(『Standard Station (Red)』 Ed Ruscha 1966)
東京ステーションギャラリーで催されている「12 Rooms 12 Artists」で最高の収穫は
エド・ルーシェイ(Edward Ruscha)の存在を知ることができたことで、ルーシェイの作品は
アンディ・ウォ―ホル(Andy Warhol)やロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)の
作風のみならず、エドワード・ホッパー(Edward Hopper)の作品のような物悲しさも感じられて、
要するに20世紀のアメリカのモダン・アートの集大成のような作風なのである。
アメリカ人のエド・ルーシェイとイギリス人のデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)は
奇しくも同じ1937年生まれで、この2人が20世紀モダン・アートの最後の生き証人であろう。