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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『キングコング:髑髏島の巨神』

2017-03-30 01:49:45 | goo映画レビュー

原題:『Kong: Skull Island』
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
脚本:ダン・ギルロイ/マックス・ボレンスタイン/デレク・コノリー
撮影:ラリー・フォン
出演:トム・ヒドルストン/サミュエル・L・ジャクソン/ジョン・グッドマン/ブリー・ラーソン
2017年/アメリカ

「類似」を有効利用する作品について

 アメリカ空軍の兵士であるハンク・マーロウが飛行機の墜落が原因でパラシュートで髑髏島に降り立ったのは1944年で、ハンクが熱烈に応援していたシカゴ・カブス(Chicago Cubs)が優勝したのは翌年の1945年であるため、ハンクは知らないはずである。
 時は流れヴェトナム戦争末期の1973年、パリ協定が1月に結ばれアメリカ軍は3月まで撤退を完了しているのだが、その最中髑髏島へ調査に入った遠征隊がハンクを発見し、ハンクは何とか帰郷できた際に、家に着いた時に乗っていた車が「シカゴ・カブ(Chicago Cab)」というところが洒落ている。
 ハンクはリビングでカブスの試合を喜んで観ているのは、1973年のナショナルリーグ東地区でカブスは前半は首位だったからであろうが、後半になって負けが混んで5位に終わったのである。これがハンクの人生の雲行きの怪しさを暗示しているのかどうかは続編を観なければ分からない。
 ところでプレストン・パッカード中佐(サミュエル・L・ジャクソン)が何故あれほどコングを倒すことに拘りを見せたのか勘案するならば、「類似」による近親憎悪だったように思う。


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