の仕事ということで、王監督とはダイエー時代に2度ほど話をさせていただいたことがある(フフン♥)。
気さくというのか話し好きというのか分け隔てないというのか、ほんとまるで番記者と話をしているかのように、聞くことの10倍くらい話をしてくれたのが印象的だった(実際、私のまわりを一歩下がって番記者がずらりと囲んでいたのだが)。
あの「王選手」が、「世界の王」が、「王監督」が、オイラごときに、である。
王監督の気さくさは福岡ではけっこう有名で、食べ歩き好きの監督は、それこそ都心ではない、地域で評判程度の街の飲食店にもマメに足を運んでいるので、意外なところで王監督の足跡を見ることが多い。
いっしょに撮った写真だったりサイン色紙だったり。
そういうところで店主に話をふると、実に嬉しそうに監督の“来店秘話”など話し始める。
それほど、球団以上に福岡の街に密着している人なのだ。
ある意味“都落ち”みたいな形で福岡に来てから、数年間は心ない地元ファンからも罵声を浴びせられるような状況で、それでもじっと我慢して、チームを“常勝軍団”と呼ばれるまでに育て上げてくれた。
本当に頭が下がります。
総決算の年として臨んだ今シーズン、結果として最悪のシーズンとして終わろうとしている。
もちろん有終の美を飾れれば最高だったのだが、新たなチームづくりを次世代に託すという意味では、よかったのかもしれない。
もはや王監督の現役時代の栄光と努力を知って入団してくる人はいないのだし。
すでに王監督はGMも兼務しているので、今後も福岡にあってチームづくりを支えて欲しいと願うのだが、まだシーズンは終わっていない。
まずは、残りシーズンをしっかり締めてください。
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