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「今日を刻む時計」宇江佐真理

2019年01月06日 20時56分42秒 | 読書(歴史/時代)


「今日を刻む時計」宇江佐真理

シリーズ9作目。
物語が大きく動いた。
てけてけも登場して、魅力も増した。
内容は、実際読んでみて。

P259
「てけてけはてんけ(天気)の転じた言葉だそうなんです。呪文のようにてけてけと唱えるのは邪気を払う効果あるとか」

【著者あとがりより】
P341
「今日を刻む時計」を書き上げた辺りから、実は私に心境の変化がございました。それは何が何でも最終回を書かなくてもよいのではないかということです。

P342
私が近頃手に取るものは、田中小実昌さんや深沢七郎さんの作品です。

P344
行ける所まで行って、そこで私がお陀仏となっても、それはそれでいいではありませんか。そう思えるほど私も大人になったのです。それを踏まえて、どうぞ「今日を刻む時計」をお読みいただければ幸いに存じます。

【ネット上の紹介】
江戸の大火で住み慣れた家を失ってから十年。伊三次とお文は新たに女の子を授かっていた。ささやかな幸せをかみしめながら暮らすふたりの気がかりは、絵師の修業のために家を離れた息子の伊与太と、二十七にもなって独り身のままでいる不破龍之進の行く末。龍之進は勤めにも身が入らず、料理茶屋に入り浸っているという…。