薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

日食の夜に謎の関西人がやってきなはった。

2009-07-23 | Weblog
「どーでっか~。まだつぶれてはりまへんか~?」

午前2時半をまわり、最後のお客はんが帰り、そろそろ閉めようかな~と
思ってた矢先、謎の関西人がいきなりバーに現れた。
2時半過ぎである。
日食の夜というより日食の翌朝である。
既にボクは泥酔どころか泥沼酔状態である。
以下、ほとんど記憶にないけど、こんな会話をした気がする・・・maybe
なんせ、泥酔男と泥沼酔男の明け方近くの会話である。

「お~久しぶりでんな。どーでっか~?」
 ボクもなぜか関西弁で応対する。
「あきまへんな~。こっちはどうでっか~」
「こっちもあきまへんな~。あっちの方はどげんでっか~?」
「あっちもあきまへんがな。」
「そっちの方はどーでっか~?」
「あっちもこっちもそっちもあきまへんで。」
「そーでっか~。なんかおもろい話おまへんか~?」
「○○はんがいよいよ離婚するっちゅう噂でっせ。」
「へ~あの○○はんが~・・・そうでっか~。世の中うまくいきまへんな~」
「バーはあいかわらず、あきまへんか~。たまにブログみて心配してまっせ。」
「おーきに、あきまへんな。オケラの日が週に1回はありまんがな。」
「それは前からでんがな。バーじゃなくマスターに問題があるからでんがな。」
「そーでんな、あんさんが残した『人生を捨てるバー』のありがたき名言が
 懐かしゅおます。」
「それじゃ、またきますわ、おおきに。」
「また、きておくれやす、こちらこそおおきに。」

謎の関西人は30分ほどで去っていきなはった。
おおきに。忘れず来てくれはってほんまおおきに。
でも、今度きなはる時は、土産話ではなく土産を持ってきておくれやす。

大部分日食ハンター犬ハル誕生の奇跡の軌跡

2009-07-22 | Weblog
10時55分
太陽の大部分が隠れ、実に美しい不思議なご来光が庭に差し込んできた。
その瞬間、ハルは太陽をジッと見つめ、こう呟いた。

「・・・美しいワン。ワンダフル。」

*本当に不可思議な光景だった。それまで欠伸したり、寝そべったり
 ボクのカメラ(デジカメ)のシャッター音に反応して振り返ったり
 全く太陽に興味を示していなかったハルが10時55分の部分日食
 のピークになると突然、凛と座り、太陽を凝視し始めたのだった。
 カメラのシャッター音にも反応せず、じ~っと見つめていた。
 約1分間も。
 犬の祖先、狼のDNAの成せる業なのか?
 そう言えばハルは救急車などのサイレン音に反応して、まるで狼の
 鳴き声と恍惚のフェイスになる。
 薄暗くなった時空に、90%欠けた太陽から差し込んできた陽光が
 ハルに降り注ぎ、その黄金色の毛並みがいっそう輝く美しい姿に
 ボクはしばし見とれていた。

大部分日食ハンター犬ハル誕生の奇跡の軌跡

2009-07-22 | Weblog
「福岡はねハル、その昔、元寇の時、台風で元の大軍を一網打尽にしたり、
あの忌まわしい原爆投下の時も、広島の次は小倉に投下の予定だったけど
天気が急変し視界不良で長崎に変更になったり、最近では福岡西方沖地震
の時も、休日でしかもご飯時じゃなくて大惨事にならなかったりと、何か
天変地異や悪事からの襲撃を福の神々が守ってくれてるんじゃないか?と
思わせるくらい摩訶不思議な地域でもあるんだよ・・・ハル聞いてるか?」
「・・・は?何?日食がどうしたって?」

シェンパーイお久しぶり~

2009-07-16 | Weblog
「シェンパーイ、御無沙汰でーす。お久しぶりでーす!」
お笑いコンビ響の女子高生キャラの決めゼリフではない。
昨夜、約半年ぶりに後輩がバーにやってきた。
「シェンパーイシェンパイ元気でしたか?」
焼酎のロックに口をちょっとつけては
「シェンパーイ!お久しぶり~」
と繰り返す。かなり泥酔しているご様子。
後輩と言っても(約4年前バーに一見でみえられて、週に1回は来てくれていた
常連さんだったけど2年前に東京に転勤)話すうちにかごんまの高校の後輩だっ
たことが判明し、それから先輩と呼ばれるようになった。
「シェンパーイ、ボクは今北海道で~す。」
と、名刺を見ると北海道支社の札幌勤務。(某新聞社に勤務)
「北へ北へやね。そのうちモスクワ支局になるかもね。」
ボクは後輩が何度も差し出すでかい手と握手しながら冗談をかます。
「シェンパーイ!ハハハ!また来ますね。」
それから約30分で後輩くんはニコニコしながら去っていった。

「ありがとね。」
福岡には出張できたんだろうけど、いつまでも忘れず
きてくださるかわいい後輩くんに感謝しつつボクはその後もまったり
焼酎を呑み続けた。