MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『シークレット・アイズ』

2016-08-05 00:19:49 | goo映画レビュー

原題:『Secret in Their Eyes』
監督:ビリー・レイ
脚本:ビリー・レイ
撮影:ダニー・モダー
出演:キウェテル・イジョフォー/ジュリア・ロバーツ/ニコール・キッドマン/ディーン・ノリス
2015年/アメリカ

ポスターが示す「伏線」について

 本作の元となっているアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』(フアン・ホセ・カンパネラ監督 2009年)が傑作だっただけに、それを超えることはなかなか困難で、「ジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンの無駄遣い」という作品評は納得するしかない。
 主人公の元FBI捜査官であるレイ・カステンとかつてFBIで同僚だったジェス・コッブと地方検事補のクレア・スローンの「三角関係」が特別どうこうする訳でもなく、作品の性格上詳細に言及することは避けるが、一番気になった点はジェスが犯人を見つけるために座っていたカフェの壁に掛かっているポスターに1958年のロサンゼルス・ドジャースの「Obey The Rules(ルールに従え)」と書かれていたことなのだが、それがラストで明らかになるジェスが抱えていた「意志」の暗示だったのかたまたまだったのかはよく分からないのではあるが、『ブルックリン』(ジョン・クローリー監督 2015年)では創設から1957年まで拠点としていたニューヨークのドジャースについて語られており、「obey」とは本来そういう意味なのである。


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