ひとりごつ

ラヴ・ピース・フリーダム

クスコ━マチュピチュ間

2010-01-31 15:55:31 | ラ米旅行
世界遺産マチュピチュとインカ帝国の首都だったクスコを繋ぐ鉄道が土砂崩れで橋梁などが崩壊して不通になり、マチュピチュの麓の村アグアスカリエンテスに数千人の人々が取り残されてたのがペルー政府のヘリで救出されたとゆうニュース。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001300016.html

ぶっちゃけヤフージャパンでニュース見るまで知りませんでした。

ただあすこは天気悪いとホントにどうしようもないんだと思いますわ、陸の孤島になります。

この遺跡麓の村も観光客用の宿とレストランばかりですし、補給断たれたらお陀仏。

おれがマチュピチュを訪れたときも降っていた雨のせいとかで村が停電を起こしていました。

ちょっと前の話ですけどおれの旅行の話書きますね。

もし行こうと思ってる人が参考にしてくれたらと思います。まぁ日本人宿行きゃ情報ノートがいっぱいありますけど。


さて、おれがクスコの日本人宿『ペンション八幡』からマチュピチュへ向かったのが2008年の6月10日の朝。

鉄道を使えばラクなんでしょうけどもなんせ貧乏旅行、そうゆうわけで宿の情報ノートで知ったルートを使って鉄道抜きで行くことにしました。

朝七時には宿を出てタクシーを拾い、まずはローカルのバス停へ。

そこからSanta Mariaとゆう何もない、言ってみれば村落みたいなところまで連れて行ってくれます。

スペイン語がわからないといろいろ苦労すると思うんですけど、ラッキーだったのはスペイン語も英語もペラペラなポーランド人のマチックに会えたこと。

彼はバンクーバー出身でアジア人が嫌いで仕方ないと公言して憚らないカナダ人のジャーミーと一緒にいて、最初はちょっとジャーミーがイヤそうにしてました笑

とりあえずマチックが一緒に行くべと誘ってくれて、そこからワゴン車みたいな乗り合いバスである駅まで向かいました。

この道程がまた凄い。ガードレールもない細い道、絶壁の上を行きます。
こんな

そして駅に着くんですが、この駅ってのは観光客が利用する鉄道の支線とゆうか、おもに民間人が利用する駅みたいです。

それでそっからおれらは線路を歩きました。

いやぁ男三人でむさいですけど線路の上を歩くのって小さいころに抱いたロマンじゃないですか。


写真見ていただけるとわかりますが、こんな地勢ですから土砂崩れ起きたら孤立するのもわかります。

それと植物。木なんかそうですけどホントにジャングルです。

マチュピチュへのアクセスの拠点となるクスコの標高がおよそ3399mですけどここはおそらく1000mほど低いです。

だから湿気もあるし気温もちょっと高いです。

それで遺跡麓の村まで結構ありました、数時間歩きましたね。着いたの夜でしたから。

線路の上が危ないのはもちろん非常に歩きにくいこととところどころ穴があること、それに橋が線路用なので人が歩くようなもんじゃなくちょっと怖いです。

暗くなってからは電灯もないので軽く命がけ。それに汽笛が聞こえるたびにビクビクします。結局電車に追い抜かれたりとかってことはありませんでしたが。

まぁそんなこんなの道のりで、一人だったら物凄く心細かったんだろうなぁと思いますよ、進んでいけば着くかってはっきりわからんし。

でも最初嫌がってたジャーミーも話してくうちに打ち解けれたし、マチックも全然よくしゃべるいいヤツだったし。

ポーランド人ってのは今住んでるとことラスベガスで会ったホームレス、それに西新宿のポーランド観光局の人とこのマチックと四人しかあったことないですけどみんな凄く明るく社交的です、歴史は暗いのに笑

まぁなんといってもこのクスコ━マチュピチュ間で一番思い出に残ってるのはホタル。

この時代に生まれたおれがあんな沢山のホタルを見たのは初めて。写真に残せなかったのが無念。

それから麓の村アグアスカリエンテスに着いたときの感動も言い表せないです。

長い道を歩いて遠くにぼおっと光が見えたとき、多分停電してたから普段より暗かったと思うんですけど、それはとても神秘的な光景で、なぜか『千と千尋の神隠し』の夜の宿を思い浮かべました。

正直一人歩きならオススメできないルートですが、もし集団で野郎のみだったら絶対に行く価値のある道です。

Students for Social Entrepreneurship

2010-01-29 15:14:15 | 学校の話
大学のインターンシップのコースの一環として社会起業に携わっていく組織があったらしい。
http://www.facebook.com/group.php?gid=149964900256&v=info

まだまだ組織したてで試験的なものらしいんですが、セメスターに月2回のペースで講習みたいのを施し、さらに興味がある人には夏のインターンシップやフルタイムでのお仕事を斡旋したりしてるそうな。

おれはインターンシップを取るつもりもないんですが、経済学部の建物に貼ってあったポスターを見て参加することにしました。

社会起業ってばおれが経済学を志した原点に通じるものがありますので。


さて本日の集会はと言いますと。

集まった学生は全部で40人、もうちょっといたかなって感じ。

専攻は半分以上がビジネスやインターナショナルスタディだったりしましたが、industrial engineeringなんて初めて聞いた専攻もあったり、ROTC(予備役将校訓練課程)の陸軍の服を着た女の子がいたり、とても多様でした。

経済学専攻はどうもおれともう一人の二人だけみたいですが。


講習自体はまずSSE(Students for Social Entrepreneurship)が誕生した経緯やら社会起業は何かと言ったところから。

社会起業って何だべって言われたらちょっとはっきりわかってなかったんですが、SSEの定義を借りると。

「社会起業とは、企業家(起業家)精神と市場の原理に基づいたモデルを用いて社会の問題を体系的に解決すること」だそうです。なるほど。

それから世界の諸問題を簡単に紹介。貧困とか人権とか公害とかなんだかんだ。

一つおもしろいなと思ったのが、世界の国々が武器にかける予算の1%で世界中の子供が学校に行けるってこと。


問題の紹介の次は実際に成功している企業の紹介。

一つ目はマイクロファイナンスで有名らしいKIVA

二つ目がネズミを地雷処理や病気の診断に役立てようとゆうAPOPO

三つ目が教育が困難な地域の学校に一流大卒者を二年、教師として派遣するTeach For America

それからそういった企業を支援する企業も紹介。例えばAshokaSkoll Foundationなど。

ちなみにこれら上記の企業がインターンシップの受け入れ先みたいです。


最後はちょっとしたブレインストーム。

グループに分かれて、それぞれのグループが困難に面した企業となって解決策を捻り出す練習です。

ブレインストームだからbutは使っちゃいけないとか、一時にしゃべるのは一人とかってルールの下。

おれらのグループは「ネズミを役立てようとしてるAPOPOが、ネズミの不潔なイメージのために病院がサービスを受け入れようとしない」とゆう困難に面してる設定。

出てきたのは「Oprahを使ったイメージ戦略」とかまぁありきたりなアイディアでしたけどとても楽しかったです。

また来週集まりがあるので行ってきます。

日米の国家債務

2010-01-28 13:56:36 | メモ
米国オバマ大統領が負債を減らすために三年にわたる予算の一部の凍結を提案するとかいった記事が昨日のWSJに。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703808904575024772877067744.html

凍結する予算は軍事、外交や社会保障・メディケアなんかを除いたもので、政府支出の17%に相当するそうです。

ある共和党議員からは「民主党政権の空前の大出費を前にしたら、パイの大食い競争で勝ってからダイエットしますと言うようなもの」との批判もありますが。

「これは端緒に過ぎず、まずはどっかから手を付けなきゃならない」と政府からのお答え。

オバマ大統領は負債に関する超党派の委員会を作ろうともしてるようで、結構本気なのかな?

まぁ増税か支出カットか選べって言われたらやっぱ少しでもムダなとこは切り詰めたいとこですよね。


それからS&Pなる信用格付け機関が日本に負債のことで警告してます。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703906204575026394046012902.html

日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」にしたそうで。

デフレスパイラルと負債を抑えないなら国債の格下げちゃうよとゆうことらしいです。

三月に日本の負債が先進国では最大規模の日本のGDP一年分に相当する額に上ると予測されてから、投資家が日本の負債の維持可能性について疑問を呈し始めたのがきっかけとのこと。

結局今回の警告が発せられた理由は、日本の民主党政権に負債を迅速に整理してくそぶりが見えないのと、民主党政権の財政政策が経済成長を助けるとも思えないとゆうこと。

日本の役人は「負債とGDPの展望がどう計算されたかわからない」としてコメントを控えています。

もちろんですがS&Pは日本が世界で最大の債権者であること、円が準備通貨となってることも挙げて破綻からは程遠いとしてます。

ただ今回のニュースで政府は自由に金を使いにくくなったんじゃないかとか。

多くの学者なんかは民主党政権が消費税増税に動くのではないかと予測してるそうで。

税金のまともな使い方ができないなら税金取るなよ、ムダ減らせよってとこですけどね。


ってかおれには相変わらず「日本は破綻しないからガンガン国債発行すべし!」ってのが理解できてないんですが。おれの頭悪すぎってか?

例えば「円建てだから問題ない」って説とか。

円を発行するなり日銀に買い取らせるなりってとこなんでしょうけど。

したら今持ってる資産が目減りするわけで、結局は資産に税金かけてるのと一緒じゃないのか。

払いきってるわけですから結局のところ国家破綻はしないですけど、見えない税金をかけられたら敵わないわな。

まぁあとはハイパーインフレが日本で起きるかって話になるんですかね。


それから国の借金は国民の財産とゆう。

こっちはまた別に検討したいと思います。よく仕組みがわかってないんで。

普天間基地問題

2010-01-26 12:24:44 | メモ
今日のWSJには日本のニュースとして名護市長に基地反対の方が選出されたことと小沢が検察に尋問をうけている話が載っていました。

なんだかんだ実は基地問題に関して知識がございませんでして。

小沢の件はまたどうなってんのか調べることにして、普天間基地のことをウィキで調べてまとめようと思います。


では、普天間基地問題の経緯。

1945年、米軍により土地が接収され滑走路が建設される。

1960年、陸軍から海兵隊に移管される。

1972年、沖縄返還で琉球政府から防衛施設局が事務を引き継ぐ。

1995年、沖縄米兵少女暴行事件を契機に大規模な沖縄米軍駐留への反対運動が起こる。

1996年、橋本首相が米駐日大使と普天間基地の条件付返還で合意、返還の方向性固まる。
5~7年後までの全面返還、十分な代替施設が運用可能となってから。

1999年、稲嶺沖縄県知事が辺野古崎沿岸への移設を決め、基地建設が閣議決定される。

2004年、沖国大米軍ヘリ墜落事故で返還要求が強まる。おれ沖縄修学旅行。

2005年、移設作業の遅れから政府が移設案の検討を始める。

2006年、額賀防衛庁長官と島袋名護市長が滑走路二本のV字型配置で合意、閣議決定。

その後2008年の県議選で辺野古案に反対の県議会議員が過半数を占め反対決議がなされたり、2009年の衆院選でも辺野古案反対の議員が全員当選。

オバマ政権から辺野古案を最後まで貫くようにとプレッシャーをかけられてますが、鳩山政権は「沖縄の人々の声を聞きたい」としていて五月に最終決定するそうです。

要は問題は辺野古に移設するのか否かとゆう話だったわけですね。

辺野古の外、むしろ県外でも軍事的合理性のある土地があるならそこに移設すればいいだけのこととそう思うんですが、どこかそんな土地がありますかね。

ただ政権交代したからといって日米の合意を反古にするのかとゆう、外交の継続性と日米関係に関する憂慮があるわけですか。

地元の人々で移設賛成の人は中央からの経済的な補償を受けれることを理由にしていますが、反対派はそういった意見に対して国に依存するのでなく観光などを興していこうと言ってるそうです。

ちなみに普天間飛行場のほとんどが私有地であるために今も地主に年間61億円以上の賃貸料が支払われているそうで、それと国から名護市に800億円ほどが移設の補償の一部で注ぎ込まれたとか。

数字に換算できることばかりではありませんが、沖縄での米軍のプレゼンスがもたらす費用と効果をはっきりさせたいところですね。

市場と国家の役目

2010-01-22 11:09:17 | 学校の話
今日は隣のUVUとゆう大学の女子バスケの試合を観に行ってきました。

なんでも今日は日本人はただで観戦できるとかで。

したらバスケしたくてしょうもなくなった。

三井寿が安西先生の前に泣き崩れた気持ちがわかりましたよ、はい。

けど女子の後の男子バスケの選手の気持ち悪いほどのでかさを見てやっぱガタイがかなりモノを言う
バスケは中学までで良かったんだろなと思った。


さて、今日は授業中に面白い話を聞けたのでメモっておきます。

簡単な数学的なモデルを使ってみればわかるんですが、完全な競争とゆう条件の下では市場が自動
的に効率良く資源を分配します。

アダム・スミスが言った『見えざる手』ってヤツですね。

個人がそれぞれの利を追い求めるときに社会全体の利益が達成されるとゆう。

おれが通っているBYUとゆう大学の経済学部は、他の大学が1セメスターで終える価格理論を2セメス
ターに分けていたり、なかなか力が入ってるみたいでして。

例えばフットボールだなんだでライバルの関係にあるU of U(ユタ大)では、この大学が左よりとゆうのも
ありますが、ラグランジアンとゆうメソッドを教えないらしいしSTATAとゆう計量経済学のソフトも使わな
いとゆう。


まぁその授業での話の流れがそんなになって、だからおれらは苦労してるかってなって、それから結
局出てきたのがU of Uの経済学部が変わった学生を排出したとゆう話。
http://www.huffingtonpost.com/2008/12/21/tim-dechristopher-throws-_n_152661.html

もう一年ちょっと前の話なんですが、U of Uの経済学部生で環境保護論者のティム・デ・クリストファー
君(当時27歳)が、石油・ガス掘削のための土地のオークションで買う意志も無いのに高値で入札して
オークションを台無しにしたって話です。

詐欺罪で起訴されるんじゃないかとかって話もあったそうですがどうなったのかな。

本題に戻ると、クラスの空気は「市場に無駄な介入をしてなんてヤツだ、経済学をちゃんと勉強しない
とこうか」と、そんな感じ。

確かにティムがやったことは詐欺だろうし、ホントに環境保護への意味がある行動だったとは思いません。

ただ考えてみればティムの入札も個人の利を求めての行為だったことには違いなく、それは政府の介
入とかマーケットパワーとかそうゆうのでなく、モデルで言えばティムの効用関数がそうゆう風にでき
てたって話で。

と思ったけど、実際買う意志がなくて入札してたなら徒に価格操作していたわけで死重的損失が発生しておりダメか。

また天然資源の掘削がもたらす経済の外部性があるじゃないですか。

とも思ったけど、別に徒に土地の価格を上げたところで外部性については何もできないですね。

まぁとにかく、今日の講義で出てきた完全競争市場のモデルだけをみて単純に資本主義を全面肯定するのはどうかな。


冷戦がソ連の崩壊とゆう形で幕を下ろしてから米国の保守層の学生は資本主義万歳している。

完全競争下での市場が最善なのは文句がない、ただだからといってそれが資本家の欲に任せた行
動の全てを正当化するわけではない。

なんてったってこの世の中は完全な競争がなかなか保証されてないんですから。

多くの発展途上国では財界と政界や官界の有力者の癒着が著しいのもどうも間違いなさそうだし、そ
れは日本でもそのまま当てはまるような気もするし。

独占とは言わずともそれに近い大きな力を持った企業があるのもその通り。

ここら辺具体的なソースもなく論理的には弱いとこですが、上に述べた理由から資本主義万歳とかな
んとかってのは話が単純しやすぎないかと。

資本主義の定義にもよると思いますけど。例えばおれがこれから書くことも資本主義のうちに入ると思うし。まとまりねぇな。。

国家には経済の外部性をなんとかしたり、公正な競争が保たれるように監視する責任があるんじゃな
いでしょうかね。

政府が経済に果たす役割として特定の産業や企業の保護政策やむやみやたらの財政出動なんかに
は市場の良さを知った今反対の立場ですが、効率の良い資源分配をもたらす公正な競争を保つため
の政策立案と施策は絶対に必要だと思うし、それこそが日本国政府に求められているんじゃないだろか。

そうゆう意味では民主党に官僚主義打破と利権で腐った自民党の破壊とゆう点で期待しています。

まぁもちろん外国人参政権とかは反対です。これはまた別の話。