MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『世にも怪奇な物語』 80点

2012-06-26 23:51:03 | goo映画レビュー

世にも怪奇な物語

1967年/フランス

ネタバレ

怪奇の中の‘教訓’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 エドガー・アラン・ポーの3つの短編によるオムニバスであるが、今となってはホラー映画というよりも寓話のように見える。ロジェ・ヴァディム監督の「黒馬の哭く館(メッツェンゲルシュタイン)」はメッツェンゲルシュタイン伯爵家の令嬢のフレデリックが22歳の若さで、莫大な財産を相続したおかげで何でも思い通りに振舞っていたのであるが、ベルリフォジング男爵家のウィルヘルムだけはフレデリックの誘いに乗らず、馬と会話ができると公言するほど馬ばかりに夢中になっていたために、ある日、召使のユーグに命じてウィルヘルムの馬小屋に火を放つ。馬が死ねば自分の誘いに乗るだろうと企んだフレデリックだったが、愛馬を救うために炎の中を助けに入ったウィルヘルムも焼死してしまう。残ったのはウィルヘルムの馬小屋から逃げてきたらしい黒馬だけだった。その日からフレデリックはまるでウィルヘルムの代役のように毎日その黒馬に乗るようになり、もはや馬から下りることができなくなる。織物師に修理させた、フレデリックの部屋の壁かけの馬の眼は真っ赤になっていた。
 愛する男の代わりを馬に担わせるフェティシズムによる狂気が扱われているのであるが、ルイ・マル監督の「影を殺した男(ウィリアム・ウィルソン)」の主人公でサディスティックで冷酷で狡猾なウィリアム・ウィルソンが陥る‘罠’は彼が悪事を働くたびに同姓同名でうりふたつの男が現れ邪魔をする、彼の心の中にわずかであれ宿る‘良心’によって自殺に追い込まれるという皮肉である。
 フェデリコ・フェリーニ監督の「悪魔の首飾り(悪魔に首を賭けるな)」の主人公であるトビー・ダミットはいまではしがないイギリスの俳優であるのだが、イタリアから新車のフェラーリを報酬に映画出演の話が来たために、イタリアへ向かったまではいいものの、何故かイタリアのある賞の受賞式にゲストとして出席して賞までもらってスピーチまでさせられる。実はダミットは俳優という職業に飽きていたのであるが、まるで周囲の人間たちはダミットに強要するかのように俳優としての彼を称える。居たたまれなくなったダミットはプレゼントされたフェラーリに飛び乗り、ローマに向かうのであるが、いくらフェラーリを走らせてもチネチッタから出られない。唯一ローマに通じている橋は工事中だった。それでも構わずにフェラーリの走りの勢いで橋の向こう側に越えようと試みたダミットだったが、彼はロープに首を絡ませて斬首されたように死んでしまう。それはダミットには俳優以外に生きる術がなく、‘映画都市’から出てしまっては死んだも同然という比喩なのであろう。
 しかし一番の‘怪奇’シーンを選べというのならば、「影を殺した男(ウィリアム・ウィルソン)」において投身自殺したウィリアム・ウィルソンを演じたアラン・ドロンの開いた右目がほんのわずかに瞬きをしたことである。もちろん演出上のことだとは思うのだが。


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石原慎太郎の嫉妬

2012-06-26 00:08:46 | Weblog

率直に言って小沢氏は大嫌い…維新塾で石原知事(読売新聞) - goo ニュース
石原知事、小沢氏は「何やるのか、さっぱり…」(読売新聞) - goo ニュース

 石原慎太郎東京都知事は23日の講演において、「率直に言って小沢氏は大嫌いだ。党を

つくっては壊し、またつくった」と否定し「『消費税を上げる前にやる事がある』と言っているが、

何をやるのかさっぱり出てこない」と言っているが、党を壊せるということは作れるだけの人望

はあるという事で、石原の場合は橋下徹がいたからようやく新党を立ち上げられたという有様

である。その上、石原は自由民主党在籍時代にはかろうじて50歳で運輸大臣に就任できた

けれども、小沢一郎は43歳で自治大臣なった後、47歳で党幹事長に就任したから、

政治家としての力量の違いは明白で、その頃から石原は小沢に嫉妬があったんだろうね


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