原題:『Knock Knock』
監督:イーライ・ロス
脚本:イーライ・ロス/ギレルモ・アモエド/ニコラス・ロペス
撮影:アントニオ・クエルシア
出演:キアヌ・リーブス/ロレンツァ・イッツォ/アナ・デ・アルマス/コリーン・キャンプ
2015年/アメリカ
「ノック・ノック」と「ジョーク」の狭間の恐怖について
キアヌ・リーブスが主演した前作『ジョン・ウィック』(チャド・スタエルスキー監督 2014年)が「ヤリまくり」の主人公だったことを思えば、本作は「ヤラれまくり」の主人公という対照性が、計算されたものかどうかはともかくとして面白い。
主人公のエヴァン・ウェバーの妻のカレンは売れている現代美術家なのであるが、彼らの家を訪れたジェネシスとベルが彼女の作品に落書きをしても、カレンの助手のルイスが気にするほど気にならない理由は、モダンアートというものはそのような「悪意」も糧にするものだからだと思う。
かつてDJとして活躍していたエヴァンがレコードプレイヤ―で流していた曲にチリ出身のフランシスカ・ヴァレンズエラ(Francisca Valenzuela)の「Prenderemos Fuego al Cielo」があり、良い曲だったのでここに和訳しておきたい。
「Prenderemos Fuego al Cielo」 Francisca Valenzuela 日本語訳
あなたにここにいて欲しいけれど
私はあなたを自由にする
私はあなたを自由にする
それが来るのを私は見た
私にとってあなたはもったいない人だった
それが来るのを私は見た
あなたがやって来て私に触れたことに
私は気がつかなかった
まるでこのように人生が私たちを引き離すのね
さようなら
天に火を放とう
あなたのように私の瞳は輝かない
例えあなたが空高く去っていっても
私の上にあるものはあなたの上にあるものと同じもの
私を輝かせて、私を助けて
何だって起こる可能性はある
私を呼んで
私たちが再び出会うことを祈って欲しい
私はあなたのことを知らない
もしも私があなたのことを知らないならば
どうすればあなたが私を解放するように導けるというの
眠れずに感覚も失い
それは恐れをなさない渇望以上
私があなたのことを何も知らないから
やって来て私に触れたことに
私たちは気がつかなかった
まるでこのように人生が私たちを引き離すのね
さようなら
私たちは天に火を放とう
あなたのように誰も私の瞳を輝かせてくれない
例えあなたが空高く去っていっても
私の上にあるものはあなたの上にあるものと同じもの
私を輝かせて、私を助けて
何だって起こる可能性はある
私を呼んで
私たちが再び出会うことを祈って欲しい
天に火を放とう
あなたのように私の瞳は輝かない
例えあなたが空高く去っていっても
私の上にあるものはあなたの上にあるものと同じもの
私を輝かせて、私を助けて
何だって起こる可能性はある
私を呼んで
私たちが再び出会うことを祈って欲しい
天に火を放とう
天に火を放とう