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早大生カンニング告白◆ハーバード白熱教室で議論しよう!◆

2010-09-04 10:38:34 | 日記
こんにちは
※mixiテーマと連動です。


早稲田大学の学生が
ツイッターでカンニングを告白し
そのツイートを教授が発見しました。


学生と教授とカンニングで
思い出したことを書きましょう。


◆東大総長のカンニング

※※

昭和15年の1月23日、宮中講書始めの儀に彼は洋書の進講を仰せつけられ、終わって文部省で記者会見をおこなった。

「総長、いかがでした?」
「やはり、ちょっと緊張したね」

「先生でも緊張されますか」
「そりゃするよ。実は申し上げるべき要点を忘れてはいけないと思って」

と、平賀はワイシャツのカフスを見せた。カフスに、細かい字が一杯書きこんであった。

「東大の総長が、カンニングをされたんですか」
「うん。生れて初めてカンニングをした」

※※
阿川弘之「軍艦長門の生涯」新潮文庫より


◆たとえば、黒を白というディベート・テクニック
(学生ならば論争の技術を磨こう)


ツイッターの学生が、もし教授に抗弁するとしたら
どうしたら良かったかな、と思いました。


早稲田大学には「弁論(ディベート)」の伝統があるので
『黒を白』という主張も学生には得意?のはずなのですが。


『ツイッターは信仰告白とちがい』
『コミュニケーションの誇張表現も許される』

『カンニングは本当かどうかわからないし』
『表現上の演出であり表現の自由なのだ』

『なにゆえ批判されねばならぬのか!』


「カンニングの倫理的な善悪」をほったらかす
のは違和感があるものですけど実はこのような

「ディベート技術・勇気」という考え方も
グローバルな世界では鍛えておくべき能力
であることもありますよ。


ツイッター学生には、本来はこれくらいの
弁論テクニックを常に備えていなければ

「他人の答案を見た」
などと書いてはいけないコトだったと思いました。


◆たとえば白熱授業のテクニック
(教授ならば思考の訓練を訴えよう)

返す刀ということで、カンニング告白のツイッターを見た
教授の対応も考えてみますね。

私にはむしろ、こちらのほうが関心事です。


冒頭の東大総長のエピソードを一般教養として知っていれば
私が教授だったらこんな感じに対応します。


『キミは東大総長がカンニングした話を知っていますか?』
『それは天皇陛下へのご進講の時に行ったものです』


『さあ、ここで私はマイケル・サンデル教授のように』
『キミのために』
『ハーバードならぬ早稲田白熱教室を開講しよう』


◆テーマ◆
教育の場においてカンニングをすることは
許されるか許されないか?

天皇陛下に対してカンニングをした東大総長は
教育者として許されるか許されないか?



『私は大学教授として、教室で学生を導く義務がある』
『その義務を私は真摯に果たさなければならぬのだ』


『そしてキミには学生として必要な思考技術を』
『これからしっかりと身につけてもらわなければならない』


『私はキミを「カンニングした」「ツイッターに書いた」といって』
『レベルが低い、どうしようもない、といって簡単に』



『見捨てることは私の教室での教授の義務に反することなのだ!』



この学生も、この教授も
『白熱教室の場』において議論をすべきではなかったか?


本当に真摯な切磋琢磨を。


知的な情熱・愛情・義務と奉仕において
多くの大学に『白熱教室』が欲しいなあ!


連日の暑さに負けず、みなさんがんばってくださいね。
では。