MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』

2020-08-27 00:59:59 | goo映画レビュー

原題:『Sniper: Assassin's End』
監督:カーレ・アンドリュース
脚本:オリバー・トンプソン
撮影:ステアリング・バンクロフト
出演:チャド・マイケル・コリンズ/秋元才加/トム・ベレンジャー/ライアン・ロビンズ
2020年/アメリカ

日本人をキャスティングした理由について

 まず最初に思うことはポスターのイメージがダサいということだが、本作は1993年に第一作目が公開された『山猫は眠らない(Sniper)』の8作目でそれなりに人気はあるらしい。しかしアメリカ本国では一作目は劇場公開されたものの、本作も含めてその後はDVDリリースで、要するにアメリカ版「Vシネマ」なのだが、その特有さを勘案するならばこの「ダサさ」は悪くないのだと思う。
 ところで内容なのだが、どうも登場人物たちの動きが緩く、あまり緊張感が感じられない。例えば、ラストにおいて主人公のブランドン・ベケットが敵陣に乗り込み、あっけなくドレイク・フェニックスに捕まってしまうのであるが、ベケットを捕まえたフェニックスがベケットを人質に逃走を計るもなかなか動かず、まるでフェニックスを遠方から銃で狙っているブランドンの父親のトーマス・ベケットに撃たれるのを待っているかのようなのである。
 秋元才加は好演していると思うが、秋元演じるユキ・ミフネ(レディ・デス)にブランドンを殺さずに生け捕りにして連れて行くと電話で伝えられた首謀者に「ステーキを生で提供するレストランがあるか?」と言われたユキの「私はロウ(raw =未処理の)の魚の方が好きだけど」というセリフを使いたいがために日本人をキャスティングした感じがしなくもない。


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