薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

息子に越された日

2007-11-27 | Weblog
先日、富豪の物置サイズの自宅で、次男と目が真正面で合ったので
「どら、背比べしてみようか」
「いいよ」
 と、いたってシンプルな親子の会話の後、西部劇のガンマン
の決闘のようにピッタリ背中合わせになった。手の平で測ると
「うおっ!!抜かれている!」
「へへっ」
 と、お互いびっくりするやら、照れ臭いやら。

ついこの間まで、おしめの処理したり、自転車に乗る練習で
後ろ押したり、キャッチボールしたりしてた
気がするが。感慨深いものである。

既に長男ははるか見上げる程、成長していたのだけど、とうとう次男まで。
嬉しいやら。ちょっぴり寂しいやら。複雑な思いで次男の足下を見ると
破れた靴下から小指が、寒い寒いと訴えるように顔を出していた。
裕福でない家に生まれる子は逞しい。.....maybe
そういえば、最近、欲しいものも口にしなくなったな~。
子供なりに家計を考え、遠慮して、我慢しとるんやろ~な~。
涙が出るぜ、まったく。

どの家庭もそうだろうけど、子供が出かける時は
「気をつけてね~」
 と言うのが親の常であるけど、いつの間にか、息子の方が
「お父さんこそ、気をつけてね」とか
「あまり無理せんといてね」とか
 言ってくれるようになった。
決して、無理しない父であるけど、やはり涙が出そうになる。
と言うか、自転車で会社に行きながら泣いている。

親が駄目でも(親馬鹿ですが)とてもいい子に育ってくれている。
家族に感謝しつつも
今宵も、だらしない父は焼酎を呑み続けるとしよう。