米国中間選挙やカリフォルニアでマリファナを合法とするかって投票などのおもろいニュースが最近多いですね。
でも今日のWSJを一番賑わしていたのはFRBによる量的緩和、QE2だったと思います。
水曜日にFRBが6000億ドルに及ぶ米国債を八ヶ月かけて買い上げる計画を発表したんですがそれです。
日銀も週明けに包括緩和の一環としての国債買入を開始するとか。
今日は金融政策がどのようにして経済に影響を与えるのか、それについて整理しまとめておきたいと思います。
○伝統的金利チャンネル
-金利効果
金融緩和により実質金利が下がる
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-名目金利ゼロ時の緩和
金融緩和により期待物価水準が上がる
↓
期待インフレ率が上がる
↓
実質金利=名目金利ー期待インフレ率なので実質金利が下がる
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
○その他の資産価格チャンネル
-経常収支への為替効果
金融緩和により実質金利が下がる
↓
自国通貨建ての投資に魅力がなくなる
↓
自国通貨が安くなる
↓
価格が安くなり自国の輸出品に競争力がつく
↓
経常収支が上がる
↓
総需要が増える
-トービンのq理論
金融緩和により貨幣需要以上に現金が増える
↓
必要ない現金を使い、株も買うので株価が上がる
↓
トービンのqは企業の市場価値と資本の買い替えコストの割合なので、トービンのqは上がる
↓
トービンのqが上がると企業は投資しやすくなるので投資が増える
↓
総需要が増える
-Wealth効果
金融緩和により前述の通り株価が上がる
↓
株価が上がり個人の資産が増えたように、豊かになったように感じる
↓
消費するようになる
↓
総需要が増える
○信用からの観点
-銀行融資チャンネル
金融緩和により銀行の準備金と預金が増える
↓
融資可能な額、ローンが増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-バランスシートチャンネル
金融緩和により株価が上がる
↓
企業の価値が上がる
↓
逆選択、モラルハザードの問題が少なくなる
↓
融資が増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-キャッシュフローチャンネル
金融緩和により金利が下がる
↓
企業のキャッシュフローが上がる
↓
逆選択、モラルハザードの問題が少なくなる
↓
融資が増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-予期せぬ物価水準チャンネル
金融緩和により予期せず物価水準が上がる
↓
企業の価値が上がる
↓
逆選択、モラルハザードの問題が少なくなる
↓
融資が増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
とまぁ金融政策はいろいろな経路から経済に影響を与えるので、金利がゼロだからといってまったく金融政策に意味がなくなるわけではないんですね。
ただ今回のFRBの動きには効果も不明確、リスクも不明確とゆうことで反対論も根強いです。
一方で日銀は様々な金融資産の買入をしてマーケットへ直に金を注いでいく感じで、これはむしろ金融政策とゆうより財政政策の性格を持つものです。
どうでもいんですが日銀との面接で「こうやって中央銀行が市場にどんどん介入する傾向についてどう思う?」と聞かれました。
おれはしょせん本命へのつなぎなんだろとは分かってましたがマジメに「結果を見なければ判断は下せないし個人としてはやはり市場の機能に期待したい。が日銀はどこもやってないことをやってるとゆう意味で世界の先駆者だ」みたいに答えました。
あのハナから採用する気ない感じは面接ってより日銀のイメージ調査みたいな感じでしたね笑
でも今日のWSJを一番賑わしていたのはFRBによる量的緩和、QE2だったと思います。
水曜日にFRBが6000億ドルに及ぶ米国債を八ヶ月かけて買い上げる計画を発表したんですがそれです。
日銀も週明けに包括緩和の一環としての国債買入を開始するとか。
今日は金融政策がどのようにして経済に影響を与えるのか、それについて整理しまとめておきたいと思います。
○伝統的金利チャンネル
-金利効果
金融緩和により実質金利が下がる
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-名目金利ゼロ時の緩和
金融緩和により期待物価水準が上がる
↓
期待インフレ率が上がる
↓
実質金利=名目金利ー期待インフレ率なので実質金利が下がる
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
○その他の資産価格チャンネル
-経常収支への為替効果
金融緩和により実質金利が下がる
↓
自国通貨建ての投資に魅力がなくなる
↓
自国通貨が安くなる
↓
価格が安くなり自国の輸出品に競争力がつく
↓
経常収支が上がる
↓
総需要が増える
-トービンのq理論
金融緩和により貨幣需要以上に現金が増える
↓
必要ない現金を使い、株も買うので株価が上がる
↓
トービンのqは企業の市場価値と資本の買い替えコストの割合なので、トービンのqは上がる
↓
トービンのqが上がると企業は投資しやすくなるので投資が増える
↓
総需要が増える
-Wealth効果
金融緩和により前述の通り株価が上がる
↓
株価が上がり個人の資産が増えたように、豊かになったように感じる
↓
消費するようになる
↓
総需要が増える
○信用からの観点
-銀行融資チャンネル
金融緩和により銀行の準備金と預金が増える
↓
融資可能な額、ローンが増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-バランスシートチャンネル
金融緩和により株価が上がる
↓
企業の価値が上がる
↓
逆選択、モラルハザードの問題が少なくなる
↓
融資が増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-キャッシュフローチャンネル
金融緩和により金利が下がる
↓
企業のキャッシュフローが上がる
↓
逆選択、モラルハザードの問題が少なくなる
↓
融資が増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
-予期せぬ物価水準チャンネル
金融緩和により予期せず物価水準が上がる
↓
企業の価値が上がる
↓
逆選択、モラルハザードの問題が少なくなる
↓
融資が増える
↓
投資が増える
↓
総需要が増える
とまぁ金融政策はいろいろな経路から経済に影響を与えるので、金利がゼロだからといってまったく金融政策に意味がなくなるわけではないんですね。
ただ今回のFRBの動きには効果も不明確、リスクも不明確とゆうことで反対論も根強いです。
一方で日銀は様々な金融資産の買入をしてマーケットへ直に金を注いでいく感じで、これはむしろ金融政策とゆうより財政政策の性格を持つものです。
どうでもいんですが日銀との面接で「こうやって中央銀行が市場にどんどん介入する傾向についてどう思う?」と聞かれました。
おれはしょせん本命へのつなぎなんだろとは分かってましたがマジメに「結果を見なければ判断は下せないし個人としてはやはり市場の機能に期待したい。が日銀はどこもやってないことをやってるとゆう意味で世界の先駆者だ」みたいに答えました。
あのハナから採用する気ない感じは面接ってより日銀のイメージ調査みたいな感じでしたね笑