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「ザ、コラム 2006-2014」小田嶋隆

2016年12月12日 21時16分20秒 | 読書(エッセイ&コラム)


「ザ、コラム 2006-2014」小田嶋隆

ソフトバンクの「週刊ビジスタニュース」メールマガジンに連載されていた
「大日本観察」というコラムを中心に、書籍化されていない作品を集めてある。

P67
いじめは、単なる暴力ではない。よくある子供同士の軋轢というだけのものでもない。いじめの最も顕著かつ深刻な特徴は、それが、「集団が個人に対して発動する暴力」だという点だ。しかも、ここで言う「集団」は、必ずしも、集団内の個々の成員1人1人を意味していない。むしろ、「場の空気」といった感じの、非人格的な、責任の曖昧な「雰囲気」が、暴力を主導しているところに、この社会的病理の不気味さがある。つまり、いじめをドライブしているのは、いじめっ子本人たちの個人的な意志ではなくて、むしろ、「尻馬に乗る」「空気を読む」「場から浮かないために皆がやっていることに同調する」といった、わたくしども日本人に特有な「横並び意識」そのものであったりするのだ。

【ネット上の紹介】
政治家たちの失言・スキャンダル、スポーツ・芸能界のゴシップ、メディアの機能不全まで、世の気になる出来事に対して常に辛辣で的確なツッコミを入れ続けるコラム界の至宝・小田嶋隆。多くの物書きからリスペクトを受ける「コラムニスト中のコラムニスト」が、この凡そ十年間に手がけた数多のコラムの中から、自らの手で選りすぐった超偏愛的ブライテストコラム集。ノイズまみれの世界に燦然と輝くコラムの金字塔にして永久保存版!
[目次]
1 Paint It,Black(天国への団塊
偽装ツッパリ層消滅の副作用について ほか)
2 Helter Skelter(日本語の短兵化傾向について
ウォークマンと私の30年 ほか)
3 Walk on the Wild Side(「アベノミクス」の勝利
荒川にカンガルーがいた頃 ほか)
4 Take It Easy(浦和をビッグクラブと呼ぶ日
松田直樹選手に寄せて ほか)