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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「Don't Eat The Yellow Snow」 Frank Zappa 和訳

2022-12-14 00:55:35 | 洋楽歌詞和訳

Frank Zappa - Don't Eat The Yellow Snow (Visualizer) 

 フランク・ザッパが1974年にリリースした「ドント・イート・ジ・イエロー・スノー」

を和訳しておきたい。ザ・レジデンツ(The Residents)の『エスキモー(Eskimo)』の

パロディーかと思ったら、『エスキモー』の発売は1979年でザッパの方が早かった。

「Don't Eat The Yellow Snow」 Frank Zappa 日本語訳

自分がエスキモーになった夢を見た
冷ややかな風が吹き始めた
ブーツの下にもつま先にも
地面の下から盛り上がった霜柱

マイナス100度だった
僕の母親は泣いていた
僕の母親は泣いていた
ホッキョクグマよ
ホッキョクグマよ
手に負えないエスキモーにはなるなよ

お金は貯めておけ
ショーには出かけるな
俺は振り向いて言った
俺は振り向いて言った
俺は振り向いて言った
北のライトが次々と灯り始めた

目に涙を溜めて彼女は言った
大男たちが向かう場所は気をつけろ
黄色い雪(小便がかかった雪)を食べてはいけない
大男たちが向かう場所は気をつけろ
黄色い雪を食べてはいけない


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「I'm The Slime」 Frank Zappa & The Mothers Of Invention 和訳

2022-12-13 12:16:41 | 洋楽歌詞和訳

Frank Zappa & The Mothers Of Invention - I'm The Slime (Visualizer)

 フランク・ザッパが1973年にリリースした『オーヴァーナイト・センセーション

(Over-Nite Sensation)』に収録されている「アイム・ザ・スライム」も和訳してみる。

「I'm The Slime」 Frank Zappa, The Mothers Of Invention 日本語訳

俺は粗悪で誤解されがち
俺は憑りつかれて狂っている
俺は何年も興奮状態だが
ほとんど何も変わっていない
俺は政府の道具で
産業界の道具でもある
俺はお前を指示して支配する運命なんだ

俺は下劣で有害なのかもしれないが
お前は目を逸らすことはできない
俺はお前に
俺が言うことで俺が面白い奴だと思われたい
俺はお前が手に入れられる最高の男だ
まだ俺のことを考えているのか?
俺はお前のテレビから流れ出てきたスライムなんだ

俺たちがお前を必要としなくなる日まで
俺がお前を導いている間は
お前は俺に従い
俺が与えるゴミをお前は食べるんだ
助けを求めるな
誰もお前に気を留めない
お前の心は完全に支配されている
それは俺の型に詰め込まれ
お前の人権が売られるまで
お前は言われたように行動する

そうだ、人々よ
リモコンには触れるな

俺はお前のヴィデオから流れるスライム
お前の家のリビングの床に流れている
俺はお前のヴィデオから流れるスライム
スライムを止めることはできない
人々よ、流れる俺を見ろよ
俺はお前のヴィデオから流れるスライム
お前の家のリビングの床に流れている
俺はお前のヴィデオから流れるスライム
スライムを止めることはできない
人々よ、流れる俺を見ろよ


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「Willie The Pimp」 Frank Zappa 和訳

2022-12-13 00:49:00 | 洋楽歌詞和訳

Frank Zappa - Willie The Pimp (Visualizer) 

 フランク・ザッパがキャプテン・ビーフハート(Captain Beefheart)

と組んだ「ウィリー・ザ・ピンプ」(1969年)を和訳しておきたい。

「Willie The Pimp」 Frank Zappa 日本語訳

俺はガソリンでオールバックにしたポン引き
黒光りする靴にカーキーのパンツを合わせている
あの通りを歩く少女を手に入れて
「彼女には敵わないぞ」と少年たちみんなに言うんだ

20ドルあれば俺はお前に包み隠さず伝えられる
街角にいる俺に会いに来いよ
遅れるなよ、少年よ
蝶ネクタイをしてスーツを着た男が
第三者小切手でお嬢さんを買おうとしている

リードホテルの入り口に立っては
ロビーにいる身持ちの悪い女性たちは
俺の売り方が好きなんだ

熱い身体
新たな裏切り者
売れ筋の売春婦
出来立てのキスマーク
熱い男根
素敵な御み足


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『ザ・メニュー』

2022-12-12 00:53:02 | goo映画レビュー

原題:『The Menu』
監督:マーク・マイロッド
脚本:セス・リース/ウィル・トレイシー
撮影:ピーター・デミング
出演:レイフ・ファインズ/アニャ・テイラー=ジョイ/ニコラス・ホルト/ホン・チャウ/ジャネット・マクティア/ジョン・レグイザモ
2022年/アメリカ

究極の「最後の晩餐」について

 そもそもメニューには「献立表」や「料理」の他に「プログラム」という意味もあり、高級レストランのホーソンの世界的シェフであるジュリアン・スローヴィクの芝居がかった立ち振る舞いや、給仕長のエルサや精鋭スタッフたちの無駄のない機敏な動きから醸し出される空気が現実なのか芝居なのか招待客を混乱させるのである。
 しかし招待客たちは料理評論家や大富豪や俳優などいわゆるエスタブリッシュメント(支配階級)で、それ故に彼らは自分たちが作り上げた「型」を壊すことができないし、彼らが高級に作り上げたレストランの「型」によって自縄自縛になったままシェフの言うことは絶対服従なのである。
 だからマーゴが勝手にスローヴィクに自分が食べたいチーズバーガーを注文してテイクアウトできるのは船内で唯一エスタブリッシュメント出身ではないからなのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/otocoto/entertainment/otocoto-otocoto_83429


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『ブラックアダム』

2022-12-11 00:59:20 | goo映画レビュー

原題:『Black Adam』
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:アダム・スティキエル/ロリー・ヘインズ/ソーラブ・ノシルヴァーニ
撮影:ローレンス・シャー
出演:ドウェイン・ジョンソン/サラ・シャヒ/オルディス・ホッジ/ノア・センティネオ/ピアース・ブロスナン
2022年/アメリカ

「ヒーロー」と「チャンピオン」の違いについて

 主人公のテス・アダムはブラックアダムと化し、彼に敵対するのはイシュマエル・グレゴリーが変身したサバックである。その二人の諍いに割って入ったのがジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの4人である。ここで注意するべきことはジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの4人はヒーローとして扱われているのだが、ブラックアダムは「チャンピオン(champion)」と呼ばれており、決してヒーローではないのである。これはカーンダックという狭い地域でサバックと二人で覇権争いをしていたからであり、「破壊神」とは呼ばれるものの、一般的な善悪と彼にとっての善悪とが必ずしも一致しないからである。最後にスーパーマンが訪ねてきたのはそのためであろう。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/moviewalker/entertainment/moviewalker-1109946


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『月の満ち欠け』

2022-12-10 00:59:04 | goo映画レビュー

原題:『月の満ち欠け』
監督:廣木隆一
脚本:橋本裕志
撮影:水口智之
出演:大泉洋/有村架純/目黒蓮/伊藤沙莉/田中圭/柴咲コウ/菊池日菜子/小山紗愛/阿部久令亜/尾杉麻友/寛一郎/波岡一喜/安藤玉恵/丘みつ子
2022年/日本

生まれ変わり甲斐のなさについて

 佐藤正午の原作小説を読んだ後に映画を観た人の意見を聞いてみたい。果たして上手く映画化されているだろうかと。いや、むしろ佐藤本人に訊いてみたい気もする。何故ならば原作では正木竜之介のことを正木瑠璃の生まれ変わりの小山内瑠璃の生まれ変わりの小沼希美は覚えていたが、映画では正木竜之介のことを小山内瑠璃は覚えていないようで、だから余計な事件に巻き込まれて亡くなってしまうのである。つまり小説と違って映画は瑠璃の記憶の「塩梅」が感動作を作るためのご都合主義にように見えてしまうのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/news1242/trend/news1242-402964


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『母性』

2022-12-09 00:57:50 | goo映画レビュー

原題:『母性』
監督:廣木隆一
脚本:堀泉杏
撮影:鍋島淳裕
出演:戸田恵梨香/永野芽郁/三浦誠己/中村ゆり/山下リオ/高畑淳子/大地真央
2022年/日本

「芝居がかった」時代について

 どうも時代設定がいつなのかよく分からないのだが、主人公の田所ルミ子の夫で、娘の清佳の父親の哲史は全共闘世代らしいから昭和なのかもしれない。そうなるとルミ子の実母の露木華恵と義母のエキセントリックさが何となく理解できる。要するに彼女たちは戦争体験者の世代で、女性に対する目線が厳しいのである。冷静に考えるならば、家が炎に包まれた際に、ルミ子と華恵にあれだけ会話する余裕があるのならば、素早く清佳をルミ子に預けて華恵自身も助かる手立てを考えればいいのであって、わざわざ首を切って自殺することなどないのである。
 ルミ子の義母も先代にいじめられた経験も手伝ってルミ子に厳しく当たったのだろうが、どうもこれは「母性」の問題というよりも「横溝正史的」な「芝居がかった」時代の問題だと思うのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/news1242/trend/news1242-401250


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『ある男』

2022-12-08 00:59:08 | goo映画レビュー

原題:『ある男』
監督:石川慶
脚本:向井康介
撮影:近藤龍人
出演:妻夫木聡/安藤サクラ/窪田正孝/清野菜名/眞島秀和/小籔千豊/河合優実/仲野太賀/真木よう子/柄本明
2022年/日本

「複製禁止」の意義について

 本作の冒頭とラストで映し出される絵画はベルギーの画家のルネ・マグリット(René Magritte)の『複製禁止』である。


(『複製禁止(La reproduction interdite)』 1937年)

 本作が問題としているのは主人公で弁護士の城戸章良が自身が在日三世であることを気にして、窓ガラスに自分の顔が映ると酷く気になるということと、キーパーソンとなる「谷口大祐」が自分の父親が殺人者でそんな父親に似ている自分の顔が窓ガラスに映ると怯えるほどで、つまり二人は自分の顔が映らないマグリットの絵画が「理想」なのである。
 ところが『複製禁止』とは裏腹に城戸には香織との間に幼い息子がおり、「谷口大祐」にも里枝との間に花という4歳の娘がいるのである。自分の出自に嫌悪感を持つ者が何の葛藤もなく子供を持つだろうかという素朴な疑問は残る。
 2019年2月に城戸に捜査の依頼をしたのはもちろん妻の里枝で、夫が「谷口大祐」でなかったと知った時に、「私はいったい、誰の人生と一緒に生きてたんでしょうね」と吐露するのであるが、それならば何故5年ほどの結婚生活の中で「谷口大祐」の実家を一度も訪れなかったのかという疑問も残る。そもそも里枝は「谷口大祐」の過去などどうでもよく今の「谷口大祐」を愛していたはずだからである。
 それならばせめてサスペンス的な要素があれば良いのであるが、「谷口大祐」たちの戸籍交換を巡る駆け引きが描かれているわけでもなく、原作は未読なのだが、とにかく雰囲気だけは醸し出すものの頭だけでプロットを練っただけで作者が本当に当事者の気持ちを理解できているのかどうか怪しいと思うが、相変わらず安藤サクラと窪田正孝の演技の上手さで観賞には耐えられる作品ではある。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-142999


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『窓辺にて』

2022-12-07 00:59:44 | goo映画レビュー

原題:『窓辺にて』
監督:今泉力哉
脚本:今泉力哉
撮影:四宮秀俊
出演:稲垣吾郎/中村ゆり/玉城ティナ/若葉竜也/志田未来/佐々木詩音/斉藤陽一郎/松金よね子
2022年/日本

嫉妬とEDの関連について

 主人公の市川茂巳はかつて『STANDARDS』という小説を発表したが、その後はフリーランスのライターとして活動しており、彼の妻の紗衣は小説の編集者である。茂巳は高校生の作家である久保留亜の小説『ラ・フランス』が「吉田十三賞」という文学賞を受賞し、その授賞式に出席して彼女に質問した縁で留亜に「本当に読んでいる」と気に入られ、茂巳の方は『ラ・フランス』のモデルとなった人物に会いたいがために交流することになるのだが、二人でホテルに入っても男女の関係には至らない。
 一方で、紗衣は担当していた小説家の荒川円とズブズブの関係に陥っており、実は茂巳は妻の浮気に気がついているのだが、何故か嫉妬が湧きおこらないことに悩んでいたりするのである。
 ロジックが勝ち過ぎると感情が湧かなくなるということは何となく理解できる。例えば、授賞式後に留亜が茂巳をホテルの一室に招いた際に、留亜が投げたリンゴを茂巳が受けとり損なっている場面も敢えて使っている演出なども嫌いではないのだが、ここで問題となるのは子供がいない茂巳と紗衣との間に夫婦生活があったのかどうかということである。茂巳がEDであるならば、本作で提示されている問題は至ってシンプルなものになってしまうからである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/spice/entertainment/spice-309245


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『宮松と山下』

2022-12-06 00:57:43 | goo映画レビュー

原題:『宮松と山下』
監督:佐藤雅彦/関友太郎/平瀬謙太朗
脚本:佐藤雅彦/関友太郎/平瀬謙太朗
撮影:國井重人
出演:香川照之/津田寛治/尾身としのり/野波麻帆/大鶴義丹/尾上寛寛/黒田大輔/中越典子
2022年/日本

「田園」では死ねない映画監督たちについて

 普段はロープウェイの管理をしている主人公の宮松は副業としてエキストラ俳優をしている。ところがやがて明らかにされるように宮松は12年前には山下という名前でタクシー運転手をしていたのだが、あることをきっかけに記憶を失って現在のような状況に置かれているのである。
 現実なのか芝居中なのか分からないままストーリーが展開していく作品前半は面白く見れるのだが、タクシーの運転手をしていた時の同僚の谷が現れて妹の藍と夫の健一郎と再会した後の展開からストーリーに無理を感じる。記憶を失った山下がどのような経緯で「宮松」までたどり着いたのか具体的な描写がないし、現実的に不可能だと思うからである。だから本当はラストシーンも「はい、カット!」としてメタフィクションにすればよかったのだが、三人の監督はセンチメンタリズムに拘泥してしまい、結果失敗しているように思う。『田園に死す』(寺山修司監督 1974年)のラストシーンを見倣うべき。


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/crankin/entertainment/crankin-11767410


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