MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

そう言うあなたも信用できない

2010-11-17 00:22:25 | Weblog

仙谷氏、保安官のコメントを厳しく批判 尖閣映像流出(朝日新聞) - goo ニュース

 昨今の事件の分かりにくさは、敢えて犯罪者として扱われることを覚悟の上で

罪を犯す人の方が、自分にとって都合の悪いことは地検や報道機関に責任を

擦り付けて、自分には非など全くないと知らん顔をしている仙谷由人官房長官の

ような人間よりも信用できてしまうという現実にある。仙谷由人官房長官は「被害者

になろうが加害者になろうが、捜査期間中に捜査書類が流出する捜査機関を信用

できるか」とも語っているが、既に“捜査書類”であった元係長のフロッピーディスク

のデータを改ざんしていたことがバレてしまった大阪地検特捜部からして信用を

失っているのだから、今のところ日本に信用できる捜査機関は今の民主党政権も

含めて無いも同然であることを官房長官であるならば肝に銘じて欲しいものである。


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『クレイジーズ』 90点

2010-11-16 23:53:27 | goo映画レビュー

クレイジーズ

2010年/アメリカ

ネタバレ

本物の‘ホラー’

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 1973年のジョージ・A・ロメロ監督の『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖(The Crazies/Code Name : TRIXI)』のリメイクである。オリジナルはベトナム戦争や学生運動などの当時の社会的な背景が取り入れられて、それなりによく出来てはいるのであるが、白無垢の兵士たちと主人公たちの銃撃戦のシーンやワクチンの製造過程など低予算ということもあって今見ると貧相にしか見えない。さすがに2010年に制作された本作は映像のレベルからして格段に向上している。
 物語自体もホラーの要素が増している。オリジナルもリメイクもアメリカのある小さな街でアメリカ軍によって極秘裏に開発された軍事用の細菌が誤って飲料水に混じって住人たちに感染するのであるが、ある家族の崩壊から始まるオリジナルではその事実が早くから明かされて対策が取られるのに対して、野球の試合の中断から始まるリメイクではなかなかその事実が明かされないために観客も含めて住人たちには何が起こっているのかよく分らない。
 オリジナルではワクチンの開発に成功した医師がワクチンを患者たちに投与しようとしたものの、混乱に巻き込まれてその医師は床に頭を打って死んでしまい、ワクチンも床に流れてしまうのに対して、リメイクでは最終的には核爆発で街もろとも消滅させてしまう。
 いずれにしてもオリジナルでは兵士たちを統率している人間がはっきりとしており、健常者と感染者の対立の構図が明確であるのだが、リメイクでは兵士たちも自分たちが誰の命令で行動しているのかよく分かっていないために、健常者と感染者は比較的区別しやすいのに、誰が‘異常者’なのかは区別がつかない。ただ観客には、まるで『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督 1968年)の人工知能HAL‘ハル’のようなものに人類が与り知らないところで世界が支配されているように見える。
 当たり前の話をしておきたい。通常はこのようにリメイクはオリジナルの良い点を温存させながら、新たな視点を加えてより良い作品になるはずなのであるが、何故日本では『死刑台のエレベーター』や『ゴースト もういちど抱きしめたい』のようにリメイクが失敗作になってしまうのか理解に苦しむ。これで同一の料金を取るのだから、この現実こそ本物の‘ホラー’である。


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まだ2日目なのに?

2010-11-16 00:04:43 | Weblog

白鵬、63連勝で止まる=双葉山に並べず―大相撲九州場所(時事通信) - goo ニュース

 白鵬は明らかに勝ちを急ぎ過ぎていた。しかし土俵の外に投げ出された白鵬が

稀勢の里の方を見つめた時の目が印象的だった。「何で本気出してるんだよ?」と

言わんばかりの顔をしていた。確かに双葉山が持つ歴代最多記録の69連勝が

破られる方がニュースにはなるし、角界全体のことを考えれば話題作りとしては

大いに盛り上がることは確実なのではあるが、やはり日本人の力士としては

モンゴル人の力士に双葉山が持つ歴代最多記録を破らせることは忸怩たるものが

あり、無意識のうちに本気を出して勝ってしまったのかもしれない。それにしても

力士であるならば、一度は言ってみたいよね。「これが負けか......」と。


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『ゴースト もういちど抱きしめたい』 50点

2010-11-15 20:34:21 | goo映画レビュー

ゴースト もういちど抱きしめたい

2010年/日本

ネタバレ

オリジナル脚本を敬愛しない結果

総合★★☆☆☆ 50

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『死刑台のエレベーター』(緒方明監督 2010年)が、オリジナルの『死刑台のエレベーター』(ルイ・マル監督 1958年)が演出と音楽とキャストの絶妙のハーモニーで成り立っている以上、無謀なリメイクの試みであることは見る前から分かっていたことだったが、『ゴースト/ニューヨークの幻』(ジェリー・ザッカー監督 1990年)のリメイクであるならば、アカデミー脚本賞を受賞しているシナリオを忠実に再現すれば酷い作品になるはずがないという思い込みが間違っていた。まさか忠実に再現しないということを私は全く予期していなかったのである。
 冒頭で、記憶が飛んでしまっているくらいに酔いつぶれてしまったはずの、松嶋菜々子が演じる主人公の余りの寝相の良さと、それとは対照的に『死刑台のエレベーター』の吉瀬美智子ばりの相手の男性に対するヒステリックな態度に違和感を覚えるに加えて、‘小田’にはしないとしても彼女の苗字が‘小林’ではなく‘星野’であることから、監督も脚本家もオリジナルをよく見ていないという不安が早くも過ぎるのであるが、結局、オリジナルの見所の一つであった銀行口座を巡る攻防をコンピュータのキーボードのシーンにまとめてしまい、ラストでキム・ジュノの命を狙う犯人が大勢の人で賑わっている商店街で拳銃を撃ちまくるという常識では判断しかねる暴挙に出てしまう。
 やはり今尚人気のある恋愛映画に韓国人俳優を起用し、韓流人気にも便乗することで、演出と脚本の出来の悪さを補ったという、良く言えば‘火サス’レベルの作品であることは疑いようのない事実なのであるが、樹木希林の孤軍奮闘と芦田愛菜の存在だけが辛うじて作品に救いをもたらしている。


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水嶋ヒロの“右往左往”

2010-11-15 17:20:40 | Weblog

水嶋ヒロさんの小説、12月中旬に発売へ(読売新聞) - goo ニュース

 水嶋ヒロの処女作『KAGEROU』が12月中旬に発売されることが決まったこの日の

夕方、水嶋はツイッターで「ポプラ社の皆様が、一日でも早く発売にこぎつくよう

右往左往して下さっているようです」とつぶやいたことに対して「右往左往だと

うろたえている感じですね」「東奔西走の方が的を射ているかと」と指摘されてしまい

水嶋は「大変失礼しました!」「これからも御教示賜りたく願います」と応えてしまって

いるのだが、“ポプラ社の皆様”は水嶋の作品をどうすればいいのか本当の意味で

“右往左往”しているのではないだろうか? すなわちこれは水島の言い間違いでは

なく、水島は的確に言葉を使用していておそらく自分が見たままの本音が出たので

あろうが、さすがに“ポプラ社の皆様”が“右往左往”していることを認めてしまっては

マズイと感じて言い間違いにしたのだと思う。ますます楽しみになってきたね。


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「どういうこと!?」

2010-11-14 00:28:54 | Weblog

「3D」「ルーピー」「2位じゃダメ…」 流行語大賞に60語ノミネート(産経新聞) - goo ニュース

 ユーキャン主催の「2010 新語・流行語大賞」にノミネートされた60語が発表

されたが、私の中で異常に盛り上がった言葉がノミネートされていなかったことが

残念だった。「笑っていいとも!」で大田光が流行らそうとしていた「どういう事!?」

というフレーズは私の中で事件や事故が起こる度に湧き上がっていたのであるが、

このフレーズが選ばれない理由は、このフレーズは大田光ではなくタモリが言い

出したフレーズなのであるが、タモリがオリジナルではなくて、元々おすぎが昔から

言っていたフレーズをタモリが真似て言っていただけなので、新語でも流行語でも

ないところである。しかし本当に仙谷由人官房長官の「(俺は)スターなのか?」発言

は「どういうこと


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『マチェーテ』 50点

2010-11-14 00:24:37 | goo映画レビュー

マチェーテ

2010年/アメリカ

ネタバレ

不完全な‘B級映画’

総合★★☆☆☆ 50

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 私はいまだに‘B級映画’というものが具体的にどのような種類の作品を指すものなのかよく分らないのであるが、もしもこの『マチェーテ』という作品が‘B級映画’であるとすれば、まずはこの程度の作品であるならば監督は1人で十分であるはずなのだが、わざわざロバート・ロドリゲスとイーサン・マニキスという2人の監督の名前がクレジットされていること自体をB級とみなすべきであろう。
 過去の作品のパロディやオマージュに関してならば特別問題は見当たらないとしても、基本的な物語自体に難があることを見逃すことはできない。まさか‘B級映画’ということで何でも見逃される訳でもあるまい。
 主人公で元メキシコ連邦捜査官のマチェーテが目の前で彼の妻が麻薬王のトーレスに斬首されたことから‘生ける屍’と化してしまったことは理解できるとしても、エイプリル・ブースが殺された父親のマイケル・ブースの仇をとるために尼僧を装ってマクローリン上院議員を銃撃するように、ラストでマチェーテがトーレスと対峙する時に、何故マチェーテが殺された妻子を思い出し復讐の鬼と化すこともなく、トーレス自らに切腹をさせるままにしているのか理解に苦しむ。‘B級映画’の基本となるはずの‘復讐譚’の構築に失敗しているために、観客のカタルシスは消化不良の憂き目を見ることになる。失敗の理由は、アメリカに対してマイノリティーである‘メキシコ軍団の叛乱’というテーマを優先させたために、‘同族’であるトーレスとの‘内輪揉め’を避けて、トーレスに潔い死に方をさせたからだと思う。


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貧富の差を感じさせる仕事

2010-11-13 00:02:29 | Weblog

駅の自動靴磨き機ピンチ 東京メトロから撤去へ(朝日新聞) - goo ニュース

 この記事を読むまで“自動靴磨き機”というものの存在を知らなかった。そもそも

靴磨きという職業自体が本来存在しないものなのではないだろうか? 例えば

それはアジア方面の国で車が停るとどこからともなく出てきて勝手にフロントガラス

を磨き出して、お金を要求する子供たちがするような、本来ありもしなかった“仕事”

だったような印象しかない。つまり靴を履いたまま磨かせる靴磨きの手法が階級差

を逆の意味で感じさせる。“自動靴磨き機”の利用者が減った理由が、靴が安く

なって履きつぶしている人がいる一方、靴が磨く必要がないほど高級になっている

という両極化しているところが面白いが、決定的な事は日本の街並み自体がキレイ

になっているためだと思う。


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『息もできない Breathless』 90点

2010-11-12 18:16:42 | goo映画レビュー

息もできない Breathless

2008年/韓国

ネタバレ

女性の強さの謎

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 手首を切って自殺未遂をした父親のスンチョルへの輸血のために、それまで憎悪の対象でしかなかった父親に血を提供した後、主人公のサンフンは電話で高校生のヨニを漢江へ呼び出す。「父親を大切にしろよ」と言いながら泣き出すサンフンの言葉を、その直前に精神に異常をきたしている父親に包丁で殺されかけていたヨニはどのような思いで聞いたのか想像すらできないが、このそれぞれの父親に対する微妙な感情の齟齬が2人を抱きしめさせることを妨げたのだと思う。
 男性は2種類存在するのか、それとも端境期なのか? 暴力に安易に身を委ねて継承してしまうサンフンやヨンジェと、そのような彼らを上手く扱うマンシクやファンギュ。しかし『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(大森立嗣監督 2010年)でも見たようにやはり女性は強く、暴力を受けてもヨニは冷静さは忘れない。サンフンの甥のヒョンインの言うことはサンフンも聞くように、この女性の強さは‘弱さ’の中にこそあるのだろうか?
 傑作ではあっても過度の暴力シーンには辟易してしまうのだが、このような本物の‘ヤクザ映画’を見てしまうと、北野武監督の撮るヤクザ映画が、映画評論家のおすぎ氏が指摘するように‘ヤクザごっこ’にしか見えなくなってくる。


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恐るべき“子供たち”

2010-11-12 16:07:04 | Weblog

仙谷氏 「盗撮」発言、謝罪応ぜず(産経新聞) - goo ニュース
尖閣「極秘」資料撮影、仙谷氏「盗撮」呼ばわり(読売新聞) - goo ニュース
馬淵国交相は自発的辞任を=仙谷氏発言に批判相次ぐ―ビデオ流出で野党(時事通信) - goo ニュース
見ざる、聞かざる、言わざる?=衆院本会議での仙谷長官(時事通信) - goo ニュース

 中国漁船衝突のビデオ映像流出事件をめぐり、仙谷由人官房長官が記者会見で

「政治職と執行職のトップで責任の在り方は違う」として馬淵澄夫国土交通相は辞任

する必要はないけれど、鈴木久泰海上保安庁長官は辞任させるらしい。いわゆる

これが“政治主導”というもので、責任だけは官僚に担ってもらうシステムである。

ところでもうひとつの“映像流出事件”である、衆院予算委員会室という公の場で

仙谷由人が自ら広げていた中国漁船衝突事件の映像に関する“厳秘”資料を

“盗撮”されて読売新聞夕刊に掲載された問題は、代わりに責任を担ってくれる官僚

がいない以上、仙谷由人は自発的辞任をせざるを得ないであろうが、結局、仙石の

“厳秘”資料などはたいした“厳秘”ではなく、YouTubeに流出したビデオも最初から

公開していれば事件になどなっていない。つまり政府はそれほど重要ではない物を

あたかも重要物のように扱い必死になって抱えているのであるから、“政治ごっこ”を

しているにすぎないのである。


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