MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『アクアマン/失われた王国』

2024-03-11 00:57:52 | goo映画レビュー

原題:『Aquaman and the Lost Kingdom』
監督:ジェームズ・ワン
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
撮影:ドン・バージェス
出演:ジェイソン・モモア/パトリック・ウィルソン/アンバー・ハード/ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/ニコール・キッドマン/ドルフ・ラングレン/ランドール・パーク/テムエラ・モリソン/ジョン・リス=デイビス
2023年/アメリカ

理想のリーダー像について

 主人公のアーサー・カリーはアトランティス帝国の元女王であるアトランナと人間の父との間に生まれたアトランティス帝国の半人間の王であるが、その特殊な出自故にメラとの間に生まれた自分の息子であるアーサーJr.には自分のような孤独を味わって欲しくはないという思いがある。
 アトランナにはオーム・マリウスという息子もいるのだが、オームはアトランナが女王の地位を得るための「口実」として生まれてきたことをオームは理解しており、つまりアーサーの異父兄弟のオームも孤独なのであるが、皮肉なことにアーサーの存在がオームをさらに孤立させ、「海の覇王(オーシャンマスター)」のオームと「アクアマン」のアーサーの対決が前作で描かれたのである。
 しかしアーサーはアトランティス帝国の王になるつもりはなく、そこでオームと和解し、そんな時に前作で父親のジェシーをアクアマンに殺されたブラックマンタがスティーヴン・シン博士の助けでブラック・トライデントという古代の武器を引っ提げ、さらにブラック・トライデントに宿るコーダックスに憑りつかれのだが、つまりブラックマンタはアトランティス帝国の初代国王のアトラン王の弟であるコーダックスに憑りつかれ、アトラン王の嫡子であるアーサーとオームとの代理戦争となるのである。
 兄弟の確執を経てからの和解と地球温暖化に対する警鐘を折り込んだ美しい画面で描写されるストーリーが秀逸ではないだろうか。
 X・アンバサダーズが手掛けた主題曲「ディープ・エンド」を和訳しておく。

「Deep End」 X Ambassadors 日本語訳

おまえの心の炎が燃え上がる時
俺は雲の隙間から光を放つだろう
おまえが友達を必要として
もしもおまえが潜水するか泳いだりするならば
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける
潜水しても泳いでも
俺はおまえを追いかける

圧力がかかっている状態で
誰もがおまえの一挙手一投足を見つめている
閉所恐怖症
未来を怖れ
おまえの一挙手一投足を怖れている

おまえはおまえ専用の地獄に嵌っている
俺はそこまで一人でおまえに会いに行く

おまえの心の炎が燃え上がる時
俺は雲の隙間から光を放つだろう
おまえが友達を必要として
もしもおまえが潜水するか泳いだりするならば
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける
潜水しても泳いでも
俺はおまえを追いかける

熱と戦い
何としてでも暗闇を焼き尽くそうと試みる
何としてでも
水中で前進し
俺たちは消えるまでその波に乗れるんだ
何としてでも

おまえはおまえ専用の地獄に嵌っている
俺はそこまで一人でおまえに会いに行く

おまえの心の炎が燃え上がる時
俺は雲の隙間から光を放つだろう
おまえが友達を必要として
もしもおまえが潜水するか泳いだりするならば
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける
潜水しても泳いでも
俺は一番端の最も深いところまでおまえを追いかける

X Ambassadors | Deep End - Official Music Video - Aquaman and the Lost Kingdom | WaterTower

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/moviewalker/entertainment/moviewalker-1177163


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする