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「ソイヤ!!こち亀お江戸だいすきBOOK」秋本治/川富士立夏

2011年04月23日 17時15分51秒 | 読書(エッセイ&コラム)


「ソイヤ!!こち亀お江戸だいすきBOOK」秋本治/川富士立夏

別に、私は「こち亀」ファンではない。
川富士立夏さんが書かれている、『お江戸入門書』なので読んだ。
即ち、川富士立夏=高田郁さん、である。(皆さん、知ってた?)
お江戸についてのトリビアが語られる。

(P34)
『九尺二間に過ぎたるものは、紅のついたる火吹き竹』
『火吹き竹』というのは、かまどの火を起こすための道具で、台所仕事の必需品さ。その火吹き竹に紅がついている、ということは使っているのは紅の似合う若い女性。つまりさきほどの唄は、狭くて貧しい裏長屋に暮らす独り身の男のところへ嫁に来てくれる女など滅多にいない、もし嫁いできてくれるなら、何て珍しい、うらやましいな、という哀しい男心を読んだ唄なわけさ。


(P132)
御輿を担ぐ時のかけ声には「わっしょい」派と「そいや(せいや)」派がある、とよく言われるけれど、江戸時代からあったのは「わっしょい」の方。「和して背負う」が変化して「わっしょい」になったそうだ。

(P140)
江戸時代の女性の性質を表現した言葉が紹介される。
①きゃん=さっぱりと陽気
②おちゃっぴい=おませな跳ねっかえり
③おてんば=自由活発


(P150-151)
白菜は、江戸時代からあるように誤解されることも多いけれど、日本に入ってきたのは明治になってからだよ。たとえば、時代劇でお百姓さんが白菜を荷台に乗せて運んでいるシーンなんかが出て来たら、随分お粗末な時代考証だ、と笑われる。

江戸各地で採れた野菜について。
千住=ねぎ
亀戸=大根
小松川=小松菜
駒込=茄子
目黒=筍
品川=蕪
早稲田=茗荷
本所=瓜

谷中=生姜

・・・ずいぶん、いろんな野菜が採れた事が分かる。
ある意味、江戸時代の方がずっと豊かだった、と言える。
(遠洋漁業に出なくても、魚は捕れたし)
少なくとも、エコに関しては、江戸時代の圧勝、である。

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