(歪む軌道、満身創痍@下段駅)
望遠で圧縮すると、軌道の歪みと車輛の傷みと、どちらも目立ってしまう地鉄の現状。駅舎やホームなどの設備も、なかなか新しくはならなくて・・・それが独特の「地鉄ワールド」的な雰囲気の源泉ともなっているのではありますが。折しも昨年は東新庄の駅近くで軌道変異(レール径間の拡がり)による脱線事故があり、先日は保線作業に従事していた若い作業員が、安全対策の不備で不幸にも列車に撥ねられる死亡事故がありと、どうにも安全面でのガバナンスが働いてない事象が連続して発生しています。軌道線を含めると総延長100kmを超える営業キロ数に対して、特に保線に関わる安全管理が追い付いていない・・・という状況は危惧されるところ。
少子高齢化と過疎化に伴う運輸収入減にコロナが追い打ちを掛け、地鉄のみならずどこの地方私鉄もフトコロが厳しい。本当だったら手を入れなきゃならない場所を先送りにしたり、必要な人員が確保出来ないまま工事を行っていたり、どこも騙し騙しで満足な安全対策が出来ていないのが本当のところではないでしょうか。今さら抜本的に収入面が改善するとも思えないので、何とかそのレールを未来につなげるために、道路行政にかかる予算の少しでも鉄道に回してくれればねえと思いますが。
寺田で交換する10030形。使わなければ、ダブルデッカーライナーも宝の持ち腐れなのだけど、速くUNもTYも本数が元に戻るといいのですが。そして、全国の地方鉄道が、コロナ禍からいつもの日常を取り戻してくれることを願ってやみません。
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