<メルマガのバックナンバーです。昔の話です。>
新聞広告は高くて、まあ雑誌など紙媒体なら大体一緒だろうから、広告はやめようと思った。
それに、突然聞いたこともない出版社のただの資格本、そんな広告を出しても、もともとニーズがある人にしかアピールできないだろうと考えた。
おバカなもんで、なんとなく「迷っている人にアピールして行動を起こしてもらう」のが、広告だと思ってた。
本当は、潜在読者にきちっと本の存在を伝えることがとても重要だ。知らなければ買えないから。けれども、当時は「新刊本の多さの影響」をまじめに理解してなかった。
ただその頃の勉強で、知ってたことがひとつある。自分が本屋に行く場合、目当ての1冊を探しに行くとき以外、ほしいジャンルの棚にある本の中からよさそうなのを選ぶ。けれど、初回配本数(委託)が1000冊とすると、とても全国の書店(約2万店?)には行き渡らない。書店にないものは、だから買ってもらえない。
しょうがない、書店に置いてもらうように営業をしよう。手っ取り早いのはFAXだ。ちなみにうちはIT関連の事業もしてて、コンピュータやネットに疎くはないんだが、書店員が仕事中に見てるのはパソコンじゃなくてPOSだろうと思って、メールはやめた。
出版の話を持ってきた例の知人に「書店データ持ってるか」ときくと、やっぱりあるという。このおっさんは、なにしろ営業関係は強い。おまけにバイトを使って、すでに同報FAXできるように番号打ち込みしてあるという。ホントは「あんたが作れって言った本だろ」と思ったが通信費はこっちで負担して、一斉に送ってもらうことにした。
で、本屋向けの「新刊案内」なるチラシを作る。ごちゃごちゃ書いてあるより「タイトル、出版社、著者名、値段」をスパッと明確にした方がいいとどこかで読んだので、そうする。
が、これは有名な出版社、有名な著者に限った話だと知るのは、これまた後の話だ。
なんかこう書いてると、私ってバカですね。出版というと、どうも「知らない世界」が先行してまったく頭が働いてない気もします。
FAXを頼む関係で例の知人の事務所でチラシを作っていたら、横から覗いて、ごちゃごちゃ言ってくる。イラストを描いてアーティストの気分を満喫した後なので、レイアウトについての彼のコメントはちょっとむかつくが、言ってることは正しいので従う。
曰く、
「注文を書き込むところは、短冊(本の注文書)と同じスタイルにしろ」
「取次はどこを使ってるか、ちゃんと書いとけ」
取次を書いておかないと、ただでさえ「どこの馬の骨」なのにどこかの個人の自費出版と間違えられてしまう。別に自費出版がダメってことではない。まとめて返本できないとか支払とか契約とか面倒くさくなくて、普通の版元ですと、言いたいだけ。自費出版については、また後日。
新聞広告は高くて、まあ雑誌など紙媒体なら大体一緒だろうから、広告はやめようと思った。
それに、突然聞いたこともない出版社のただの資格本、そんな広告を出しても、もともとニーズがある人にしかアピールできないだろうと考えた。
おバカなもんで、なんとなく「迷っている人にアピールして行動を起こしてもらう」のが、広告だと思ってた。
本当は、潜在読者にきちっと本の存在を伝えることがとても重要だ。知らなければ買えないから。けれども、当時は「新刊本の多さの影響」をまじめに理解してなかった。
ただその頃の勉強で、知ってたことがひとつある。自分が本屋に行く場合、目当ての1冊を探しに行くとき以外、ほしいジャンルの棚にある本の中からよさそうなのを選ぶ。けれど、初回配本数(委託)が1000冊とすると、とても全国の書店(約2万店?)には行き渡らない。書店にないものは、だから買ってもらえない。
しょうがない、書店に置いてもらうように営業をしよう。手っ取り早いのはFAXだ。ちなみにうちはIT関連の事業もしてて、コンピュータやネットに疎くはないんだが、書店員が仕事中に見てるのはパソコンじゃなくてPOSだろうと思って、メールはやめた。
出版の話を持ってきた例の知人に「書店データ持ってるか」ときくと、やっぱりあるという。このおっさんは、なにしろ営業関係は強い。おまけにバイトを使って、すでに同報FAXできるように番号打ち込みしてあるという。ホントは「あんたが作れって言った本だろ」と思ったが通信費はこっちで負担して、一斉に送ってもらうことにした。
で、本屋向けの「新刊案内」なるチラシを作る。ごちゃごちゃ書いてあるより「タイトル、出版社、著者名、値段」をスパッと明確にした方がいいとどこかで読んだので、そうする。
が、これは有名な出版社、有名な著者に限った話だと知るのは、これまた後の話だ。
なんかこう書いてると、私ってバカですね。出版というと、どうも「知らない世界」が先行してまったく頭が働いてない気もします。
FAXを頼む関係で例の知人の事務所でチラシを作っていたら、横から覗いて、ごちゃごちゃ言ってくる。イラストを描いてアーティストの気分を満喫した後なので、レイアウトについての彼のコメントはちょっとむかつくが、言ってることは正しいので従う。
曰く、
「注文を書き込むところは、短冊(本の注文書)と同じスタイルにしろ」
「取次はどこを使ってるか、ちゃんと書いとけ」
取次を書いておかないと、ただでさえ「どこの馬の骨」なのにどこかの個人の自費出版と間違えられてしまう。別に自費出版がダメってことではない。まとめて返本できないとか支払とか契約とか面倒くさくなくて、普通の版元ですと、言いたいだけ。自費出版については、また後日。