自民党の麻生太郎副総理兼財務相の相変わらずの戯言である。「90歳になって老後が心配とか、
わけの分かんないこと言っている人がこないだテレビに出てた。オイいつまで生きてるつもりだよ
と思いながら見てました」と語り、自らの祖母が91歳まで元気だったことに言及した後、「カネは
一切息子や孫が払うものと思って、使いたい放題使ってましたけど、ばあさんになったら、ああいう
具合にやれるんだなと思いながら眺めてました」と語り、貯蓄より消費が重要として「さらに
ためてどうするんです? 金は使って回さないとどうにもならない」と言い放ったらしい。
それは91歳まで病気もせずに元気で裕福に生きられる人はいいけれど、そういう人ばかりが
生きているわけではなく、75歳になっても生活環境の違う他人に対する想像力が持てない人が
日本の経済を司っているところが景気が上向かない要因だと勘繰られても仕方がない。
このようにとかく政治のトップに立つ人間がバカなのは、結局のところ有権者がバカなのだと
いうことはあるとしても、東京都知事に関するならば、東京は地方出身者の集まりで、最終的には
田舎に帰るのだから、都知事選挙は「ふざけ半分」で投票しているということが無いことは無い。
それにしても小物のバカは排除できても大物のバカがいまだにのうのうと生き残っている事態は
深刻で、ここにテレビという「マネーモンスター」の限界を感じる。