MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』

2014-09-26 15:24:52 | goo映画レビュー

原題:『Mitt liv som hund
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ラッセ・ハルストレム/レイダル・イェンソン/ブラッセ・ブレンストレム
    ペール・ベルイルンド
撮影:イェリエン・ペルション
出演:アントン・グランセリウス/マンフレド・セルネル/アンキ・リデン
1985年/スウェーデン

「転落」から「帰還」を目指す主人公について

 主人公の12歳のイングマルは絶えずスプートニク2号に乗せられて地球最初の宇宙旅行生物になったライカ犬のことを考えている。ライカ犬の不幸は人工衛星に乗せられたことではなく、無事に帰還できなかったことにあるはずで、だからイングマル自身は無事に地球に「帰還」するように試みるものの、例えば、家の屋根からの最初の飛行実験は宇宙船が途中で止まってしまい、「原始の母」の彫像のモデルになっているベリットの裸を見たいがために彫刻家の家の屋根に登り、屋根のガラス窓越しに覗こうとしたイングマルはガラス窓が壊れてしまい転落してしまう。
 あるいはサガとのボクシングの試合で犬と化したイングマルは殴られた勢いで納屋の藁の上に転落してしまったりするのであるが、ラストの再度の飛行実験でイングマルたちは泥水の中ではあったけれど無事に地球に帰還することができるのである。


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