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 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』

2023-11-17 00:55:16 | goo映画レビュー

原題:『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』
監督:穐山茉由
脚本:坪田文
撮影:猪本雅三
出演:深川麻衣/松浦りょう/柳ゆり菜/猪塚健太/三宅亮輔/森高愛 /河井青葉/柳憂怜/井浦新
2023年/日本

揺るがない作風について

 穐山茉由監督の前作『シノノメ色の週末』はそれほど良いとは思わなかったが悪い作品でもなかったし、主演を務めたのが桜井玲香だったから、本作にもそれなりに期待して観に行ったのだが、ストーリーをあれこれ言う前にどえらい間違いを見つけてしまったので、誰も指摘しないであろうからここに記しておきたい。
 主人公の安希子はアイドルを卒業した後に、ライターとして生計を立てているのだが生活費を稼ぐことで精一杯で階段前で転んだことをきっかけに心療内科医を受診することになるのは2022年12月だったと思う。会社に行くことも難しくなり退社してフリーライターになるものの家賃を払うことも厳しくなった矢先に友人の児玉ヒカリの紹介で56歳の会社員のササポンの一軒家に同居することになるのである。
 ヒカリと友人の景子に29歳の誕生日祝いをしてもらったのは2023年3月14日だったと思う。飲み過ぎて気がついたら一軒家に戻っていたのであるが、安希子がササポンのいる居間に行くと、壁にかかっているカレンダーが2023年の9月になっているのである。これはタイムスリップものなのかと一瞬思ったのだが、本人たちがノーリアクションだったので、これはカレンダーが間違っているはずなのだが、こんな間違いが何故起こるのか不思議でならない。『愛にイナズマ』(石井裕也監督 2023年)の女性プロデューサーや助監督の言い分に説得力を与えてしまっている。
 その衝撃以外は『シノノメ色の週末』におじさんが加わっただけでストーリーにそれほど変化を感じなかったのが却って興味深くはある。


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/otocoto/entertainment/otocoto-otocoto_116744


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