前項で紹介した「風立ちぬ」は、関東大震災からスタートし、終戦までの時代を背景に描いています。
ものが言えなかった時代・個人の自由がとことん奪われていた時代・わけもなく特高と呼ばれる警察に市民がつかまってしまっていた時代のことが、さらりとでもきちんと描かれています。
あの時代に終止符を打ったのは敗戦であり、新しい憲法とその下の各種人権を守る法律の存在だったわけですが、逆にあの時代の始まりは「治安維持法」だったといわれています。
特高が庶民をつかまえる根拠となる法律でした。
最初はひっそりとさらりと通され、途中改悪されながら、その本質をあらわにしていったそうです。
その現代版「治安維持法」ともいわれているのが、今パブリックコメント募集中の秘密保護法です。
「戦争をなぜとめなかったの?」と若かりし日に親に聞いたことを思い出し、今できることは精一杯やるしかないと思います。
まずは秘密保護法のパブリックコメント(17日本日締め切りだそうです)を出しましょう。
こちらから パブリックコメントというのは最近増えてきて、国民の意見を聞いたポーズのためのものとなるケースは多いとはいえますが、大勢の人の関心とか、反対は無視できないと思います。
いろいろ詳しいブログもあります。
どんな意見でも意見を出すことが大切ではないかと思います。たとえばこんな感じに。。。
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反対です。現行の法律で何か秘密が漏れてしまって困ることがあるのであれば、それをよく問題点を出してから論議するべきと思います。
2011年の福島原発事故において、当時の民主党政府がとにかく情報を隠して、必要な対策をとらなかったということが大きな問題と思っています。今でも枝野幹事長の「ただちに影響はない」という言葉を忘れない人は多いと思います。菅民主党政権は、「国民がパニックになるのをおそれ」て必要な情報提供をしなかったようですが、それは、国民の判断を信じない態度で、あれ以来市民の政府への不信感は深まるばかりで、それは今なお続いています。
新しい政権に求められているのは、必要な情報はすべて開示するという姿勢であり、それによってこそ失われた政府への信頼が回復すると思いますし、震災と原発事故という日本人がいまだかって経験したことのない不幸なできごとから回復する第一歩となるはずです。
今ここで、「秘密保護法」というまるで戦前の「治安維持法」を思い出させるような法律をとおすことはこの国の復興を確実に遅らせると思います。
中国からは知識人逮捕のニュースも聞こえていますが、日本も自由な情報・自由な言論のない国へと突き進むならば若い世代は海外へ海外へと脱出をはかるしかなくなります。
この国の今後をもう一回考え直してほしいです。
以上のようなことから秘密保護法には絶対反対です。