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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ゴジラvsデストロイア』

2014-09-10 00:07:54 | goo映画レビュー

原題:『ゴジラvsデストロイア』
監督: 大河原孝夫(本編)/川北紘一(特技)
脚本: 大森一樹
撮影:関口芳則(本編)/江口憲一(特技)大根田俊光(特技)
出演:辰巳琢郎/石野陽子/林泰文/小高恵美/大沢さやか/村田雄浩/上田耕一
1995年/日本

特撮映画の集大成の作品について

 シリーズ第1作『ゴジラ』(本多猪四郎監督 1954年)の設定を忠実に守って書かれている大森一樹のシナリオが素晴らしい。芹沢大助博士がゴジラを倒す際に使用したオキシジェン・デストロイヤーにより三葉虫に似た甲殻類の一種が異常進化して怪獣「デストロイア」に変身するというストーリー展開は、かつて人類が水爆実験によって太古の怪獣「ゴジラ」を目覚めさせたという同じ過ちを繰り返すという皮肉が込められている。
 その「デストロイア」は微小体・クロール体・幼体・集合体・飛行体・完全体と進化していき、その成長に合わせて対戦方法が変わっていくところも工夫が見られるのであるが、警視庁の対ゲリラ特殊部隊SUMPと幼体が戦うシーンは、ゴジラ映画というよりもウルトラマン映画を観ているようで、そうなるとBGMとして使用されている伊福部昭のマーチに違和感があり、ここは冬木透の楽曲が相応しかったように思う。


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