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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

“モンタージュ”の問題点

2011-01-09 00:14:08 | Weblog

ブリ産地偽装でフジテレビ、無関係の業者名放映(読売新聞) - goo ニュース

 私はフジテレビの「スーパーニュース」のこの報道を見ていないのであるが、このような

報道は映像とコメントの微妙なタイミングのズレがとんでもない誤解を生じることがある。

つい先日もテレビ朝日の「スーパーJチャンネル」において、1月5日の午後3時ごろに

千葉県銚子市に住む中学2年の男子生徒が行方不明になったことを速報した後に、

その男子生徒の顔写真がキャスターの背後のモニターに映されたままで、昨年1年間

の全国の自殺者数が13年連続で3万人を超したという報道をしてしまい、これでは

まるで行方不明になった男子生徒が自殺したような感じに見えると思っていたら、やはり

直後に慌てて上山千穂が訂正の上で謝罪していた。放送は誤っていなかったとしても

そのようなタイミングの悪さが思わぬ誤解を生み出すことは多々あるのだが、それでも

フジテレビは突っぱねるのか


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頓珍漢な日本テレビ人事部

2011-01-08 00:21:50 | Weblog

夏目三久アナすべて降ろされ寂しく退社(日刊スポーツ) - goo ニュース
羽鳥アナ退社と共に…「ズームイン」が終了(スポーツニッポン) - goo ニュース

 しかし日本テレビは自身の局アナウンサーの使い方が下手だとつくづく思う。羽鳥慎一が

フリーになることは、本人がアナウンサーを続けていきたいのであるならば仕方がないこと

ではあるが、たった一度の失態でアナウンサーとして有能なはずで華もある夏目三久を

十分に使いこなせないままみすみす放出してしまうということは本人でなくても納得いかない

であろう。青木裕子を何とかして使いこなしているTBSはその点に関してだけは評価

してもいいと思う。以前、日本テレビには角田久美子というアナウンサーがいて、個人的に

言葉のトーンが心地良いと思って気に入っていたのであるが、いつの間にかアナウンサー

から編成局の方に異動させられていて、その時から日本テレビの人材の使い方に疑問を

持っていたのであるが、相変わらずの下手さに呆れてしまう。


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『ゴダール・ソシアリスム』 90点

2011-01-08 00:17:01 | goo映画レビュー

ゴダール・ソシアリスム

2010年/スイス=フランス

ネタバレ

映画史に残る‘予告編’

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 私にはジャン=リュック・ゴダールが監督する作品の物語を要約できる能力は全くないので、いつものように引用から始めたい。
 「全編が音楽的に三つの楽章からなるこの作品の第一楽章の『こんな事ども』では、地中海を周遊する豪華客船が舞台となっていながら、多国籍の乗客や船員や従業員にまぎれこんだ七十九歳のゴダール ー JLG自身は登場しないのだが ー は、一瞬もとどまることのない『時間』 ー 時刻を告げることのない時計が象徴している ー に同調しながら、『永遠』や『反復』を思いきり遠ざけている、『軽蔑』のゴダールがフリッツ・ラングにメガホンを託して撮ろうとしたギリシャ神話の透明性とはおよそ異質の混濁とした気配が、この水の拡がりを不吉に彩っているからだ。そこでは、アフリカがまたしても見捨てられ、オリエントの『西欧』としてイスラムがきわどく息づき、幾何学の起源としてのエジプトがその歴史を寡黙に誇り、ゼロやマイナスが東方から伝わってきたり、血なまぐさい十字軍の帆船が横切ったり、ペストが蔓廷したナポリもその水に浸されている。ところが、ここでの地中海は、ヨーロッパ文明の揺籃の海というより、人民戦線時代のスペインの黄金が何者かのかすめとられた現場として語られている。その意味で、このゴダールの新作の導入部は、都市伝説というか、ほとんど偽史ともいうべき ー 彼自身は、ジャック・タチから証拠品まで見せられたというが ー スペイン市民戦争にまつわる黄金の消滅事件を扱う探偵物語の形式におさまっている。なぜか豪華客船に乗り合わせているロシアの女性捜査官によれば、スペインからモスクワのコミンテルンをめざしたはずの金貨のかなりの部分がオデッサで失われ、ソ連の首都に到着する以前に大半が失われたという。他方、フランスの老捜査官は、その事件と無関係ではない人物が乗客にまぎれており、戦争中に独仏間で暗躍したこの男は、消えた黄金を隠匿して戦後にいくつもの製薬会社に投資して財をなしたという。しかも、何度も名前を変えたというその男の孫娘とともに船に乗っている、等々、と芸もなく物語を要約したのは、ときに難解といわれるゴダールが、単純明解な物語しか語っていないといいたかったからだ。」(映画時評25「海と黄金の彼方に、HDカムで撮られた最も美しい女性のクローズアップが浮上する」蓮實重彦 『群像』2011年1月号 P.189-P.190)
 『ゴダール・ソシアリスム』が‘単純明解な物語しか語っていない’というのは勿論蓮實重彦氏のいつもの嫌みであり、この作品が‘探偵物語’であるというミスリーディングを本気で信じ込んで登場人物たちのダイアローグを忠実になぞっていくならば、間違いなくいつの間にか館内の椅子でぐっすりと眠り込んでしまっている自分に気がつくはめになる。
 もしも敢えてこの作品を理解しようと試みるのであるならば、‘深み’にはまらないように心がけなければならない。第一楽章の「こんな事ども」において豪華客船に乗り込んでいる人たちは、あたかも人類の起源がアフリカから始まったように、様々な国籍を有した人々が再度人類の起源としての‘アフリカ’からのエクソダス(= Exodus 集団的大移動)を試みていると捉えるべきであろう(勿論それは人々だけではなく、群青色と化した海から救出するように『軽蔑』で撮られた地中海の海の青は豪華客船のプールの中にキープされている)。彼らはそれぞれが抱えている想いを吐露しているだけで、明確なつながりはない。
 第二楽章「どこへ行く、ヨーロッパ」において登場するマルタン一家は、豪華客船から‘新天地’に降り立った人々の内の一例として描かれていると捉えれば分かりやすくなるだろう。‘新天地’であるにもかかわらず、既に‘フランス’と‘ドイツ’は仲違いをしており、世代間でもいざこざが起きている。娘のフロリーヌが「BE動詞ではフランスは動かない」と言う理由はフランス語にはBE動詞と一般動詞の両方をつかう現在進行形という話法が存在しないためであり、‘BE動詞’からなんとか逃れようと、フロリーヌは読書に励み、息子のリュシアンは食器を洗っている母親にじゃれたり、音楽に合わせて棒を振ったり、絵を描いたりしている。そのような人々の葛藤を尻目にロバやリャマは悠々と‘BE動詞’を自適する。
 第三楽章「われら人類」のラストにおいて、おそらくゴダールがいつも警告を受けているであろう、FBIの著作権侵害の警告画面に、「法が正しくないときには、正義が法に優る」という字幕を被せて相変わらずの挑発を試みる。ここでマイケル・サンデル、あるいはジョン・ロールズならば「正義とは何か?」と問うだろうが、正義を定義する時には「正義とは~である」とBE動詞を使用しなければならない以上、ゴダールは「ノーコメント」を貫くことで、ゴダール流‘ソシアリスム’を提示するのである。
 傑作といってもかまわないとは思うが、非常に残念なことに本編よりも予告編の方が刺激的であった。


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“フォロー”の意図

2011-01-07 22:16:10 | Weblog

首相の政治生命発言で仙谷氏「責任に直結せず」(読売新聞) - goo ニュース

 仙谷由人官房長官の“フォロー”は相変わらず意味が分らない。社会保障制度と消費税を

含む税制の抜本改革に対して菅直人首相が「政治生命を懸ける」と発言したことに関して、

首相が示した6月までに方向性を出すことができなくても、野党の対応によっては首相の

政治責任は問われないと発言しているが、“政治生命を懸ける”という発言が“政治責任”

を伴わないのであるならば、菅直人の発言の信用性が奪われてしまうということに何故

気がつかないのであろうか? 衆参の“ねじれ”は織り込み済みであり、野党がごねる

ことも分かった上での発言であるのだから、本当に実現できなくても首相の政治責任には

直結しないのであるならば、私は菅直人を人として信用できなくなる。


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“リアル”ゲーム

2011-01-06 00:04:12 | Weblog

「怪盗ロワイヤル」アイテム詐欺多発、中傷も(読売新聞) - goo ニュース

 私は普段ゲームをしないためにこの記事の意味がよく分らないのであるが、携帯ゲーム

サイトの「怪盗ロワイヤル」という名前のゲームで、ゲーム内で使う武器などのアイテムを

“だまし取られる”トラブルが相次いでいるそうである。しかし「怪盗ロワイヤル」という名の

ゲームにおいて“だまし取る”という行為は逆の意味で“正当”な行為であり、何故問題に

なっているのか不思議である。「プレゼント機能」と「ブラックリスト登録」を利用して相手

からだまし取ることもゲームの一環であろうし、「詐欺師の仲間か」といったメールは中傷

ではなくて、このゲームの場合には寧ろ褒め言葉のように思うのは、ゲームをよく知らない

私の無知故なのであろうか 


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首相の意味不明の反省の弁

2011-01-05 00:06:31 | Weblog

首相、野党時代の追及を反省…政局中心すぎた(読売新聞) - goo ニュース

「私も野党議員が長く、政府を厳しく批判してきた。時の政権の政策の矛盾などを示したい

と考えたからだが、今振り返ると、政局中心になりすぎて政策的な議論が十分でなかった

場面も、党として、あるいは私としてあったかなと思っている」と語る菅直人の“反省の弁”

は余りにも都合がよ過ぎるものでしかないし、もちろん野党はこのような首相の発言を

勘案して手を緩める必要も義理もなく、“まるで国会対策委員長のよう”に自身に都合の良い

国会運営の具体的な要求を野党に突きつけるような首相に対しては徹底的に厳しくその

政策の矛盾を批判しなければならず、批判をし続けなければ今の政府は本当にやる気を

起こさないことは誰が見ても明らかなのである。


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信用できない外務大臣の意義

2011-01-04 00:01:34 | Weblog

外相「日韓の同盟希望」報道…韓国紙に訂正要求(読売新聞) - goo ニュース

 前原誠司の発言から滲み出てしまう性格の悪さについては既に書き記した通りなので

あるが、韓国紙の毎日経済新聞とのインタビューで、日韓両国の同盟関係構築を希望する

との趣旨の発言をしたとする同紙の報道内容を否定するまでの経緯も全く明かされない

ままで、同国人のみならず外国人にも分かり難いことが証明されてしまった。どうやら今回

のインタビューは書面によるもののようなのだが、日本語で回答したものを韓国紙が翻訳

する過程で誤解が生じたものであるならば、予め韓国語に翻訳した上で回答すれば問題

など起こるはずはないのであり、おそらくいつものように前原が“きれい事”を述べ立てた

結果、毎日経済新聞が字面通りに受け止めてしまい、外務省が慌てて訂正を求めた

ということが真相なのだと思う。


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“病気”の原因

2011-01-03 00:04:01 | Weblog

菅首相、中旬に内閣改造=仙谷長官の処遇焦点(時事通信) - goo ニュース

 仙谷由人官房長官は子育てシンポジウムでの講演で、「専業主婦は病気」と発言していた

らしい。幼稚園情報センターのホームページによると、2010年4月26日、全国私立保育園

連盟による「子供・子育てシンポジウム」で講演した際に、仙谷由人は「専業主婦は戦後

50年ほどに現れた特異な現象」と分析し、「(戦後は女性が)働きながら子育てする環境

が充実されないままになった。もうそんな時代は終わったはずなのに気付かず、専業主婦

という“病気”を引きずっていることが大問題だ」と発言したらしい。この件に関して仙石は

12月27日の記者会見で「工業化社会に入る前は女性は家事労働もし、(男女で)共同

作業をしていたが、戦後の一時期、分業体制が固定化されすぎていた」とし、「志ある

優秀な女性にとっては日本の社会構造は生きにくい」と語ったようである。しかし仙石の

言う通りであるならば、“病気”であるのは専業主婦ではなくて、女性をそのような立場に

追い込んだ“男性労働者”であり、仙石もそのうちの一人であろう。要するに仙石が閣外に

去ろうが去るまいが内閣の弱体化は避けられないのである。


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『キック・アス』 100点

2011-01-02 01:43:10 | goo映画レビュー

キック・アス

2010年/アメリカ=イギリス

ネタバレ

父親からの独立としてのヒーロー像

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 最近の‘ヒーローもの’の作品はよりリアルなヒーロー像を描こうとすればするほど、それまで理想としていたヒーロー像から遠ざかりつつあるように見える。
 『キック・アス』の主人公であるデイヴ・リゼウスキはあからさまに「何故誰もスーパーヒーローになろうとしないのか?」と疑問を呈し、実在するスーパーヒーローになる決心をする。デイヴは学校で好意を寄せている美少女のケイティには‘男性’としては気持ち悪がられるにも関わらず、‘ゲイ’と認識されると優しい人とみなされる。‘男性’の部分を否定されるデイヴは、さらに酷い暴行を受けた結果、‘無神経’になってしまうのであるが、このことによってキック・アスは強くはないが弱くもないという特異な性格を得ることになる。
 他方、デーモン・マクレディは自分を罠に嵌めて彼の妻を自殺に追い込んだフランク・ダミコ率いる犯罪組織を潰すために、自身はビッグ・ダディとなって、娘のミンディ・マクレディをヒット・ガールとして訓練していた。しかしこの父と娘には気持ちに‘温度差’があって、父の復讐心に娘のミンディは仕方なく付き合っているような感じで、防弾チョッキを着て、おとなしく父親の銃撃を胸に受けている。このシーンは父親が怨念を晴らそうとすることが結果的に子供を犠牲にしてしまうという暗示が含まれているのだが、よくよく考えてみるならば、一番弱い立場にいる小さな女の子こそが‘ヒーロー(ヒロイン)’であるべきなのである。
 このようなミンディ・マクレディの父親に対する態度と正反対の態度をとる人物が後にレッド・ミストとなり、父親の仕事に拘りたいためにあらゆる手を尽くす、フランク・ダミコの息子のクリス・ダミコである。
 一見、ヒーローのように見えるデーモン・マクレディであるが、結局、やっていることはフランク・ダミコと変わらない人殺しである。そして仕方がなく父親の怨念に付き合っていたミンディは父親亡き後に、自己防衛できるだけの能力を備えた‘普通’の小学生になり、父親のことが大好きだったクリスは父親の‘悪’を引き継ぐことになる。そしてその2人に挟まれるような立場にいる‘強くなく’て痛みに耐えられる‘優しい’デイヴが父親から完全に独立した‘究極(=スーパー)’のヒーローとして浮かび上がり、本懐を遂げるのである。


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売れる小説と残る小説

2011-01-02 00:09:13 | Weblog

KAGEROU読者は40代女性? 取り次ぎ大手調査(朝日新聞) - goo ニュース
水嶋ヒロ作『KAGEROU』 Amazonレビュー炎上中(R25) - goo ニュース

俳優の水嶋ヒロさんが本名の斎藤智裕名義で書いた作品『KAGEROU』に関して幻冬舎

の見城徹社長が、郷ひろみが1998年に書いた作品『ダディ』と「似た動きをしていて、

話題作りが先行の売り方」とコメントしているが、似ているのは“動き”だけではなく、妻を

ネタにしているところや、お寒いギャグまでそっくりである。Amazonレビューが“炎上”して

いるようであるが、学術書ではなく、正誤が問題となるわけではないのだから、楽しめる人

だけ楽しめば済むことである。ただ昔から小説家というものは内容よりも顔によって

売れ行きが左右されがちであり、例えば辻仁成や島田雅彦などの小説が全く面白くない

にも関わらずそれなりに小説家を続けていられる理由は正に40代あたりの熱心な女性

の読者によってアイドルのようにして支えられているからであって、結局、残る小説を

書くような小説家は松本清張のような“立派な”面構えをした人なのである。


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