薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

続報・事故米使用蔵元3

2008-09-22 | Weblog
本日22日、ようやく未発表蔵元さんが発表された。
これで最後であってほしいと、願う。
同時に、過去、現在にわたり、疑わしい流通経路先があれば
徹底的な追跡調査、更なる品質管理強化を蔵元さんに求める。

田苑酒造(鹿児島県、薩摩川内市)
「田苑」18品目、1升瓶換算約110万本
・・すでに90万本が消費された。残り20万本を回収中。
(他にもろみ酢が2種類)当初、辰之巳(三笠)は混入を否定、
その後、独自に民間機関で調査した結果、混入が判明。
by asahi.com

※それにしても、ここまで発表が遅れたのは問題だ。
「まだ未発表の蔵元さんが、あるのでは?」と思われても仕方ない。
 なぜ、酒造組合は安全宣言をしないのか?(先日、西酒造さんがしたが)
 個別ではなく、業界全体で早急にすべきだ。(9日記す)
 個別(各蔵元)には、焼酎ラベルにすべての原料(仕入れ先含む)を
 明記する緊急性・必要性がある。
 そうでもしないと手遅れ(大幅な売上・消費ダウン)になりますよ。

続報・事故米使用蔵元2

2008-09-11 | Weblog
残念なことに今日も事故米使用焼酎が公表されました。
アサヒビールさんから販売中の
「さつま司」「かのか」「ちょこべこ」「とんぼの昼寝」です。
アサヒビールは9月8日「安全宣言」してましたが、本日撤回。
上記銘柄の製造元はすべて西酒造さん(「薩摩宝山」が事故米使用で回収中)。
(ソース元/讀売新聞)

それにしても、いまだ焼酎メーカー以外の公表の気配さえみえない農水省は
なにしとるん。焼酎のように複雑な製造工程を経てない菓子(=毒入り菓子)
やごはんも大量に出回っている可能性は否定できない。健康被害がでていない
(でる可能性が低い)というが、何を根拠に言っているのか?徹底的に調べた
のか?焼酎メーカー(蔵元)は、いち早く公表、対処している。数日でいまだ
公表していない(調査中と思われるが)蔵元さんも判明するはずだ。しかし、
現在も過去も、徹底した商品管理している(事故米未使用は無論のこと)焼酎
メーカーだけでなく、酒販店、飲食店は風評被害で大迷惑な状態が続いている。
焼酎や日本酒は大人の嗜好品であり、子どもにはまったく影響ないが、
菓子は特に子どもにとってダイレクトに影響する食品です。
公表は菓子店、菓子メーカーにとっても死活問題なのはわかるけど、
子どもの健康、命にはかえられない。

<追記>
・今日のニュースでもう一社「汚染米」使用焼酎銘柄が発表された。
 福徳長酒販(東京)の「さつま美人」「黒久宝」
 これも西酒造さんが原酒を製造。

芋焼酎も米焼酎も米が関係している。

2008-09-09 | Weblog
「THUNDER BARは芋焼酎がメインだから良かったね。」
「米焼酎を呑む人、大丈夫?」

ここ数日でボクが複数の方から直接、言われた話です。
これこそ風評、間違った筋違いの話です。
誤解を解く為、焼酎製造の基本的流れを簡単に説明しますと、
米焼酎だけでなく芋焼酎など本格焼酎はすべて米が必要です。
<本格焼酎(芋を例に)の製造フロー>
1/洗米→水に浸す→蒸す
 ・麹菌を培養するための米を洗う。洗米後、一定時間水に浸し水切り後、
  蒸し上げる。
2/麹を造る=製麹(せいぎく)
 ・蒸した米を冷却し麹菌の胞子を散布。一定の温度に調整後、寝かせて
  麹米を造る。
3/一次仕込み
 ・麹米に焼酎酵母と水を加え、攪拌(まぜる)。1週間程でもろみに。
(もろみとは、わかりやすく言えば「原料が発酵してできた固形に近い物。
 アルコールの塊のようなもの」です)
4/二次仕込み
 ・もろみに、蒸した芋と仕込み水を加え、発酵。2週間程で二次もろみに。
5/蒸留
6/貯蔵・割り水(原酒を地元のおいしい水で25度や20度に薄める)
7/瓶詰め
と、ざっとですが、このように芋焼酎に米は必要不可欠な原料なのです。
全てではないが、基本、米焼酎は二次仕込みで米を加え、麦焼酎は麦を、
加える。従って、本格焼酎は米が関係(一次仕込みの段階)している。

で、事故米を仕入れ(知らなかったとはいえ)一次仕込みの段階で、
使用してしまった蔵元さんですが。昨日の公表した5社(未公表数社)
ほとんどの蔵元さんが素早い対応で公表、回収・廃棄したのでまず健康
被害はでないでしょう。(しかし、第三者機関による分析調査は必要)
逆に、公表したことで今後も応援したくなりました。

問題なのは、公表していない蔵元さんが存在すること。「社内調査が
長引いていて公表が遅れて」が理由で、まもなく公表されることを祈ります。

一番怖いのは、(そんな蔵元さんはいないと願うけど)米焼酎の蔵元さんで
二次仕込みの段階で事故米を使った米焼酎(あるいは事故米で日本酒を製造)
を製造・販売(いずれにしても低価格帯の酒だろう)してないか。なのです。

このような心配、既に広まっている風評被害、焼酎離れをストップするためにも
焼酎業界(組合)が一丸となって(メーカー個別ではなく)安全宣言を早期に
実施してもらいたい。
<参考記事(ソース元、讀売新聞9月10日朝刊>
・鹿児島大学、焼酎学、鮫島教授談
「揮発性の有害物質は、麹を蒸す過程で空気中に拡散される。揮発性でない
 物質は蒸留の際、蒸気に含まれない。製品に有害物質が含まれる可能性は
 極めて少ない」
・日本酒に詳しい別府大学、発酵学、加藤教授談
「麹にもろみをつくる際に米は洗浄され、水も加えられる。農薬などの濃度
 は低くなる」
※要するに問題ないってこと?10年以上前から流通しているのだからぜひ、
専門機関による徹底した調査を早急に実施していただきたいもんである。

続報・事故米使用蔵元

2008-09-08 | Weblog
本日、午後。農水省よりようやく5社(1社未公表)公表されました。
・西酒造(鹿児島)→「薩摩宝山」流通中で自主回収中。未出荷分は廃棄。
・喜界島酒造(鹿児島)
・六調子酒造(熊本)→出荷前
・抜群酒造(熊本)→一升瓶512本通信販売済み、12本小売り済み。
・光酒造(福岡)
以上、5蔵元さんです。
当社への情報では、喜界島酒造さんに関しては、使用米を原料の一部とする
黒糖焼酎は流通しておらず、貯蔵中とのことです。
他の4蔵元さんに関しても、すべての銘柄に使用しているのではない(被害者
でもある)と思われますが、誤解、風評を避ける為、一刻も早いさらなる詳細
の情報開示が求められます。
<追記>
8日夜、鹿児島酒造(自主公表)→2004年6月、三笠フーズよりサンプル用
のベトナム産米30キロ(カビ米)が届いたが、製品化せずに廃棄した。
(情報ソース/南日本新聞)
<さらに追記>
10日、未発表だった酒造会社が公表。
西平本家(奄美)黒糖焼酎「八千代」「島一番」「氣」など(但し、今年5月14日
~8月20日瓶詰分)自主回収中。(ソース元/時事通信社)

事故米使用蔵元、未使用蔵元について

2008-09-08 | Weblog
本日午前、当社へも事故米(農薬・カビ混入)使用蔵元さん、未使用蔵元さん
の正式情報ソース(宣言)が酒屋さんを通して、順次案内されてきております。
農水省は公表を控えてますが、ボクには馬鹿者としか思えません。間違った情
報ソースによる風評被害が拡大するのは火を見るより明らか。早期の使用蔵元
による使用宣言と、その銘柄の公表及び廃棄、同時に焼酎における米の混入、
製造過程の情報の可及的速やかな公開が必要不可欠(小さな家族経営の蔵元さ
んにとって死活問題)と考えますが、焼酎を愛する一人として風評被害が最小
限になるよう切に願うばかりです。