「ぶらり車イス紀行」 その463
☆ 『日本国憲法』も不易流行が大事
安倍晋三首相は、集団的自衛権の行使容認を憲法解釈の変更
だけで対応できると述べた。ところが、憲法改正が持論の安倍
首相は、決して憲法改正を忘れたわけではなく、次は、必ず憲
法改正が出てくるものと予想される。それも近々である。なぜ
なら『日本国憲法』の改正論議が、出ては消え、出ては消えを、
繰り返しながら、長く燻ぶり続けてきたが、ここにきて本物に
なりそうな勢いである。
そんな中、改憲論者(憲法を変えようとする人)は、この部
分が不十分・分かり難い・どちらにも取れるなどと言わずに、
それに、この部分をこう変えると、はっきりと言わずに、ただ
ただ『現行の憲法は、太平洋戦争の敗戦後に、進駐軍の押し付
けによって作られたもの』としか言わず、それを基に、改憲を
訴えている。しかし、これでは改憲の必要性が分からず、何か
誤魔かされている気がしてならない。
その一方で、護憲論者(憲法改正を拒む人)も、何が反対な
のかが一切分からない、ただひたすら反対するだけのなんでも
かんでも反対派と、憲法第9条第1項の戦争の放棄にこだわる
大反対派との、最低でも2通りある。
しかし、双方に良いところと悪いところがあって、どちらも
争点(言いたい部分)を明確にして、国民投票に訴えてみるこ
とである。その時、大きな争点になっている項目には、一つひ
とつ丁寧に国民の意見に耳を傾け、大きな争点になっていない
項目(例えば、文語体を口語体に変更するなど、改正に必要な
部分)には、政府、または、有識者などに任せて『日本国憲法
』の改正に取り組むことが必要である。
その時の重要なポイントは、いつまで経っても変えられない
『国民主権』『基本的人権の尊重』『平和主義』の三大要素と、
いつまでも絶対変えられない『戦争の放棄』については残し、
移り変わる時代の新味を求めて変化を重ねていく流行には考慮
する。所謂『不易流行』こそが大事である。
たかし でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます