MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ウォルト・ディズニーの約束』

2014-04-16 22:58:54 | goo映画レビュー

原題:『Saving Mr. Banks』
監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:ケリー・マーセル/スー・スミス
撮影:ジョン・シュワルツマン
出演:エマ・トンプソン/トム・ハンクス/ポール・ジアマッティ/ジェイソン・シュワルツマン
2013年/アメリカ・イギリス・オーストラリア

『メリー・ポピンズ』の続編が製作されなかった理由について

 『メリー・ポピンズ』に関して原作者のP.L.トラヴァースと製作者のウォルト・ディズニーたちと認識がズレていたように思う。トラヴァースが「アニメ化」を頑なに拒む理由は、『メリー・ポピンズ』の作風とは大きく異なる原作者の過酷なバックグラウンドを抱えた真剣な思いである。だからトラヴァースは例えば、「Responsible(責任がある)」などの単語だけでフラッシュバックして昔を思い出し、ウォルトを初め、ドン・ダグラディやシャーマン兄弟たちが軽いノリでおどけてみせることが許せないのである。
 その対立の「緩衝剤」として専属ドライバーのラルフの存在を見逃してはならない。車イスを必要とする娘の世話をしているラルフは、アルコール依存症の父親の世話をしていたトラヴァースと似たような境遇に甘んじ、お互いを理解するきっかけを作り、その後、ウォルトがイギリスまでトラヴァースを訪ねた際に、面会できた要因の一つなったことは間違いないであろう。
 しかしトラヴァースの意に反して『メリー・ポピンズ』にはアニメーションが含まれていた。チャイニーズ・シアターの試写会で、ウォルトに泣いている理由を問われたトラヴァースは「アニメがあるから」と答える。最初、これは作品に感動したトラヴァースの照れ隠しかと思われたが、大ヒットした『メリー・ポピンズ』の続編が製作されなかったところをみると、トラヴァースは本気で怒っていたのである。


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数字を数えられない科学者

2014-04-16 00:05:07 | Weblog

STAP細胞 小保方氏「複数回、再現性を確認」 「200回成功」実験の一部(産経新聞) - goo ニュース
小保方氏、再現の第三者「理研も認識」…200回超作製も改めて協調(産経新聞) - goo ニュース

 詳細な数字まで正確を期さなければならないということは無いとしても、それはあくまでも

記者会見の時に限るわけで、今回文書を通じて、「平成23年9月頃までに100回以上、

それ以降に100回以上それぞれSTAP細胞を作製したと主張していたが、これらは

実験の前半部分で、後半部分は『複数回確認した』」という説明がおかしい理由は、

実験の前半部分はかなり成功していたが、後半はそれほどでもなかったという事ではなく、

実験に成功しているのであれば、成功したまでの経緯は全てノートに記しているはずで、

成功した回数が「100回以上」とか「複数回」などとアバウトになるわけがないのである。


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