【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「大奥づとめ」永井紗耶子

2018年08月28日 20時15分13秒 | 読書(歴史/時代)

「大奥づとめ」永井紗耶子

この著者の作品を読むのは初めて。
驚いた。
普通に面白いじゃないか!
大した実力だと思う。
今後要チェックと感じた。

P7
物を知らぬ私にとっては、上様の御目に留まり、御手付きになり、いずれは子を産んで側室となることと思っておりました。
 しかし、大奥の内側に入ってみますと、その考えは何やら違っていたのではないかと思うようになりました。何せ、数百もいる女たちの中で、御側室はほんの一部。それ以外の女たちの方が多いのです。

【感想】
「くれなゐの女」の夕顔さんがいい味を出している。
夕顔は名前をお正と改め御三の間に昇進。
再び「ちょぼくれの女」で登場し舞を披露する。

【ネット上の紹介】
女の道は、つとめをきわめることなり―。己を磨きたて、美しく着飾り、上様の目にとまって寵愛を受け、子を授かる―。それこそが本望とされてきた大奥。だが、「汚れたかた」と呼ばれたお手つきとは対照的に、色恋はそっちのけで、仕事に生きた「お清」がいた。着物の善し悪しもわからぬまま、衣装係を命じられた女。苦にしていた巨体を役立てる職を見つけた女。文書係から代表役へと、出世街道を目指す女。大奥に“就職”した女たちの情熱と苦楽を描く連作時代短編集。
この記事についてブログを書く
« 「西遊妖猿伝」(5)諸星大二郎 | トップ | 「神に守られた島」中脇初枝 »

読書(歴史/時代)」カテゴリの最新記事