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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「今夜は最高」にならない「ヨルタモリ」

2014-10-21 00:09:39 | Weblog

「ヨルタモリ」初回6・6%(日刊スポーツ) - goo ニュース

 フジテレビ系バラエティートーク番組「ヨルタモリ」には正直がっかりした。タモリのネタが

どれも既視感が拭えなかったためで、初めてタモリを見る人にとっては面白いのかも

しれないが、かつての日本テレビ「今夜は最高」のような感動は感じられなかったのは、

もちろん番組の問題ではなく、個人的な問題であろう。しかし宮沢りえの起用は疑問を

感じる。宮沢りえはいわゆる「バックグラウンド」が重すぎて、女優としては問題はない

としてもバラエティー番組に起用するならば、綾瀬はるかは忙しいから無理だとしても、

菅野美穂あたりがママだったらもう少し場が明るくなったような気がする。


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『ぶどうのなみだ』

2014-10-20 00:45:15 | goo映画レビュー

原題:『ぶどうのなみだ』
監督:三島有紀子
脚本:三島有紀子
撮影:月永雄太
出演:大泉洋/染谷将太/安藤裕子/田口トモロヲ/前野朋哉/江波杏子
2014年/日本

「ジョン」が気になる作品について

 どうやら主人公のアオは2003年頃には29歳の若さでオーケストラの常任指揮者として活躍していたようであるが、その後突発性難聴に見舞われて、指揮者としてのキャリアを諦め、地元の北海道の空知に戻って鎌を片手に自殺を図ろうとした時に、既に亡くなっていた父親がたまたま植えていた一本のぶどうの樹になっていた一房のぶどうを見つけて口にしたことからピノ・ノワールというぶどうを育て赤ワインの醸造に挑んでいるようである。
 どうしても土臭くなってしまうワインに試行錯誤していたある日、キャンピングカーに乗ったエリカがアオの農地のそばでダウジングによってアンモナイトの所在を確認して掘りはじめたことから物語が動き出す。紆余曲折がありながら、2012年の暮に仕込んだぶどうによってようやくアオが満足できる質のワインができるのである。
 エリカ(Erica)とはツツジ科の植物で、ヒース(Heath)もツツジ科エリカ属の低木で、鈴形の紫や赤や白の花が咲くのであるが、何故かエリカ本人は自身の名前の意味をヒースなどが生い茂った酸性土壌の「荒れ地」と解釈しており、本末転倒だと思う。
 それはともかく、ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』と『怒りの葡萄』を組み合わせたような設定、風で回る風車やどこからともなく聞こえてくる鐘の音でジョン・フォードの監督作品なのかと、あるいはもしかしてジョン・ウェインでも出てくるのではないかと思わせるくらいにアメリカの西部劇の風景が再現されており、パロディーとして観るならばなかなかよく出来ていると思う。


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乃木坂46の松井玲奈の役割

2014-10-19 00:08:38 | Weblog

不倫キスの松村Mステでカメラに顔向けず(日刊スポーツ) - goo ニュース

 乃木坂46が出演したテレビ朝日系「MUSIC STATION」では、週刊誌で妻子ある

男性との路チュー写真が掲載された松村沙友理の生出演と共に注目を集めたが、ひな壇

に座るゲストとタモリのトークタイムで、「乃木坂46はどうですか」とタモリが振ったことに

対して答えたのが、SKE48と兼任の松井玲奈だったことである。通常であるならば

松井の横に座っていた生田絵梨花や白石麻衣が答えることが当たり前であるはずなので

あるが、これは質問が悪かった。視聴者の「相手に気があると思わせる言葉や仕草は

というもので、松井は「メールをマメにするとか、連絡をこまめにしたり、ハートマークを

ちょっと入れればいいんじゃないかな~と思います」と答えていたのであるが、乃木坂の

メンバーが同じように答えたとしても、松村の不倫疑惑に関連させ「おまえはそうするのか」

というような邪推を持たれてしまうだろう。その点松井玲奈のポジションは絶妙なのである。


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『プロミスト・ランド』

2014-10-18 00:06:26 | goo映画レビュー

原題:『Promised Land』
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン/ジョン・クラシンスキー
撮影:リヌス・サンドグレン
出演:マット・デイモン/ジョン・クラシンスキー/フランシス・マクドーマンド
2012年/アメリカ

『約束の地』を装う「グローバル社」について

 さすがガス・ヴァン・サント監督の演出だけあって、見るべきところはある。例えば、主人公のスティーヴ・バトラーがマニュアル車をなかなか上手く乗りこなせない理由は、やがて彼が解雇される原因として大手エネルギー会社「グローバル社」の「マニュアル」に囚われない生き方という伏線につながるであろう。ラストで自身の会社の不正を告発しようかどうか迷っている時に、女の子が売っていた25セントのレモネードに対して、スティーヴが釣銭をチップとして払おうとした際に、女の子が「料金(fare)は25セントと書いてあるのだから、25セントしか受け取らない」と言い、釣銭をスティーヴに返す。ここに「公正(fair)」を感じたからスティーヴは告発に踏み切ったのである。
 『ミリオンダラー・アーム』(クレイグ・ギレスピー監督 2014年)は実話を元にした物語であったが、そこにかなりの脚色があることは既に指摘した。本作は実話が元になっているわけではないが、このような話があるだろうということは想像できる。ところで、本作で指摘された水圧破砕法に関して、それが科学的根拠に基づくものではなく、議論を単純化することにしか貢献していないとするならば、それはガス・ヴァン・サントやマット・デイモンにそのつもりはないとしても「グローバル社」と同じ過ちを犯しているのではないだろうか?


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『ミリオンダラー・アーム』

2014-10-17 00:57:16 | goo映画レビュー

原題:『MILLION DOLLAR ARM』
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:トーマス・マッカーシー
撮影:ギュラ・パドス
出演:ジョン・ハム/レイク・ベル/スラージ・シャルマ/マドゥル・ミッタル/ピトバッシュ
2014年/アメリカ

無理やり話を感動的にする歪について

 『ミリオンダラー・アーム』というリアリティ・ショー番組を企画した2人のうち、J・B・バーンスタインは独身であるが、パートナーのアッシュ・ヴァスデヴァンには幼い子供が3人いる。ゲロの話をしようと思っているのであるが、最初にアッシュの幼い娘が嘔吐するシーンが映され、その後、パーティーに誘われたバーンスタインがインドでスカウトしてきたリンク・シンとディネシュ・パテルと、アシスタントとしてついてきたアミトと一緒に気晴らしで参加したのであるが、飲み過ぎてディネシュとアミトが帰りの車の中で嘔吐してしまうのである。しかしこの悲惨な状況はアッシュの幼い娘による伏線によってその後、4人が家族同様に親密になる暗喩として機能するのである。
 しかし本作の最も奇妙な点は本来であるならば主役になるはずの2人のインド出身のメジャーリーガーが脇役で、『ミリオンダラー・アーム』というスカウト番組の企画者でしかないバーンスタインが主役になっていることである。最後で分かることなのであるが、リンク・シンとディネシュ・パテルは実際にピッツバーグ・パイレーツとメジャー契約までこぎつけたのであるが、実質の活動はガルフ・コーストリーグというマイナーリーグで2009年と2010年に少しだけ登板しただけで、リンクはその後、オーストラリアで活躍した後に、2014年にはトミー・ジョン手術を受けており、ディネシュにいたっては引退して帰国している。これでは感動話にならないので、主役はバーンスタインなのである。
 バーンスタインが『ミリオンダラー・アーム』を思いついたきっかけとして、『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演しているスーザン・ボイルを観たことになっているが、スーザン・ボイルが『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演したのは2009年4月で、『ミリオンダラー・アーム』は2008年に開催されている。
 このようにインド出身で最初にメジャー契約をした2人の話を無理やり感動的な話にしようとした感は否めないのである。


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『ゲッタウェイ スーパースネーク』

2014-10-16 00:40:26 | goo映画レビュー

原題:『GETAWAY』
監督:コートニー・ソロモン
脚本:シェーン・フェネガン/グレッグ・マックスウェル・パーカー
撮影:ヤロン・レヴィ
出演:イーサン・ホーク/セレーナ・ゴメス/ジョン・ヴォイト/レベッカ・バディグ
2013年/アメリカ

 ストーリーに深みがない映画の良し悪しについて

 『フライト・ゲーム』(ジャウマ・コレット=セラ監督 2014年)の原題は「Non-Stop」だったが、寧ろ、最初から最後までカーアクションが描かれる本作こそ「ノンストップ」というタイトルが相応しいように思う。
 しかし「東欧のブルガリアで全面的なロケを敢行し、激レアのスーパースネーク2台をはじめ、バイク、パトカー、トラックなど全130台を実際に激突」させたシーンが期待していたほどには盛り上がらない理由は、既に見慣れてしまったようなカットと共に、ストーリーに深みがないことも挙げられるが、それならば『フライト・ゲーム』も同じはずで、結局、わざわざセレーナ・ゴメスをキャスティングしておきながらユーモアに欠けているからだと思う次第である。


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『フライト・ゲーム』

2014-10-15 00:58:56 | goo映画レビュー

原題:『Non-Stop』
監督:ジャウマ・コレット=セラ
脚本:ジョン・W・リチャードソン/クリス・ローチ/ライアン・イングル
撮影:フラビオ・ラビアーノ
出演:リーアム・ニーソン/ジュリアン・ムーア/ネイト・パーカー/ミシェル・ドッカリー
2014年/アメリカ・フランス・カナダ・イギリス

字幕版を観る理由について

 主人公の航空保安官のビル・マークスは妻と幼い娘を亡くしていたのであるが、それはビルに怪しさをまとわせるとしても、キャラクターに深みをもたせるものではない。しかし本作はなかなか犯人が分からない良作のサスペンス映画であるから、それは些末なことなのである。因みに原題の「ノンストップ」とはニューヨークからロンドンまで止まらずに直通の飛行機のことを指している。
 ビルが幼い少女のベッカを励ますために自分の娘の形見のリボンを結んであげた際に、ベッカはビルに「私を味方につけたいの?」と字幕で訳されたセリフを言うのであるが、実際のセリフは「あなたは私を贈賄しているの?(Are you bribing me?)」であり、少女なのにませた言葉を使うところが面白いのである。だから私はなるべく脚本の面白さを知るために吹き替え版ではなく字幕版を観ることにしているのである。
 似たような作品として『フライトプラン』(ロベルト・シュヴェンケ監督 2005年)があるが、少女の行方をモチーフにした『フライトプラン』の方がまだ丁寧に撮られていると思う。


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『劇場版 零 ゼロ』

2014-10-14 00:47:58 | goo映画レビュー

原題:『劇場版 零 ゼロ』
監督:安里麻里
脚本:安里麻里
撮影:月永雄太
出演:中条あやみ/森川葵/小島藤子/美山加恋/山谷花澄/萩原みのり/中村ゆり/美保純
2014年/日本

「呪い」の出所について

 ホラー映画の筋の正確さを論ってみても仕方がないと思うが、真由美と崇が起こした事件と、学園長が関わった事件には関連がなく、それならば次から次へと失踪していく生徒たちが罹った「午前0時に女の子だけにかかる」呪いがどこから来たものなのかよく分からず、呪いというよりも「集団催眠」のように見えてしまう。
 呪いの出所が分からないために、ラストにおいて月守アヤを写そうとカメラのファインダーを覗いた風戸ミチが見た、亡くなった生徒たちの笑顔がどのような意味を持つのか分からなくなるとしても、映画は美人を観るためのものだと割り切れているならば佳作と見なさなければならないだろう。


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『梟の城』

2014-10-13 00:45:08 | goo映画レビュー

原題:『梟の城 owl's castle
監督:篠田正浩
脚本:篠田正浩/成瀬活雄
撮影:鈴本達夫
出演:中井貴一/鶴田真由/葉月里緒菜/上川隆也/永澤俊矢/火野正平/中村敦夫
1999年/日本

 敵の存在による自分の存在証明について

 クライマックス、主人公の葛籠重蔵が眠っている豊臣秀吉のそばまで忍び込み、仲間の敵を討とうとする直前、秀吉から次のような驚くべき話を聞かされる。「わしが一言唐攻めをほのめかしただけで、戦を望む者どもの心が燃え上がり、凄まじい炎となり、太閤といえどもこし消えぬ勢いで暴れまくったのじゃ。この老いぼれ一人の指図で50万もの兵を動かせると本当に思うておるのか。わしはただ世が望み、世が動くがまま、秀吉という男の役割を生きておるにすぎぬ。わしが世に逆らえば、誰かが代わりに祭り上げられるだけのこと。それが権力というものの真なのじゃ。わしという者が本当は何者なのか、わしには分からぬ。おぬしに尋ねよう。わしは誰なのじゃ?」
 この時、重蔵は悟るのである。敵がいるからこそ自分の存在は証明されていることを。そこで重蔵は秀吉を殺すことを諦め、一発顔を殴って退散するのであるが、どの襖を開けても同じ部屋のようにしか見えない重蔵は敵の武士の出現によってようやく自分の立ち位置が分かるのである。そして逆に、重蔵を殺そうとしていた風間五平は、重蔵を見失ったことで自分のアイデンティティを失い、石川五右衛門として処刑されてしまうのである。さらに重蔵は、元々自分の敵であり、徳川家康の腹心の服部半蔵のマインド・コントロールの影響で時々自分に殺意を催す小萩を敢えて妻にすることで身を守り、徹底した敵の「抱き込み」による保身という矛盾を生きることになるのである。
 本作には、例えば『るろうに剣心』(大友啓史監督)のようなスピーディーな演出は全く見受けられないが、テーマによって演出が変化することはごく自然なことであろう。


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『柘榴坂の仇討』

2014-10-12 00:59:59 | goo映画レビュー

原題:『柘榴坂の仇討』
監督:若松節朗
脚本:高松宏伸/飯田健三郎/長谷川康夫
撮影:喜久村徳章
出演:中井貴一/阿部寛/広末涼子/高嶋政宏/真飛聖/吉田栄作/中村吉右衛門
2014年/日本

 桜田門外の変の最大の謎について

 安政7年3月3日、事前に暗殺の警告があったにも関わらず、大老の井伊直弼に大抜擢されて護衛を仰せつかった彦根藩士の志村金吾が出発前に、自身の日本刀に袋を被せて紐で縛って抜けないようにするシーンがあるのだが、先頭に立ち、雪が降る中で真っ先に敵を討たなければならない立場に置かれている金吾が刀を抜けないように紐で縛ってしまうという行為が理解できない。もちろん井伊直弼自身が護衛の強化を敢えてしなかったという判断は構わないとしても、警護が油断してはならないはずで、ましてや初めての警護なのだからいつでも刀を抜けるようにしておくはずなのである。これは史実についての議論ではなく、フィクションに関してであり、だから説得力の無い志村金吾の行動に疑問を持たざるを得ない。
 本作を観る私の視点は完全にズレているのであるが、桜田門外の変の最大の謎が上手く解釈できていないために、その後のストーリーが予定調和の平凡なものなってしまっているように思うのである。


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