MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『モガディシュ 脱出までの14日間』

2022-11-07 00:58:02 | goo映画レビュー

原題:『모가디슈』 英題:『Escape from Mogadishu』
監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン
撮影:チェ・ヨンファン
出演:キム・ユンソク/ホ・ジュノ/チョ・インソン/ク・ギョファン/キム・ソジン/チョン・マンシク
2021年/韓国

曖昧な国境について

 舞台は1990年のソマリアの首都のモガディシュで、当時、韓国と北朝鮮は国連加盟に向けてアフリカの国々に働きかけるためにいわゆるロビー活動をしていたのである。ところが内戦が始まったことでロビー活動どころではなくなり、最初に現地警察を調達できなかった北朝鮮の大使館が落城し、大使館員と家族たちは中国大使館へ向かう途中で、韓国大使館までたどり着き、何とかして保護してもらうのだが、保護する人数が多くなったとして韓国が雇っていた警察官がいなくなったために、北朝鮮はエジプトと、韓国はイタリアと交渉して脱出方法を模索するのである。
 韓国とイタリアの交渉が成立するものの、イタリアは北朝鮮の人々まで救うことに難を示すのだが、北朝鮮の人々が「転向」したという体で一緒のチャーター機に乗れるようになる。
 印象的なシーンを挙げるならば、冒頭でカン・テジン参事官と交渉していた現地のタクシー運転手が、誤解されて問答無用に反乱軍に銃殺されるのだが、これが内戦というものであろう。
 実話を基に非常に良くできたエンターテインメントだと思うのだが、ラストのイタリア大使館の兵士たちの行動は正しかったのだろうか? このような戦争状態の場合正しいも何もないのであるが、要するに不可侵の敷地がどこまでなのかということが気になったのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/moviewalker/entertainment/moviewalker-1078957


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