原題:『Guy Ritchie's the Covenant』
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー/アイバン・アトキンソン/マーン・デイビス
撮影:エド・ワイルド
出演:ジェイク・ギレンホール/ダール・サリム/アントニー・スター/ジョニー・リー・ミラー/エミリー・ビーチャム/アントニー・スター
2023年/イギリス・スペイン
究極の「友情」について
2018年にアフガニスタンに派遣されたアメリカ陸軍のジョン・キンリー軍曹を主人公とたまたま軍曹が雇った通訳のアーメッドを中心に物語は進行するのだが、アメリカ軍の立場の場合、軍のオペレーション以上に現地の通訳者の優劣が戦況を決めてしまうという観点は蒙を啓かれた気がした。一度は救出されたキンリー軍曹が再びアフガニスタンに偽名で乗り込んで行ったのは、自分自身で救出したかったからだろうか? 本作がアメリカでヒットしていないのは、米軍が2021年8月にアフガニスタンから撤退したことで国民の関心が薄れつつあるからだろうか?
このような作品にありがちなのだが、いわゆる「ポリティカル・コレクトネス」で相手のアフガン兵士たちが簡単に殺され過ぎだという意見も理解できなくはないが、わざわざ原題に「ガイ・リッチーのコヴェナント」というタイトルまでつけているのだから、ここは素直に監督の演出の確かさを高く評価したいと思う。
エンドロールで流れたアレキサンダー(アレックス・エバート)の「トゥルース」を和訳しておく。
「Truth」 Alexander 日本語訳
真実は決して俺の影の部分を揺さぶらなかったもの
毎日真実は不意をついて俺を葛藤にもたらそうとしている
ペテン師と呼ばれることだけが俺を狼狽させるんだ
畜牛を囲むフェンスの背後まで
俺を連れ戻して欲しいんだ
おまえはレンズを作り出して
塹壕を掘り上げて
最前線に俺を連れて行くと
防衛手段も持たないまま
愚かな心と共に俺を置き去りにするが
おまえも無防備なのだから
もしもおまえが痛みに耐えられないのならば
おまえは感覚を失う
その時から
俺はちょっと変わった戦士に成長している
闇がやって来るのならば
おまえは心で受け入れろ
そうすればおまえの闇は輝き
俺の闇も輝き
俺は自分自身に信念を持つ
真実
俺は地平線に数え切れないほどのドアを見つける
おまえは死ぬ前に
どの未来を選ぶつもりなんだ?
俺は俺自身が密かに傷つけている秘密について
おまえに教えるつもりだ
この世のあらゆる小さな嘘は
分裂に所以を持つ
おまえは俺の恋人で
おまえは俺の友人だと言ってくれ
俺の顎を傾げ
俺の喉を切り裂き
俺の地で風呂に入ることで
俺のことを知るべきだ
全ては俺の秘密の外にある
俺の敵は全員俺の教師と化すだろう
何故ならば光に目が眩むならば
おまえのものと俺のものを分けようがないのだから
全てが輝くならば
おまえの闇は輝き
俺の闇も輝き
俺は自分自身に信念を持つ
真実
俺はただ愛するだけ
俺はただ愛そうと努力している
俺が努力していることは愛することだけなんだ
俺はただ愛するだけ
俺はただ愛そうと努力している
俺は神に誓う
俺が努力していることは愛することだけだと
俺はただ一人で愛するだけ
俺は愛だけを感じている
そんなものは愛ではないとおまえは言う
そんなものは愛ではないと
(俺はただ愛するだけ)
でも俺はただ愛するだけ
俺はいまだに愛するだけ
俺は神に誓う
俺はただ愛するだけ
俺は愛そうと努力している
俺はただ愛するだけ
俺はただ愛そうと努力している
俺は神に誓う
俺は愛する努力以外になにもしていない
そんなものは愛ではないとおまえは言う
そんなものは愛ではないと
でも俺はただ真実を愛しているだけなんだ
Alexander (Alex Ebert) - Truth
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