原題:『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』
監督:ウシロシンジ/横井健司
脚本:日野晃博/加藤陽一
出演:南出凌嘉/山﨑賢人/斉藤工/武井咲/遠藤憲一/浜辺美波/黒島結菜/澤部佑/渡辺優奈
2016年/日本
アニメーションの「役割」について
アニメーションと実写を組み合わせるというアイデアは悪くはないのであるが、本作のキーパーソンとなる木霊文花(カナミ)が事故で怪我をしたことでバレリーナになる夢を諦めきれず、彼女の気持ちにつけ込んだホゲホエールやクジラマンにカナミは操られるようになる際に、アニメと「毛穴世界」と呼ばれる実写の部分が上手く使い分けられていないように思う。つまり現実を受け入れたくないカナミがアニメの世界に逃れて現実で負傷した事実を無くすようにするための役割としてアニメーションの世界が存在するはずなのである。
本作で実写に変わる時に、女の子はみんな可愛いのに、男の子たちが不細工になってしまうところが物悲しいのだが、本作や去年末の『ダウンタウンの大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけない名探偵24時』で見せる斉藤工のキャラが崩壊寸前なのが気になる。