東京タワー
2004年/日本
赤の誘惑
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
「東京タワー」というタイトルの本作は、もちろん様々な角度から東京タワーが映し出されるのであるが、私たちが東京タワーと聞いて思い浮かべることを改めて考えてみるならば、本作の意外な奥深さが見えてくるように思う。東京スカイツリーが出来るまでは自立式鉄塔として日本一の高さを誇っていた日本電波塔のもう一つの特徴は、その赤さである。
熟女好きなのか、あるいはマザコンなのかは定かではないが、松本潤が演じる大原耕二は高校生の頃から年上の女性に手を出しており、同級生の吉田の母親に手を出してしまい、さらに悪いことにその現場を吉田本人に目撃されてしまう。吉田は掴んでいた赤いトマトを2人に向かって投げつけるのであるが、まだ‘大人’ではなかった吉田の放ったトマトは窓ガラスにぶつかって、2人に当たることはなかった。しかし数年後、大人になった吉田が、再び大原の前に現れると今度は赤いビリヤードの玉を吉田に向かって投げ、玉は見事に大原の頭に当たり恨みを晴らすことになる。そんなことに懲りることもなく大原は年上の人妻の川野喜美子と付き合っている。今度は失敗しないようにと大原はフラメンコの発表会場で赤いバラの花束を喜美子に贈るのであるが、なんと喜美子は赤いクルマで追いかけてきて、大原が運転しているクルマにぶつけて破損させてしまう。情熱の赤のぶつけ合いは結果的に2人の関係を終わらせてしまうのである。
他方、岡田准一が演じる小島透も人妻の浅野詩史と付き合っており、東京タワーを見つめあうことが2人の愛の証しとして機能するのであるが、詩史の夫にも自分の母親にもばれてしまった小島はパリに留学させられてしまう。詩史がパリまで赴いて2人が結ばれることになった理由を赤という色から勘案するならば、東京タワーに代わって2人の前に立っていたエッフェル塔の色が、茶褐色であり、‘赤い’情熱が冷めても2人の愛が確認できたからなのであろう。
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森本敏拓殖大学教授を防衛大臣に起用したことは本当に意外だった。“安全保障の素人”
を自認していた一川保夫に、逆に誰もが認める“安全保障のド素人”の田中直紀という
防衛大臣の抜擢の流れから判断するならば、民主党は敢えて“素人”を防衛大臣に据える
ことで、万が一の失言や無能の口実や役立てる狙いがあったと思ったからであるが、今回は
“安全保障の専門家”であるのだから、逃げ口上は使えなくなる。そうなると例えば今回の
森本防衛相の、米新型輸送機MV22オスプレイが起こした墜落事故の詳しい原因究明が
間に合わなくても、同機を沖縄へ配備する可能性の言及に対して、専門家の判断である
以上、根拠があると見做されてしまい、問題になっても取り消すことが出来なくなるのである。