FAXや書店訪問などの直接営業以外に、新刊案内なるものがあると知ったのは、3冊目を出すちょっと前だった。
こんな私でもパブというのはわかってて、2冊目のとき出来てきた本をチョロチョロ送った。出来てきたというのは、取次への本番納品の残りがうちに来るときのこと。だから「取り上げてもらえる時期&書店に置いてもらえる日数」の問題について知ったときは、ゲーッ、意味ないじゃんってなもんで、嫌になった。
で、新刊案内だ。きっかけは、日販から「日販速報」をとってくれと営業電話があったこと。出る新刊が全て載ってるという。年間2万円ちょっと。うちは地下鉄の出口から100メートルも離れてなくて、かつ最寄の書店より図書館のほうが近いので、ほんっと書店に行きづらい。それで、少しは書店行きをサボれるかと思って購読することに決めた。
最初の号が来た。ホントに新刊点数って多い! 雑誌もやたら始めたりやめたりしている。それはいいんだが、発刊日が2週間から2ヶ月先の本ばかり載っている。
こりゃ、見本納品に行ったときに端末に入れてるデータじゃないな。そう思って、日販に電話した。新刊案内は版元から送るものだという。CVSのファイルに書名とか価格とか書き込んで、メールで送るとのこと。
それならそうと、先に教えてくれよ。
それはそれで片付いた。で、足で回る書店営業が苦手&効率悪すぎなもんだから、オンライン書店への営業をすることにした。
まず大手アマゾンに行くと、面倒くさそうな「コンテンツの掲載」のページがある。言われるとおりにした。
そしたら、「本のデータがない」から載せられないと返事が来た。何事だ! 本のデータはこっちが初めて送ってるんだってば! 納得いかないので質問メールを送ると、取次の大阪屋と取引がないとダメだと言う。
頭に来たがしょうがないので、他のオンライン書店を当たる。一番親切だったのが、イーエスブックス、今の7&Yですか、あそこ。いや、親切だったのは態度だけで、「ありがとうございます。掲載します」とか何とか返事だけは来たけど、いつまでたっても載らなかった。bk1 も同じ。
チェックしていると、取次に見本納品をして2日後ぐらいに、ようやく載っていた。ってことは、あの「部決」に行かないとダメってことか? だって「予約受付中」とか書いてあるじゃないか。よくわからん。
どこかで、ブックスデータだったかマークスデータだったかを使ってると書いてあったので調べていくと、日本書籍出版協会データベースなるものにたどり着いた。メールで問い合わせると、IDとパスワードをくれた。なんだ、それならそうと言ってくれ。
で、4冊目のとき、先にそのデータベースに登録しておいた。
が! やっぱりオンライン書店には、「部決」の数日後しか載らない。おまけに、表紙画像があったりなかったり。細かいことだが、タイトルにサブタイトルがくっついちゃってるのもある。「部決」のときの担当者が、入れたとおりになってると見た。トーハンと日販で違うってことだ。
とにかく仕組がよくわからん。
それどころじゃない。bk1 からたどっていくと、図書館流通センターというところのデータだと言う。で、bk1 に載せてもらいたくて図書館流通センターに電話して「新刊案内FAX用紙」なるものを送ってもらった。するとなぜか、図書館流通センターから結構な数の注文が来た(実際は注文じゃなくて委託だった)。慌てて会社案内をよく見て、なるほど図書館か~と納得する。
喜んでいると、トーハンの図書館担当なる人から電話がかかってきて、見本納品のときにその注文も一緒に出せと言う。それはいいんだが、それを込みの部数が初回配本数になると言う。
なんか、自分で調べて取ってきた注文なのに、ごまかされた気がする。おまけに「次からは案内はこっち(図書館担当)にしてください」と言われる。こっちにしてほしいんだったら、最初に教えてくれよ。あちこちメールしまくって電話かけまくったのは何だったんだ。
どなたか、新刊案内について、私にレクチャーしてください。
こんな私でもパブというのはわかってて、2冊目のとき出来てきた本をチョロチョロ送った。出来てきたというのは、取次への本番納品の残りがうちに来るときのこと。だから「取り上げてもらえる時期&書店に置いてもらえる日数」の問題について知ったときは、ゲーッ、意味ないじゃんってなもんで、嫌になった。
で、新刊案内だ。きっかけは、日販から「日販速報」をとってくれと営業電話があったこと。出る新刊が全て載ってるという。年間2万円ちょっと。うちは地下鉄の出口から100メートルも離れてなくて、かつ最寄の書店より図書館のほうが近いので、ほんっと書店に行きづらい。それで、少しは書店行きをサボれるかと思って購読することに決めた。
最初の号が来た。ホントに新刊点数って多い! 雑誌もやたら始めたりやめたりしている。それはいいんだが、発刊日が2週間から2ヶ月先の本ばかり載っている。
こりゃ、見本納品に行ったときに端末に入れてるデータじゃないな。そう思って、日販に電話した。新刊案内は版元から送るものだという。CVSのファイルに書名とか価格とか書き込んで、メールで送るとのこと。
それならそうと、先に教えてくれよ。
それはそれで片付いた。で、足で回る書店営業が苦手&効率悪すぎなもんだから、オンライン書店への営業をすることにした。
まず大手アマゾンに行くと、面倒くさそうな「コンテンツの掲載」のページがある。言われるとおりにした。
そしたら、「本のデータがない」から載せられないと返事が来た。何事だ! 本のデータはこっちが初めて送ってるんだってば! 納得いかないので質問メールを送ると、取次の大阪屋と取引がないとダメだと言う。
頭に来たがしょうがないので、他のオンライン書店を当たる。一番親切だったのが、イーエスブックス、今の7&Yですか、あそこ。いや、親切だったのは態度だけで、「ありがとうございます。掲載します」とか何とか返事だけは来たけど、いつまでたっても載らなかった。bk1 も同じ。
チェックしていると、取次に見本納品をして2日後ぐらいに、ようやく載っていた。ってことは、あの「部決」に行かないとダメってことか? だって「予約受付中」とか書いてあるじゃないか。よくわからん。
どこかで、ブックスデータだったかマークスデータだったかを使ってると書いてあったので調べていくと、日本書籍出版協会データベースなるものにたどり着いた。メールで問い合わせると、IDとパスワードをくれた。なんだ、それならそうと言ってくれ。
で、4冊目のとき、先にそのデータベースに登録しておいた。
が! やっぱりオンライン書店には、「部決」の数日後しか載らない。おまけに、表紙画像があったりなかったり。細かいことだが、タイトルにサブタイトルがくっついちゃってるのもある。「部決」のときの担当者が、入れたとおりになってると見た。トーハンと日販で違うってことだ。
とにかく仕組がよくわからん。
それどころじゃない。bk1 からたどっていくと、図書館流通センターというところのデータだと言う。で、bk1 に載せてもらいたくて図書館流通センターに電話して「新刊案内FAX用紙」なるものを送ってもらった。するとなぜか、図書館流通センターから結構な数の注文が来た(実際は注文じゃなくて委託だった)。慌てて会社案内をよく見て、なるほど図書館か~と納得する。
喜んでいると、トーハンの図書館担当なる人から電話がかかってきて、見本納品のときにその注文も一緒に出せと言う。それはいいんだが、それを込みの部数が初回配本数になると言う。
なんか、自分で調べて取ってきた注文なのに、ごまかされた気がする。おまけに「次からは案内はこっち(図書館担当)にしてください」と言われる。こっちにしてほしいんだったら、最初に教えてくれよ。あちこちメールしまくって電話かけまくったのは何だったんだ。
どなたか、新刊案内について、私にレクチャーしてください。
聞けば答えは返ってくるけど、人によって言ってくれることがバラバラだったりしてますます混乱に拍車がかかるみたいな。
>どなたか、新刊案内について、私にレクチャーしてください。
17日に拝見して以来、どなたかレスつけてくださらないかなーと楽しみにしてるんですけどねぇ。
新刊案内の謎。とても興味深いです。
出版業界は、新卒以外の新人に慣れていないようで、「知らない」人間もいるってことさえピンと来ないみたいです。
ご覧になってくださいね。
書かれてらっしゃる通り、新刊情報の事前登録の方法やフォームはオンライン書店や各取次によって違います。
取次の広報誌に送る事前情報ですが、あれはあくまで広報誌への掲載情報としてしか利用されていません。つまりあれに載った情報はその他の用途に活用されてはいないという意味です。
MARCというのは内容情報などが付加された書誌情報です。図書館流通センターのTRCMARCが有名です。これは、見本として入手された書籍のオビなどの情報を打ち込んで作られています。
大雑把に要約すると、現状では書誌情報は取次への見本出しを起点にしてしか流通していません。それ以前に公開できる方法は確かにあるのですが、流通の要である取次がそれを採用していないため、充分に信頼に足る情報として扱われていないからです
統一された信頼に足る書誌情報のデータベースが存在していないためこうした問題が発生しています。
これはあまりよろしい状態ではありません。そのため、書協の関連団体である日本出版インフラセンターが中心となって書誌情報の統一データベースを作ろうという動きもあります。
が、残念ながら出版業界の多くの方はデータベースのことなどにはあまり関心がありません。特に中堅クラスの出版社ではそういう無関心がある種の風潮となっています。
零細出版社であっても書誌情報の公開などに関心の高い出版社もあります。そうした出版社が集まって共同で運営しているデータベースが『版元ドットコム』です。事前に告知できる情報送信先やその活用方法、事後に重要な在庫情報の更新などなど、タミオさんの疑問に感じてらっしゃる点についていろんな面で取組んでいるのではないかと思います。ちなみに会友は参加資格不問・会費無料です。書誌情報の件だけでなく、制作コストの話から流通・営業の話まで、様々な意見が会友も参加できるメーリングリストで交換されています。興味がおありでしたら一度サイトをご覧になってみてください。
蛇足ですが、アマゾンの書誌及び在庫情報については零細出版社からはかなりの疑問が投げかけられています。それらについても各方面からの働きかけが行なわれています。業界人が何もしていないわけではないのですが、あまり知られてはいないようです。残念ながら同じ業界人にも。
出版業界は中小零細企業ばかりなのでそれぞれの仕事についても個人の力量や人間関係などに頼る部分が多く、ノウハウが共有化されている部分は残念ながらあまり多くはありません。
閉塞的な業界ですが、だからこそ工夫の余地もあるのだろうと思います。ITの活用についてもしばらく前からは考えられないほど深化してきています。私自身は今、この業界で働いていて非常に面白いと感じています(変わり者かもしれませんが)。
しかし「統一された信頼に足る書誌情報のデータベースが存在していないためこうした問題が発生しています」という理由を伺って、すごく納得できました。
ITの仕事をしていたこともあるのですが、実際システム構築は安くない。1回作っちゃえば…ともいえるのですけど、出版業界も真っ青なくらいSEやプログラマと残業してた当時を思い出すと、簡単に「IT化しろ」とは言いたくない。
ましてや「情報の共有」なんて、こんなふうに1匹狼でやっている私には、耳が痛いことでもあります。
ただ、新刊情報を提供する側や書店でなくて、読者としてみたら、200ページだろうが208ページだろうが、構わないですよね。版元とタイトルと予価程度の情報で、私なら充分。
「変更の可能性の有無」という項目を足せば、発刊前の告知に現在のDBを活用できるように思えます。
見本納品の後しばらく倉庫で眠らせることも毎回検討するんですが、どうしてもすぐ出したくなっちゃいますしね。