ひとりごつ

ラヴ・ピース・フリーダム

米国学部留学のpro&conリスト

2010-12-21 00:22:08 | 学校の話
帰郷しました。


卒業はほぼ確定、証書は実家に郵送してもらいます。

卒業式は四月と八月にしかなく、おれはその頃は江田島でヒイヒイ言ってる予定なので出れそうにありません。

でもガウンは着たかったのでご存知の通り借りて写真撮りました。


四年と四ヶ月の留学生活。

防大受験に失敗し進路についてある知人に相談したときに「たけ坊君には米国があってるよ」の一言をもらってから全てが始まりました。

高校の担任やその他社会人の方々に反対もされたんですが、結局は彼の言った通り米国の風土はおれの肌に合っていました。

家族や長く親しんだ友人を離れ外国語でかんかんがくがくの異文化生活、それなりに過酷だったんですけど楽しかったです。



それで今日はいるかわからん後進のために米国学部留学のメリットとデメリットについてまとめときます。

日本の大学は一回したお邪魔したことないので比較できないし感覚的な話も多いですが。

○ メリット
・ 学費を安く済ませられる
おれはなんだかんだ減らされながらも奨学金を出してもらってたので語学学校も含めて日本の国公立文系の半分くらいの学費で済みました。
ハーバードなんかは両親の所得が一定以下だと無条件でフリーです。

・ 早く卒業できる
休みもちゃんと取りながらおれが大学に通ったのは三年間。
やることさえやれば早く修了、卒業できます。

・ 英語力伸びる
こっちに来たからって伸びない人もたくさんいますが、こっちにいたほうが伸びるのは間違いないと思います。

・ 自由やら人権やら民主主義について意識する機会が多い
いろいろ考えさせられていいと思います。
自分の価値観の根底にあるものが米国人のようになったのは洗脳されたと言えるかもですが。

・ 日本の相対化
日本を外から見る機会が増えるので日本を相対化して考えられるようになります。

・ 外国慣れ
外国人や異国へ行くことに対する抵抗みたいのがなくなって自然にやっていけるようになります。

・ 大学楽しい
基本的にクラスはハーバード白熱教室みたいな感じで楽しいです。
あとアメリカンなユーモアが好きなら毎日相当笑わせてもらえます、教授やらクラスメートから。

・ ハードル高い企業にコンタクト取りやすい
就活自体は大変ですがボストンキャリアフォーラムなどの機会があるので、それをうまく利用するといわゆる一流と呼ばれる企業にリーチしやすいと思います。
日銀やらボスコンやらバークレイズキャピタルとかって企業は多分おれが日本で普通に学生やってたら書類でふるわれてたろうと思います。


○ デメリット
・ 就活大変
日本からの情報がなかなか集まらないので、もし日本で就活をするとなると多くの留学生が苦労します。
正社員の仕事を見つけられない人はとても多いようです。

・ 大学名がシグナリングにならない
上に引き続いての話ですがアイビーなど有名大でなければ日本の人事の人に対してシグナリング効果を果たしません。

・ 井の中の蛙になりやすい
おれもそうなんでなんとも言えないけど留学してるってだけで自我肥大しがちです。


そんな感じですかね。なまじ進学校に進んで「高校はやりたいことの邪魔ばっかりしやがる」って思ってる人なら挑戦する価値はあります。



大事にしてくれた友人、教授たちに改めて感謝。いつか再会したときに胸を張っていられるよう一日一日を大事に生きていこう。

そして日本の家族に友人、あなたたちのサポートがなかったらおれはここまでキチンとやり切れなかったと思います、ありがとう。

ビデオ流出とアビザイド大将

2010-11-12 13:32:19 | 学校の話
日本の友人とメールで「ビデオ流出についてどう思ってんの」みたいな話が出たので、自分が感じたことをそのままメモっておきたいと思います。

正直十分な知識とかもないのでホントに感想って感じなんですが。

まず第一に「本当に彼がしたの?」って気持ちがありました。

もしかしたらスケープゴートになったってゆうか、まぁこの数年後とかに彼がいい生活してたら怪しいですよね。

石原のガセネタかも知れないけど銛でついたとか、殉職したって話なのにそこが映っていなかったので、そうゆうとこ考えるととりあえず批判そらすために編集したヤツを流しとけってことなのかなとか勘ぐってみたり。

結局民主党は批判されまくり、海保は情報の管理の弱さで批判されまくりで誰が得したかを考えるとその説はなさそうですが。

あとは守秘義務についてですが、保安官を守れとゆう声もありますが日本が法治国家である以上厳重に罰するべきだと思います。

ビデオが機密かどうかって議論が出て来たらなんとも言えないですけど。

それとやっぱりビデオ公開するしないは高度に政治的な判断だと思うので、そこは主権者が選んだ政治家が決めることで保安官がやることではないですし。

っても船長の釈放を沖縄地検の判断でってことでやらせてる民主党がそもそも悪いんですけど笑


まぁそれはおいときまして、今日は米陸軍退役大将のアビザイドさんが我が大学を訪れ、お話をしてくれました。

やっぱペトレイアス大将のときよりは聴衆の入りも少なく、彼は別格だったんだなぁなんて思いました。

それでもアビザイドさん、グレナダ、レバノン、クルディスタン、ボスニア、コソボ、アフガン、イラクなどで指揮を執り、アカデミックの世界ではハーバードで中東研究の修士号を得ていたりと物凄いキャリアです。

話の内容はやはり彼の専門である中東についてでした。

メディアやパブリックは「残るか撤退するか」といったシンプルな問題にフォーカスしがちだけれども、本来もっと重点をおいて考えなければならない問題がいくつもあることを指摘していました。

特に四点を挙げていたんですが、
①スンニ派の過激派の台頭(アルカイダなど)
②シーア派の過激派の台頭(イランなど)
③アラブ・イスラエルの対立
④米国や世界各国の中東の石油への依存

基本的には「過激派はメインストリームではないので、中道の人たちに協力して極端なイデオロギーと闘えるようにしなければならないし、そのために軍事力だけでなく政府組織や教育といったソフトパワーをもって関与していく必要がある」といった話をしていました。

話の内容はともかく、それなりの経験、キャリアを積んできた(退役)軍人を実際に目の当たりにしてモチベーションが高まりました。

ペトレイアス大将のときほどではありませんでしたが笑

自衛官は軍人ではないとゆうのが個人的な認識ですが、それでも制服の持つ「重み」は世界のどの軍とも変わらないと思います。

自分も安全保障の現場に立って仕事したいですね、早く江田島に行きたいですわ。

言語学研究のお手伝い

2010-08-22 12:10:52 | 学校の話
U.S. Newsが全米大学ランキングを発表していました。
http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/national-universities-rankings

これによると我がBYUは75位です。

ぼちぼち名の知れたビジネスデパートメントの足を引っ張ってるのはおれみたいなヤツなんだろうなと思います、ごめんなさい笑


ところで院で言語学を研究する日本人の友人達のために日本語の短いセンテンスを読み上げて録音するとゆう仕事をたまにします。

録音した音源を何に使うかとゆうと、日本語学習者に聞かせてそのセンテンスをリピートできるかどうかを見ます。

日本人だったら「は」とか「が」みたいな助詞以外は問題なく復唱できるんだそうですが、外国人の学習者ではセンテンスによっては正解率が30%まで落ち込むものもあるそうです。

もちろん初学者もテストするんですが、日本語の400番台を取っていたり日本へ二年以上住んでいた人たちもテストしています。

このテストでネイティブと学習でものにした人たちの差が数字に出て見えるわけですね。

ちなみに正解率が最も低くなるようなセンテンスとは以下のようなヤツだそうです。

「何が原因なのか分からないのが一番困りました。」

「何が原因なのか」で疑問になってるわけですが「分からない」が加わって平叙文になり、さらにそれを「一番困りました」でくくってるので外国人には大変なんだそうです。


こうしてお手伝いしている友人の一人はここでマスターを取ってからどうしようか考えてるらしんですが、一つの候補がカナダのブリティッシュ・コロンビア大学。
http://www.ubc.ca/

カナダでも有数の大学だそうですね。

なぜカナダかとゆうと彼は家族持ちなんでやはり公教育がしっかりしてないとイヤってのと、彼の興味がセイリッシュ語族にあるからとゆうのがあります。

セイリッシュ語族とゆうのは23言語からなり、主にカナダの西海岸や米北西部で話されているんだそうで。

実はこのセイリッシュ語族とゆうのがかなりおもしろいらしい。

複統合的と呼ばれるタイプの文法を持っていて、とにかく一語の持つ意味が幅広いといいます。

それに名詞や動詞など品詞の区別がないとゆう説もあったり。


ちなみになんとかって有名なセイリッシュ語研究者が亡くなられてからその研究を引き継いだのが東京外国語大学の渡辺己先生。

現地での研究とかいっぱいやってるみたいで楽しそうでいいなぁ。

きっとこうゆう人は言語能力がハンパなく高いんだろうなと思います。

たまにいますよね、一回聞いただけの外国語の文章を記憶しちゃったり、どうゆうわけなのかとにかく理解力が凄かったりする人。

おれもそうゆう脳味噌があったら実地に飛び込んでいく金田一京助みたいな言語学者になりたかったです。

夏ターム終わり

2010-08-10 08:38:08 | 学校の話
相変わらずおれには企業からの連絡がないんですが、同じ大学のビジネス学部の友人はブルームバーグとの電話面接が木曜にあるそうです。

もう普通に企業は動いてるようなんだけど。あれ、おれみたいなのはいらないってことなのか?

まぁしたらそれはそれでおもしろいかな、事前にアポ一個も取れずにボストン乗り込むのも笑


そういや最近広島・長崎と駐日米大使を巡っていろいろニュースになってましたね。

おれは広島と長崎への原爆投下は国際法違反の人道に悖る行為だと思います。

でも、亡くなられた被爆者にも今も生きている被爆者にも申し訳ないんですけど。

大使が謝罪とかってのは無理な話じゃないかなぁ、米国人の大半は今も原爆投下を悪かったなんて思ってませんし。良くて「必要悪だった、悲しいことだった」みたいな。

何にしても米国との関係に歴史問題は持ち出さない方がいいでしょうね。

このタイミングでネットの日本語ニュースでこれだけ話題になったのはどこぞの日米離間工作かと思ってしまいますわ。マイクホンダもそうだったけど。


さてさて、いよいよ夏タームの全クラスが終了しました。

あっとゆう間だったけど凄く楽しかったですわ、クラスメイトもいいヤツらばっかりで。

うちの大学は文系は卒論とか特にないんですが、今夏取った英語のクラスと哲学のクラスで書いたペーパーは卒論とみなしてもいいかななんて。

大学入ってから力を入れて学んできたことの集大成って感じです、ホントに大事なのはこの秋セメに取るクラスだと思ってますが笑

英語のほうでは『日本政府とその財政』。

名前の通り、日本が90年代から取ってきた財政政策についての概観って感じです。

まぁ英語のクラスなんで自分でデータを集めて回帰分析をかけたりなんてことはしなかったんですが。

哲学のほうでは『マルクスと分析的マルキシズム』。

マルクスが実際にどんなこと言ってたり書いてたりしたのか、それがソ連なんかのせいでどう誤解されてるか、そして現代の分析的マルキシズムはオリジナル版とどう違うのかみたいな内容です。


さて三週間くらいの夏休みの予定ですが、秋セメにはちょっと突っ込んだマクロ経済学のクラスを取っていくのにそのprerequisiteを取ってない状態なんでマクロ経済学の予習したいと思います。

それから必要な単位埋めるためにオンラインで取ってる経営経済学(金融に重点)、これもなんとか夏休み中に終わらせたいところ。

マクロ経済学ってなると金融政策とか大事なトピックですが、このコースは理論だけでなくそれが企業や個人にどうゆう影響を与えるかって実地のアプリケーションを学べるんでちょうどいっすね。


もちろん勉強ばっかしてるわけでなく、木曜から旅行にも出かけて来ようと思います。

U of Uの友人がシアトルにTOEICを受けに行くのでついてって、ついでにカナダやらイエローストーン国立公園を観光してこようとゆう寸法です。

勉強に遊びに充実した夏休みにしたいです。

クラス登録&タックスリターン

2010-04-02 13:08:03 | 学校の話
早いもので四月です。

あと二週間でクラスが終わり、三週間でファイナルが終わり、そして26日のフライトで日本へ二ヶ月の一時帰国です。

今回の帰国ではやりたいことがいっぱいあるんで今からワクワク。

ただ同年代の大学生だった友人が院生や社会人になったりで忙しくなって会えないかもってのが心配ですのう。


話は変わって、四月一日からおれみたいな三年生の2010年秋セメスターのクラス登録が始まりました。

30単位ごとに学年が上がってく計算で、おれは今のところ修了してるのが74単位なので三年生、ジュニアってヤツです。

四年生は三月二十九日から登録が始まってるんで、実際取りたかった400番台のクラスは結構すでにいっぱいになってたり。

例えばゲーム理論のクラスとか。

それに三年生のクラス登録開始直後の四月一日午前零時ちょい過ぎ、サーバーが「量こなしきれません」ってゆうほどアクセスされてて相当時間食いました笑

まぁそれでも大体満足のいくスケジュールを組めたかなと思います。

・Polsci354 日本:政府と政治
・Econ381 中級マクロ経済学
・Econ432 経済成長
・Econ453 金融理論と政策
・Econ458 国際貿易理論と応用
・Econ581 上級マクロ経済学

Polsci354がおれにとって最後の一般教養になります。

400番台以降の経済学のクラスだけど、ほとんどに中級マクロ経済学を履修済みって条件があるのにそれと同時に取るとゆう。

ただ春・夏の四ヶ月にある程度マクロ自習しとけばオッケーかなと楽観。

今まではミクロ系等のクラスが多かったんですけど、マクロな話を友人とするうちにマクロ系を極めたくなりました。


また話変わって、タックスリターンっていって収めた所得税が帰ってくるとゆうシステムがあることを最近知りました。

いやまぁなんとなく知ってたんだけど、やってみようと思うほどになりました。

とゆうのも、州政府のは30ドルとかそんなもんだけど、連邦政府のだとおそらく千ドルちょい、日本円にしたら十万円くらいが帰ってくるらしいので。

8ヶ月くらい働かしてもらって、そいでフルタイム学生だったって条件が大きいらしい。

うまくいったらマックブックエアの購入資金にしようと目論んでおります笑

ただ書式とか細かいことわからないんで、スリランカ人の友達に依頼しました。


さて、明日から付き合いの一番長い米人の友達の家族が所有する農場(?)に行ってまいります。初のワイオミング州。

日曜の夜帰ってくる予定なんだけど、月曜プレゼンで準備何もしてなくて家のパソコンにパワーポイントがないってゆう笑

まぁいいや。