富山県氷見の甥の結婚式が、昨日10月9日あり、家族で参列してきた。
妻の姉が氷見に嫁いでおり、その長男という事もあり、遠くから従姉妹も含め親戚一同が勢ぞろいした。
相手の奥さんは、岡山県の出身。そちらの親族も遠くから集まった。
連休中好天で、一年でも一番過ごしやすい最高の天気だと、父に当たる義兄が言っていた。
大学時代のサークルの先輩後輩ということもあり、また地元の友人や職場の同期が会を盛り上げ、
皆、自分の事のように喜び、お祝いしていた。
この甥は4歳の時、22年前の私の結婚式の時に、新婦に花束を渡すという役割を果たしてくれた。
この時の私達の引き出物のひとつに吉野弘さんの『祝婚歌』という詩をカードにしたものを作った。
その時のカードをプレゼントした。
『祝婚歌』 吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは
長持ちしないことだと気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ 胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい